2023.02.16 チャンピオンズリーグ2022-23チャンピオンズリーグ
チャンピオンズリーグ再開!ノーゴールで敗れた不振のロンドン勢、それぞれの戦い。
いよいよチャンピオンズリーグが再開。ラウンド16の最初の週に登場したのは、トッテナムとチェルシーです。2023年になってからのプレミアリーグで3勝4敗と苦しんでいるトッテナムは、ACミランの本拠地サン・シーロに乗り込むアウェイゲーム。1勝4分2敗と、スパーズより厳しい状況が続いているチェルシーは、ジグナル・イドゥナ・パルクでドルトムントと戦いました。
中盤センターのレギュラーを欠いたスパーズも、得点力不足を解消できないブルーズも、敵地での初戦は1-0の惜敗。コンテ監督のチームは、ソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキと途中出場のリシャルリソンがシュート3本、オンターゲットゼロと完全に封じられました。
ホイビュルクはサスペンデッドで、ベンタンクールはシーズンアウト。コンテ監督に選択肢はなく、22歳のオリヴァー・スキップと20歳のパペ・マタル・サールを信じるしかありません。立ち上がりから速攻を受けていたプレミアリーグ5位のクラブは、7分という早い時間に失点を喫してしまいました。
後方からのロングフィードをテオ・エルナンデスと競ったクリスティアン・ロメロが転倒。フリーでゴールに迫った19番のシュートをフォースターが胸で弾くと、詰めたブラヒム・ディアスが右足でプッシュしました。かろうじて触ったGKは、落下点に突っ込んできたディアスのヘディングには反応できませんでした。
13分のFKに反応したハリー・ケインは、コースを変えたヘッドがGKタタルシャヌの正面。いいボールをもらえなかったエースは、これが唯一のシュートでした。敵陣で奪い返した26分の逆襲は、エメルソン・ロイヤルのミドルがGKの守備範囲に飛んでしまいました。
スパーズの誤算は、最も信頼できるはずのロメロの守備が、不安定だったこと。その一方で、懸念されていた若いセントラルMFコンビは収穫が多かったのではないでしょうか。とりわけ素晴らしかったのは、パペ・マタル・サール。チームNo.1のシュート3本を放ち、タックル成功3回、ロングフィード5本、デュエル9勝と、攻守のハブの役割をしっかりこなしました。
ビッグチャンスを創れなかったスパーズは、デ・ケテラーレとチャウの決定的なヘッドが枠の外に逸れた幸運を活かしたいところです。ホームゲームで工夫するなら、元気がなかったクルゼフスキをスーパーサブとして、アルノー・ダンジュマに賭けてみるのがおもしろそうです。
セカンドレグのミッションは勝利。ストレートの勝ち抜け条件は2点差です。ミランの守備はやっかいですが、マン・シティに勝ったチームにとって、不可能なミッションではありません。次戦は、エースとソン・フンミンのリベンジに期待したいと思います。
一方、ポッター監督率いるチェルシーは、決定機を活かせずカウンターを喰らって敗れました。16分のFKをゴールに押し込んだチアゴ・シウヴァは、頭ではなく左手を使ったためイエローカード。32分にツィエクのグラウンダーに走り込んだジョアン・フェリックスは、フリーのチャンスでダイレクトショットを浮かしてしまいました。
38分には、ジョアン・フェリックスの縦へのフィードをボックス手前でキープしたカイ・ハヴェルツが、11番の上がりを待って優しいラストパス。左に持ち出して左足で狙ったジョアン・フェリックスは、クロスバーに阻まれたのを見て、ピッチに突っ伏しています。
前半のチェルシーの守備陣は、たびたび速攻を許しながらもシュートコースを塞いでニアに外させ、ミドルレンジからフリーで打たれるシーン以外に懸念はありませんでした。0-0で折り返した55分、リース・ジェームズのFKは、GKコベルが左にダイブしてビッグセーブ。ホームチームの決勝点が入ったのは、63分でした。
リース・ジェームズのシュートをコベルが上に弾き出し、CK。クリアを拾ったアディエミが自陣からドリブルを始め、ボックス手前まで競り合ったエンソ・フェルナンデスをスピードで抜き去ります。最後はケパもかわし、無人のゴールに転がして1-0。ワンチャンスを活かしたドルトムントは、チェルシーに押されながらもリードをキープし続けました。
ラストチャンスは78分、右からのグラウンダーがフリーのクリバリに届き、ワントラップボレー。コベルが弾いたボールをゴールライン上で蹴り出したのは、エムレ・ジャンでした。年が明けてからの公式戦9試合で、ノーゴールは5回めですが、ビハインドが1点なら次戦に希望がつながります。
ムドリクは真価を発揮できなかったものの、徐々にフィットしています。「Not his day」だったジョアン・フェリックスは、ドリブル成功5回&デュエル9勝という数字を残しており、足りないのはゴールだけでした。シュートの精度が高いリース・ジェームズと、良質なクロスを上げられるチルウェルがトップフォームを取り戻せば、得点力を高められるのではないでしょうか。
