2022.11.13 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Newcastle×Chelsea】両者の差は戦術の徹底度!?サイドで押されたブルーズはプレミアリーグ3連敗!
負傷者が6人、スターリングは病気で欠場。苦しいやりくりを強いられているグレアム・ポッター監督は、オーバメヤンとククレジャをベンチスタートとしています。プレミアリーグ16節、ニューカッスルVSチェルシー。ブライトンとアーセナルに敗れ、7位に落ちたチームは、3連敗となれば不振のリヴァプールにもかわされます。
さっそく、アウェイチームの11人を紹介しましょう。GKメンディ、3バックはアスピリクエタ、トレヴォ・チャロバー、クリバリ。中盤センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、アウトサイドにルイス・ホールとロフタス=チーク。メイソン・マウントとコナー・ギャラガ―の前にアルマンド・ブロヤの3-4-2-1です。
開始4分、ふくらはぎを押さえて座り込んだのはロフタス=チーク。ポッター監督は7分という早い時間にチアゴ・シウヴァを投入し、アスピリクエタをWBに上げています。押しているのは、プレミアリーグ3位にジャンプアップしたニューカッスル。チェルシーの最終ラインは、苦しいロングフィードを拾われるシーンが目立っています。
アルミロンとトリッピアーが仕掛けてくるサイドは、ルイス・ホールとクリバリが劣勢です。14分、前を向いたジョルジーニョが左に展開。メイソン・マウントのパスを受けたルイス・ホールのグラウンダーは、中央でクリアされています。16分に左サイドを突破したのはウィロック。クロスのクリアを叩いたアルミロンの左足ボレーは、枠を越えていきました。
20分を過ぎても、チェルシーはノーチャンス。マグパイズのプレスとハイラインに対して、連携を取って崩すシーンがありません。25分にドリブルで2人をかわしたウィロックは、ボックス左に流れたところでチャロバーがカット。29分、ルイス・ホールの速いパスを受けたアルマンド・ブロヤは、振り向きざまの左足シュートをポープに押さえられています。
32分のトリッピアーの高速グラウンダーは、メンディがキャッチ。35分のブルーノ・ギマランイスのミドルは、DFにヒットしました。前半終了間際にトリッピアーが蹴ったCKは、ジョエリントンのヘッドが枠にいきません。前半は0-0。ポゼッション43%のチェルシーは、ブロヤのシュート以外に見せ場がありませんでした。
ハーフタイムにアスピリクエタが下がり、プリシッチ。49分に右サイドでジョルジーニョを抜いたジョエリントンは、クロスを味方に合わせられません。1分後、トリッピアーがファーに浮かしたクロスをジョエリントンが頭で折り返すと、アルミロンのボレーはメンディが体を張ってセーブ。クリアに反応したウィロックのシュートは、コヴァチッチがブロックしました。
二次攻撃からトリッピアーがニアに入れると、シーン・ロングスタッフのハーフボレーはクロスバー越え。ホームチームの猛攻に耐えるチェルシーは、カウンターを仕掛けられずにいます。ポッター監督に打開策はあるのか。60分過ぎのシュート数は、8対1です。
トリッピアーのミスパスから始まった65分のカウンターは、ドリブルでゴールに向かったプリシッチを右SBがカット。奪い返したボールを中央に持ち込んだコナー・ギャラガ―のシュートは、ポープが左に飛んでセーブしました。67分、左からカットインしたのはアルミロン。中央で落としたボールに走り込んで右隅に決めたのは、好調のジョー・ウィロックです。
73分にメイソン・マウント、ルイス・ホール、アルマンド・ブロヤが下がり、カイ・ハヴェルツ、ククレジャ、ツィエク。79分のツィエクのCKは素晴らしいボールでしたが、フリーだったカイ・ハヴェルツのヘッドは右に逸れてしまいました。81分、ククレジャがニアに入れたきわどいクロスは、カイ・ハヴェルツが触れずポープが体に当てました。
最後の10分と、追加タイムの7分におけるチェルシーのシュートはゼロ。ウィロックの1発を守り切ったニューカッスルは、プレミアリーグ5連勝で堂々の3位キープです。3人代え以降は、左サイドのククレジャを活かして攻めたチェルシーは、寄せが速いホームチームの守備を崩せずに終わりました。
エディ・ハウのチームの勝因は、アグレッシブなプレスとサイドの制圧でしょう。アルミロンがクリバリと対峙しても、自信たっぷりでプレイできているのは、ロングスタッフやトリッピアーのサポートがあるからだとあらためて感じました。
対するチェルシーはWBが機能せず、メイソン・マウントは空回り。アルマンド・ブロヤは孤軍奮闘という言葉がぴったりでした。リース・ジェームズとチルウェルを欠いた現状は、3バックより4-3-3のほうが戦いやすいのではないでしょうか。前半は完全に沈黙。カイ・ハヴェルツとククレジャにもう少し時間があれば、1ポイントは持ち帰れたかもしれません。
最近のポッター監督は、「このチームは、立て直すのに3~4年かかる」など、発展途上を印象づける発言が増えていますが、クリバリ、オーバメヤン、スターリングらベテランのワールドクラスを獲得したのは、1年半前に欧州を制したチームを3強といわれるレベルに引き上げるためだったはずです。
大型補強を敢行した今季、プレミアリーグのTOP4フィニッシュは必達のミッションでしょう。「新監督には時間が与えられるべき」という意見に異論はありませんが、「時間をかけて立て直す」を強調すると、勝つためにやってきた新戦力は違和感を覚えるのではないでしょうか。
