大事なのは、退任の是非でなく。ヴェンゲル監督の進退報道に思うこと。
スタジアムで熱を下げている一部のファンの方々にも、申し上げたいです。アーセナルが苦戦続きなのは確かですが、現在はプレミアリーグ優勝も4位陥落もある混戦ならではの岐路に立っているのです。ネガティブなキャンペーンを張っている場合ではなく、万力込めてクラブを後押しすべき大事な時期でしょう。ましてや、クラブに多大な財産と喜びを残してくれた指揮官です。私は、エヴァートンのロベルト・マルティネス監督や、ニューヨーク・シティのパトリック・ヴィエラ監督の言葉を支持します。
「ひとつのクラブで成し遂げてきた実績、最近20年のヨーロッパサッカーで最高の監督であったことが軽視されていると思う。ヴェンゲル監督のマネジメント手法は、イギリスのサッカー界を変えた。彼のアーセナルでの功績は、この世界で生きる多くの人々が刺激を受け、模範としているものだ。それなのに、1~2試合の結果が長年の素晴らしい仕事を追いやってしまっている」(ロベルト・マルティネス)
「驚いた。少し残念にも思った。ファンはブーイングしてもいいし、怒りを見せてもいいだろう。しかし、彼らはアーセンがクラブにもたらしたものを忘れてしまっている。彼にはもう少しリスペクトされる資格がある。(”アーセン、思い出をありがとう。しかし、もうお別れをいうときだ”と書かれた)横断幕を使ったあのやり方は、あまりにも彼への敬意を欠いていた。サッカーにはそんな面もあるけど、そうであるべきとは思わない」(パトリック・ヴィエラ)
失礼しました。思いのほか、熱くなってしまったようです。声を枯らして応援しつつも、年が明けてからのプレミアリーグを3勝4分3敗という大失速を目の当たりにして「果たしてアーセナルは来季以降、どうすればよいのか?」と思いを巡らせているファンの方も多いことでしょう。ここからは、外野からではありますが、私なりの「ヴェンゲル是非論」を語らせていただければと思います。
マンチェスター・ユナイテッドの世代交代失敗に心を痛めてきた者として、まず思うのは「ヴェンゲル監督の退任ありきという発想はありえない。次期監督をいつ、誰にするのかを決めるほうが先」です。同様に長期政権を続けていたマン・ユナイテッドの凋落の理由は、大きく4点だと考えています。「サー・アレックス・ファーガソン監督が辞める時期が先に立ったため、理想的な指揮官を招聘できなかった」「デヴィッド・ギルCEOが同時に辞めたため、フロントと現場がダブルで弱体化した」「モイーズ監督がコーチを刷新し、自分のスタッフを連れてきたことが、新しい考え方の導入による強化というプラスではなく継続性の喪失となってしまった」「新監督をバックアップする存在がおらず、孤立した」。
アーセナルがヴェンゲル監督を退任として、その後新監督を選び、決めるとなれば、マンチェスター・ユナイテッド以上の大混乱に陥る可能性があります。当時のマンチェスター・ユナイテッドと現在のアーセナルには、大きな違いがあります。「70代だったサー・アレックス・ファーガソン監督は引退の意志が固かったが、ヴェンゲル監督には(今のところ)続投意欲があり、契約も残っている」。監督を代えたとき、マン・ユナイテッドにはなかった「ヴェンゲルさんにそのままやってもらえばよかったのに」という反発まであるとすれば、新体制にかかるプレッシャーはライバルクラブよりさらに重いでしょう。ゆえに、ガナーズがリスクを抑えたいなら、こうするしかないと思います。
「理想的な新監督とその就任時期を決め、ヴェンゲル監督の納得をえて同時に発表。新監督が若かったりアーセナルOBだったりする場合は、ヴェンゲル監督にはフロントに残ってもらい、新体制の船出の時期をサポートしてもらう」
サー・アレックス・ファーガソン監督があのタイミングで引退を決断した背景として、ギルCEOの辞任があったのではないでしょうか。強いバックアップを失うことが、トリガーとなるケースがあるのはわかります。ベストと考えた監督に断られ、エヴァートンで長期政権を成功させていたモイーズ監督に白羽の矢が立ったのは、考え方としてはわかります。サー・アレックスが、新体制が窮屈にならず思い切ってやれるよう、現場やフロントから完全に手を引いたのもわかります。モイーズさんに自分のスタッフでやりたいといわれたとき、クラブがコーチを押し付けなかったのもわかります。わかる、わかる、わかる…それぞれ個別的には妥当にみえるのですが、これらを数枚並べたとき、クラブに起こったのはこういうことだったのではないかと思うのです。