2023年に入ってから、国内で勝率5割を切っているロンドンの2チームが、ドイツとイタリアのクラブに勝ち切るのは簡単なことではありません。それでも、前線にワールドクラスを揃える彼らが、2戦連続で沈黙することはないと信じましょう。セカンドレグは、3月7日・8日。スタンフォードブリッジもトッテナム・ホットスパーも20時(日本時間の翌朝5時)キックオフです。
中盤センターのレギュラーを欠いたスパーズも、得点力不足を解消できないブルーズも、敵地での初戦は1-0の惜敗。コンテ監督のチームは、ソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキと途中出場のリシャルリソンがシュート3本、オンターゲットゼロと完全に封じられました。
ホイビュルクはサスペンデッドで、ベンタンクールはシーズンアウト。コンテ監督に選択肢はなく、22歳のオリヴァー・スキップと20歳のパペ・マタル・サールを信じるしかありません。立ち上がりから速攻を受けていたプレミアリーグ5位のクラブは、7分という早い時間に失点を喫してしまいました。
後方からのロングフィードをテオ・エルナンデスと競ったクリスティアン・ロメロが転倒。フリーでゴールに迫った19番のシュートをフォースターが胸で弾くと、詰めたブラヒム・ディアスが右足でプッシュしました。かろうじて触ったGKは、落下点に突っ込んできたディアスのヘディングには反応できませんでした。
13分のFKに反応したハリー・ケインは、コースを変えたヘッドがGKタタルシャヌの正面。いいボールをもらえなかったエースは、これが唯一のシュートでした。敵陣で奪い返した26分の逆襲は、エメルソン・ロイヤルのミドルがGKの守備範囲に飛んでしまいました。
スパーズの誤算は、最も信頼できるはずのロメロの守備が、不安定だったこと。その一方で、懸念されていた若いセントラルMFコンビは収穫が多かったのではないでしょうか。とりわけ素晴らしかったのは、パペ・マタル・サール。チームNo.1のシュート3本を放ち、タックル成功3回、ロングフィード5本、デュエル9勝と、攻守のハブの役割をしっかりこなしました。
ビッグチャンスを創れなかったスパーズは、デ・ケテラーレとチャウの決定的なヘッドが枠の外に逸れた幸運を活かしたいところです。ホームゲームで工夫するなら、元気がなかったクルゼフスキをスーパーサブとして、アルノー・ダンジュマに賭けてみるのがおもしろそうです。
セカンドレグのミッションは勝利。ストレートの勝ち抜け条件は2点差です。ミランの守備はやっかいですが、マン・シティに勝ったチームにとって、不可能なミッションではありません。次戦は、エースとソン・フンミンのリベンジに期待したいと思います。
一方、ポッター監督率いるチェルシーは、決定機を活かせずカウンターを喰らって敗れました。16分のFKをゴールに押し込んだチアゴ・シウヴァは、頭ではなく左手を使ったためイエローカード。32分にツィエクのグラウンダーに走り込んだジョアン・フェリックスは、フリーのチャンスでダイレクトショットを浮かしてしまいました。
38分には、ジョアン・フェリックスの縦へのフィードをボックス手前でキープしたカイ・ハヴェルツが、11番の上がりを待って優しいラストパス。左に持ち出して左足で狙ったジョアン・フェリックスは、クロスバーに阻まれたのを見て、ピッチに突っ伏しています。
前半のチェルシーの守備陣は、たびたび速攻を許しながらもシュートコースを塞いでニアに外させ、ミドルレンジからフリーで打たれるシーン以外に懸念はありませんでした。0-0で折り返した55分、リース・ジェームズのFKは、GKコベルが左にダイブしてビッグセーブ。ホームチームの決勝点が入ったのは、63分でした。
リース・ジェームズのシュートをコベルが上に弾き出し、CK。クリアを拾ったアディエミが自陣からドリブルを始め、ボックス手前まで競り合ったエンソ・フェルナンデスをスピードで抜き去ります。最後はケパもかわし、無人のゴールに転がして1-0。ワンチャンスを活かしたドルトムントは、チェルシーに押されながらもリードをキープし続けました。
ラストチャンスは78分、右からのグラウンダーがフリーのクリバリに届き、ワントラップボレー。コベルが弾いたボールをゴールライン上で蹴り出したのは、エムレ・ジャンでした。年が明けてからの公式戦9試合で、ノーゴールは5回めですが、ビハインドが1点なら次戦に希望がつながります。
ムドリクは真価を発揮できなかったものの、徐々にフィットしています。「Not his day」だったジョアン・フェリックスは、ドリブル成功5回&デュエル9勝という数字を残しており、足りないのはゴールだけでした。シュートの精度が高いリース・ジェームズと、良質なクロスを上げられるチルウェルがトップフォームを取り戻せば、得点力を高められるのではないでしょうか。
2023年に入ってから、国内で勝率5割を切っているロンドンの2チームが、ドイツとイタリアのクラブに勝ち切るのは簡単なことではありません。それでも、前線にワールドクラスを揃える彼らが、2戦連続で沈黙することはないと信じましょう。セカンドレグは、3月7日・8日。スタンフォードブリッジもトッテナム・ホットスパーも20時(日本時間の翌朝5時)キックオフです。
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