ワールドカップが終わり、負傷者が戻ってきたら、戦力充分のチームを上位にジャンプアップさせなければなりません。1試合消化が多いトッテナムとの8ポイント差は、射程圏内。年末年始のボーンマス戦とノッティンガム・フォレスト戦は、もちろん必勝です。(キーラン・トリッピアー 写真著作者/Антон Зайцев)
さっそく、アウェイチームの11人を紹介しましょう。GKメンディ、3バックはアスピリクエタ、トレヴォ・チャロバー、クリバリ。中盤センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、アウトサイドにルイス・ホールとロフタス=チーク。メイソン・マウントとコナー・ギャラガ―の前にアルマンド・ブロヤの3-4-2-1です。
開始4分、ふくらはぎを押さえて座り込んだのはロフタス=チーク。ポッター監督は7分という早い時間にチアゴ・シウヴァを投入し、アスピリクエタをWBに上げています。押しているのは、プレミアリーグ3位にジャンプアップしたニューカッスル。チェルシーの最終ラインは、苦しいロングフィードを拾われるシーンが目立っています。
アルミロンとトリッピアーが仕掛けてくるサイドは、ルイス・ホールとクリバリが劣勢です。14分、前を向いたジョルジーニョが左に展開。メイソン・マウントのパスを受けたルイス・ホールのグラウンダーは、中央でクリアされています。16分に左サイドを突破したのはウィロック。クロスのクリアを叩いたアルミロンの左足ボレーは、枠を越えていきました。
20分を過ぎても、チェルシーはノーチャンス。マグパイズのプレスとハイラインに対して、連携を取って崩すシーンがありません。25分にドリブルで2人をかわしたウィロックは、ボックス左に流れたところでチャロバーがカット。29分、ルイス・ホールの速いパスを受けたアルマンド・ブロヤは、振り向きざまの左足シュートをポープに押さえられています。
32分のトリッピアーの高速グラウンダーは、メンディがキャッチ。35分のブルーノ・ギマランイスのミドルは、DFにヒットしました。前半終了間際にトリッピアーが蹴ったCKは、ジョエリントンのヘッドが枠にいきません。前半は0-0。ポゼッション43%のチェルシーは、ブロヤのシュート以外に見せ場がありませんでした。
ハーフタイムにアスピリクエタが下がり、プリシッチ。49分に右サイドでジョルジーニョを抜いたジョエリントンは、クロスを味方に合わせられません。1分後、トリッピアーがファーに浮かしたクロスをジョエリントンが頭で折り返すと、アルミロンのボレーはメンディが体を張ってセーブ。クリアに反応したウィロックのシュートは、コヴァチッチがブロックしました。
二次攻撃からトリッピアーがニアに入れると、シーン・ロングスタッフのハーフボレーはクロスバー越え。ホームチームの猛攻に耐えるチェルシーは、カウンターを仕掛けられずにいます。ポッター監督に打開策はあるのか。60分過ぎのシュート数は、8対1です。
トリッピアーのミスパスから始まった65分のカウンターは、ドリブルでゴールに向かったプリシッチを右SBがカット。奪い返したボールを中央に持ち込んだコナー・ギャラガ―のシュートは、ポープが左に飛んでセーブしました。67分、左からカットインしたのはアルミロン。中央で落としたボールに走り込んで右隅に決めたのは、好調のジョー・ウィロックです。
73分にメイソン・マウント、ルイス・ホール、アルマンド・ブロヤが下がり、カイ・ハヴェルツ、ククレジャ、ツィエク。79分のツィエクのCKは素晴らしいボールでしたが、フリーだったカイ・ハヴェルツのヘッドは右に逸れてしまいました。81分、ククレジャがニアに入れたきわどいクロスは、カイ・ハヴェルツが触れずポープが体に当てました。
最後の10分と、追加タイムの7分におけるチェルシーのシュートはゼロ。ウィロックの1発を守り切ったニューカッスルは、プレミアリーグ5連勝で堂々の3位キープです。3人代え以降は、左サイドのククレジャを活かして攻めたチェルシーは、寄せが速いホームチームの守備を崩せずに終わりました。
エディ・ハウのチームの勝因は、アグレッシブなプレスとサイドの制圧でしょう。アルミロンがクリバリと対峙しても、自信たっぷりでプレイできているのは、ロングスタッフやトリッピアーのサポートがあるからだとあらためて感じました。
対するチェルシーはWBが機能せず、メイソン・マウントは空回り。アルマンド・ブロヤは孤軍奮闘という言葉がぴったりでした。リース・ジェームズとチルウェルを欠いた現状は、3バックより4-3-3のほうが戦いやすいのではないでしょうか。前半は完全に沈黙。カイ・ハヴェルツとククレジャにもう少し時間があれば、1ポイントは持ち帰れたかもしれません。
最近のポッター監督は、「このチームは、立て直すのに3~4年かかる」など、発展途上を印象づける発言が増えていますが、クリバリ、オーバメヤン、スターリングらベテランのワールドクラスを獲得したのは、1年半前に欧州を制したチームを3強といわれるレベルに引き上げるためだったはずです。
大型補強を敢行した今季、プレミアリーグのTOP4フィニッシュは必達のミッションでしょう。「新監督には時間が与えられるべき」という意見に異論はありませんが、「時間をかけて立て直す」を強調すると、勝つためにやってきた新戦力は違和感を覚えるのではないでしょうか。
ワールドカップが終わり、負傷者が戻ってきたら、戦力充分のチームを上位にジャンプアップさせなければなりません。1試合消化が多いトッテナムとの8ポイント差は、射程圏内。年末年始のボーンマス戦とノッティンガム・フォレスト戦は、もちろん必勝です。(キーラン・トリッピアー 写真著作者/Антон Зайцев)
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