エヴァートンにいたスタッフがエヴァートンのサッカーを持ち込んだ結果、クラブはエヴァートンのような順位となり、プレッシャーに悩まされた指揮官にはクラブ内に後ろ盾がなく孤立。選手の反発を抑える機能なきまま解任となり、チャンピオンズリーグ出場権を失った。
アーセナルは、同じ轍を踏まないよう、慎重に進まなければなりません。アーセン・ヴェンゲルという得がたい指揮官は、そのぐらい大きな存在なのだと思います。
バルセロナ戦を観ていて、思ったことが2つあります。チェフ、モンレアル、ベジェリン、メルテザッカー、コシールニー、カソルラ、コクラン、ラムジー、アレクシス・サンチェス、エジル、ジルー。バイエルンに2-0で勝利したこのメンバーを失わずに戦えていれば、プレミアリーグの首位にいるのはおそらくこのチームであり、世界一のクラブとの2試合ももっときわどい勝負になっていただろうというのがひとつ。そして今ひとつは、3年前の夏、4001万ポンドというリヴァプールの怒りを買うような額ではなく、納得感のある相応のお値段でルイス・スアレスを獲得していれば、やはりアーセナルはどこかでプレミアリーグを制し、欧州でも4強までは見込めたであろうということ。エミレーツでのバルサ戦は、実力的には明らかにあちらが上でしたが、勝負としてはどちらにもチャンスがあった繊細な試合でした。ワールドクラスといえども必要以上に払おうとしないのもヴェンゲルさんゆえなのでしょうが、アーセナルは常に戴冠のすぐそばを歩いているのだと思います。
私の考えるところを端的にいえば、こうなります。「アーセナルが発表するべきは次期監督であり、ヴェンゲルさんの退任ではない」「そしてその時期は、理想とする監督が就任できるタイミングであり、今季末かその先かは新監督の事情が決める」。グアルディオラ、アンチェロッティ、モウリーニョ、コンテと有力な監督が他クラブに就職を決めようとしている次の夏は、タイミングとしては難しいのかもしれません。現実的な線で考えると、アーセナルの監督になったらおもしろいなと思える指揮官は、ローマの複雑な環境に翻弄されたルディ・ガルシアさんぐらいで、多くの監督はヴェンゲルさん以上とはいえないチャレンジ、いや、ギャンブルでしょう。であれば、ヴェンゲルさん続投が実は最善なのではないでしょうか。口説けそうで、かつ今より期待値が高い監督がいれば、別な結論もあると思いますが…。
欧州トップクラスのストライカーとCBを1枚ずつ、そして「マルセイユ移籍で環境を変えたことが、復帰を助けてくれた」とディアビが語った医療スタッフを強化すれば、チャンピオンズリーグとまではいいませんが、プレミアリーグなら充分に狙えるはずです。モウリーニョ監督が復帰初年度は3位だったリーグで、グアルディオラ監督が1年めからクラブに高いクオリティをもたらせるかどうかは、戦ってみなければわからないのですから。
早まらないでくださいね。私がいいたいことは、突き詰めるとそんな平易なひとことに収れんされるのかもしれません。後々、大樹に寄り添ってその心地よさに甘えていた自分たちに気づく、などということのなきように。
おもしろいと思った方だけで結構です。お時間があれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると励みになります。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
初めまして。
CLで6年連続(?)ベスト16敗退。リーグ戦後半の失速。ここ毎年同じような結果で終わってしまっているので、我慢の限界にきているサポーターも少ないと思います。
もしリヴァプールが同じ立場だったら……私も我慢できそうにありません。
過去の功績は勿論考慮されるべきではありますが、ここ数年の結果を考えると、ベンゲルじゃなかったら、絶対監督交代していると思いますよ
同意です。今年はリーグ制覇の最大のチャンスで制覇できなければ失敗とみなされるのは仕方ないでしょう。一方、失敗しない監督・人なんていません。チェルシー・マンU・シティのようになった可能性もありましたし、連続してCL出場という成果を出し続けているベンゲル以上の監督が世界に何人いるでしょう。ベンゲル前と後ではクラブの成長度合い・格は大きく上がりました。後任はできうれば、ヴィエラ・アルテタ・アダムス・フラミニ・・・愛弟子の中から後継監督を数年計画で育てて受け継いでくれれば理想です。アーセナルは50年後もベンゲルイズムのクラブたれば良いのではないでしょうか。
