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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Saints】素晴らしかったヌニェス&ロバートソン…リヴァプールは公式戦4連勝!

アンフィールドの一戦は、エキサイティングなゴールの応酬で始まりました。プレミアリーグ16節、リヴァプールVSサウサンプトン。立ち上がりの2分、エルユヌシのクロスをチェ・アダムスがヘッドというきわどいシーンを創ったセインツは、6分という早い時間に先制ゴールを決められました。

右から蹴ったロバートソンのFKを、頭で左隅に収めたのはロベルト・フィルミーノ。復調した9番は、今季プレミアリーグ7発めです。すぐさま反撃に転じたアウェイチームは、9分に得た左サイドからのFKでお返ししました。キッカーは名手ウォード=プラウズ。中央から走り込んでヘディングで叩き込んだのは、最前線に張るチェ・アダムスです。

レッズの11人は、現在のベストメンバーといっていいでしょう。。GKアリソン、最終ラインはアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はエリオット、ファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ、フロントスリーはサラー、フィルミーノ、ダルウィン・ヌニェスです。

1-1となってから、押しているのはセインツ。思い切りよく縦のフィードをボックスの脇に入れ、手数をかけずにゴールに迫ろうとしています。16分のレッズの決定機は、ロバートソンのフィードで左から抜けたダルウィン・ヌニェスのクロスが秀逸でした。ダイレクトで出したボールがサラーの足元に届くと、左足のボレーはGKバズヌが飛び出して腕に当てました。

アンフィールドが歓喜に包まれたのは21分。ダルウィン・ヌニェスのサイドチェンジから始まったアタックは、エリオットのシュートと2本のクロスがクリアされ、左に浮かしたエリオットのクロスは4度めのチャレンジです。ベッラ=コチャップの裏に入ったダルウィン・ヌニェスの左足ボレーは、ゴールの右隅に刺さる完璧な一撃でした。

ハーゼンヒュットル監督が解任されたばかりのセインツは、ネイサン・ジョーンズ新監督が指揮を執る最初のゲーム。2-1とされても前への意識が高く、レッズの中盤は間に入ってくる選手に振り回されています。

30分にドリブルで上がったエリオットが右のサラーに預け、縦パスを追ったダルウィン・ヌニェスがヒールでゴール前に転がすと、フリーのフィルミーノのフィニッシュは足元に詰めたバズヌのビッグセーブに阻まれました。

さらに31分、アーノルドの素晴らしいクロスがファーのダルウィン・ヌニェスに届きます。両手を挙げたバズヌがヘディングを弾き、こぼれ球を拾ったフィルミーノがロバートソンに落とすと、グラウンダーを収めたサラーのシュートはプローが足に当ててGKがキャッチ。決定機を2度逃したレッズは、前半が終わる前に追加点をゲットしました。

フィルミーノのスルーパスで左から抜けたロバートソンが、ダイレクトでグラウンダーをフィード。中央に走り込んだダルウィン・ヌニェスが、スライディングで左隅にプッシュしました。ベンフィカから来たニューフェイスは、今季プレミアリーグで5発め。直近の公式戦10試合で7発と、調子を上げています。

前半は3-1。47分に左から裏に抜けたアダム・アームストロングは、決めてもオフサイドを取られていたでしょう。50分、レッズの左からのCKは、ニアにいたフィルミーノのヘッドがクロスバー越え。アーノルドのサイドを執拗に攻めるセインツは、勝負を諦めていません。

54分に縦パスで左サイドを突破したプローは、ニアへのグラウンダーを選択。アダム・アームストロングのシュートはミスキックで、ファン・ダイクが冷静にクリアしました。1分後、アーノルドのクロスがフリーのサラーに入りますが、ヘディングは明らかにミスタッチです。

62分、セインツに決定機が到来。エドジーが縦に出したスルーパスで、エルユヌシがアリソンと1対1。右を狙ったシュートは、間合いを詰めた守護神が左手に当てました。直後、ベッラ・コチャップがボールの処理を誤り、さらったサラーが一気にゴール前へ。追ってきたCBと絡んで転倒したエースは、シュートを打てません。

GKのスローから反撃を開始したセインツは、右に展開したボールを中に戻し、エルユヌシが前にいたエドシーに預けます。チェ・アダムスとのワンツーで、アリソンの前に飛び出した23番は、右足のシュートを腿にぶつけてしまいました。2つの決定機のうち、どちらかがうまくいっていれば、セインツはドローに持ち込めたかもしれません。

クロップ監督は、68分にエリオットを下げてミルナーをピッチへ。アンフィールドのサポーターは、プレミアリーグ通算600試合出場を記録したMFに大きな拍手を送っています。72分、ロバートソンのクロスがファン・ダイクへ。左隅を狙ったヘディングは、ポストの外に逸れていきました。

77分、右にいたウォルコットが外にメートランド=ナイルズに預け、ロングクロスが中央へ。チェ・アダムスの決定的なヘディングは、アリソンが右手を伸ばしてぎりぎりで触り、アウェイチームの希望を打ち砕きました。

86分にロバートソン、ダルウィン・ヌニェス、アーノルドが下がり、ツィミカス、ナット・フィリップス、ファビオ・カルヴァーリョ。プレミアリーグ屈指の守護神のビッグセーブ連発で2点差をキープしたリヴァプールは、公式戦4連勝でワールドカップ前のスケジュールを終えています。

ダルウィン・ヌニェスとアンディ・ロバートソン。左サイドの2人が輝いた快勝劇でした。CBの視界から消えるのがうまいストライカーは、持ち前の瞬発力を活かして2ゴール&チャンスクリエイト2回。プレミアリーグ屈指のレフトバックは、素晴らしいFKとクロスで2アシストを記録しています。

ジョッタとルイス・ディアスが負傷リタイアとなり、得点力が課題だったチームが、プレミアリーグで3ゴール以上をゲットしたのは3度めです。苦しいシーズンですが、大半の負傷者が癒える年末には強いレッズが戻ってくるのではないでしょうか。

サラー、フィルミーノ、ルイス・ディアス、ジョッタ、チアゴ、エリオット、ミルナー、チェンバレン、ナビ・ケイタ、ファビオ・カルヴァーリョ、ロバートソン、マティプ、ツィミカスはワールドカップ不出場。万全の状態で、ヴィラと戦うボクシングデーを迎えていただければと思います。


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