ただ、できればスアレスもしくはイグアインは無理して欲しかった(´;ω;`)
いつもありがとうございます。
おっしゃるとおりヴェンゲルを代えて誰を、という疑問があります。
優勝の可能性が高かった今年にこんな状況なので、来シーズンはもっと厳しいはずなのは確かですが…。
イブラでも来てくれれば…。
ほぼ同感です。
欧州トップクラスのストライカーとCBを1枚ずつ、そして無敗優勝のガナに在籍してようなCBも兼用できるトップクラスのCMFを1枚。
—–
ヴェンゲルじゃなかったらCL逃してますよ多分
偉大すぎると後任が困るんだよな笑
中堅クラブで上手くいったことをビッククラブでさらに昇華できる指揮官…
見抜くのって難しいですよね〜
—–
toララーナ全開さん
主さんが言いたいのは、ベンゲルを代えるなということではなく、代えるならちゃんとした手順で代えるべき、ということだと思います。
アーセナルはもうプレミアリーグやチャンピオンズリーグで優勝を狙えるクラブではないのはここ10年を見ても明らかなのに、ファンの声は妙に大きいというのがベンゲルにとって不幸だと思います。
ベンゲルももう少し守備を意識した補強をすればいいのにとは思いますが・・・
特にチェフが来る前までは何故か二流のキーパーばかり置いていたのは不思議でした。
—–
ララーナ全開さん プレミアリーグ大好き!さん>
ララーナ全開さん、ありがとうございます。プレミアリーグ大好き!さん、「主さんが言いたいのは、ベンゲルを代えるなということではなく、代えるならちゃんとした手順で代えるべき」と趣旨を汲んでいただいて感謝しております。長期的にみていちばん重要なのは「世代交代のプロセス」であり、短期的には「プレミアリーグ2015-16シーズンはまだ終わっていない」ことだと思います。
だしまるさん>
ヴィエラ、アルテタはおもしろそうですね。空さえ飛べれば、ベルカンプさんは盛り上がるのですが…。OBが伝統を継承し、いつも強いチームが創れれば、ファンは幸せですよね。レッズファンには怒られてしまうかもしれませんが、アーセナルとしてはスアレス&エジルで諸問題一発解決、だったかもしれませんね。
wwbarさん>
ボールをおさめられるイヴラヒモヴィッチがいれば、それだけでもMFの得点力を上げられそうです。意外と「やんちゃで自意識過剰だけど実はピュアな悪童系好き」なヴェンゲルさんなら、ありですね。
ジウベルトさん>
そこまでやれれば完璧です!
porさん>
「ヴェンゲルじゃなかったらCL逃してますよ多分」私も、そう思います。「見抜くのって難しい」…そうなんですよね。ポチェッティーノさんを獲るわけにはいきませんし(怖)
—–
初めまして。
個人的にはベンゲルは過大評価されている監督だと思っています。
もちろんずっとCLに出続け、ベスト16にまで行っていることは評価できます。
ですが、とにかく毎年ループしすぎ。
移籍期間中は我スカと適正価格を連呼して投資に躊躇し、いざシーズンがはじまると怪我人が出てベストメンバーが組めず、特にタイトル争いの時期に調子を崩す。大一番にも弱い。そしていつも通りの定位置。
ファンの常套句は「後継者の適任がいない」あるいは「○○さえ取れればor△△が育てば来年こそは…」
ここまでの内容は少なくとももう5、6年前から言われてますがまだ何も変わってないことがアーセナルが成長できていないことの証だと思います。
プレミアの金満クラブが…という文言も今季のレスターとスパーズの躍進で苦しくなってきました。
試合内容だって特別素晴らしいわけではないし、戦術も中途半端。交代策も後手になりがち。
毎年リーグタイトルを争っていたファーガソンの偉大すぎる手腕とは随分差がありますから、一般的に優秀と言われる監督を呼べば十分同じかそれ以上の成績を出すことは可能だと思いますよ。
makoto様
ベンゲル退任より新監督の発表を、というご指摘もっともだと思います。
ただし、新監督云々より、ベンゲルを辞めさせることを先に決定すべきだ、と私は思っています。ベンゲルを就任以来見てきているのですが、低迷してきたリバプールはCLを取りも我々は出場権のみ。いまだにインヴィンシブルズしか言えないのです。ベンゲルは確かにスタジアムは作ったけれど、タイトルを獲れないチームには客も来なくなるでしょう。
いま求められるのは、ベンゲルをいち早く切って、切った後にボラティリティが高い(優勝できるかもしれないが、CL権は取れない)監督を据えることです。私はモウリーニョが監督になっても良いとすら考えています。それこそベンゲルに恩を仇で返すことも厭わない。それがアーセナルというクラブを持続させることに繋がるのではないでしょうか。
更新お疲れ様です。
ブログ主さんの意見、なるほどと思いました。次の監督とその交代時期を先に決めるというのは長期政権ならではの案で面白いですね。
一方でグーナーに来シーズンからでも新しい監督を連れてきてほしいという声があることも自然なことだと思っています。今のヴェンゲルがファンからの支持を失っているのは、結果が出ていないことよりもサッカーの質が落ちていることが大きいと思います。セスク時代に毎試合のように見られた流麗なパスワークがカソルラ負傷以降めっきり減ってしまいました。面白いサッカーをしてくれるならヴェンゲルのままでもちろんOKだという人は多いと思います。
もっとも監督を変えようにもブログ主さんの指摘通りヴェンゲル以上の監督というのも見つからないところなのですが。
空を飛べればベルカンプ。俳句みたいな響きで気に入りました。ヴェンゲル監督を退任させたい気持ちもわからなくもないですが、クラブOBにしろ、外部にしろ、ベンチでヴェンゲル監督の横に座ってアーセナルというクラブを完全に知った上で、指揮をとっていただきたいです。
また、自分はハインケスのラストシーズンがとても印象に残っております。グアルディオラが来るとわかっていてもなお、進化したチームを作り上げる場合もあるので安易に切らないほうがいいかと。
ベンゲル監督は過小評価されていると思いますよ
それこそ、勝負どころで負けることがあったり、補強が下手だったり、ということがあったとしても、です
客観的な数字を元にすれば、今のプレミアが1992年に創設されてから
ベンゲルが96年に就任するまでの成績が
10位、4位、
途中で送信してしまいましたorz
ベンゲルが就任するまでは
10位、4位、12位、5位、と決して安定していたとは言えない数字です
それが就任以降、時には優勝し、常に4位以上に立ち続けている訳です
ベンゲルでなければ優勝争いできる、CLでもっと上を目指せるという意見をあちこちで見かけますが
僕はむしろ逆だと思います
ベンゲルで無ければCL権は危うかった、とも言えると感じます
ベンゲルであったからこそ、もっと上を目指すべきというような不満が出ているのではないでしょうか?
常に上にいたからこそ、サポーターの感覚がやや麻痺しているのではないか、そう思います
長期に渡ってこれだけの成績を残しているのです
後任探しは難航すると思います
ファーガソンの前例を見るに、長期政権の後が難しいことは明白
この成績を維持出来る監督を連れてくることすら、僕には非常に難しいミッションのように思えますが、どうでしょう?
>プレミアリーグ大好きさん、makotoさん
コメント返信、フォローありがとうございます。
私もシーズン中の解任や短期的な監督人事は反対です。後任探しも難しいでしょうし。
ただ、続投か退任かの二者択一であれば、私は間違いなく後者の意見です。
どちらにしろ、今年のシーズンオフはどうなるか注目ですね
興味深く読ませていただきました。
グーナーの端くれとして思うことは、私も、現在の成績で解任はありえないと思っています。毎年、CL出て楽しましてくれているんですから。もちろん、PLを優勝していたころと今とではアーセナルに対して風当たりが強くなるのはわかりますが、本当に今シーズンに退任されたら誰にするの?って思ってしまいますね。
移籍などに過剰なお金をかけないのも、今となっては私が慣れてしまって、変に今シーズン後、高額なお金をかけて選手獲得したらそれこそ、ベンゲルさん世論にひよったか?って思っちゃいますけどね。
でも、単純に後任のプレッシャー半端なさそうですね。監督交代=ベンゲルよりも上って思われたら、それこそスタートダッシュこけたらどうなるのかな。エミレーツはライブラリーではなくなりそう…
—–
議論の是非に関わりなく
外野が起こす敬意を欠いた騒ぎは絶対に許容も迎合もしません
—–
更新ご苦労様です。
確実に言えることはアーセナルがベンゲルを解任することはないということです。要するに
ベンゲルがアーセナルの監督を辞める時は勇退しか有り得ないということです。
私は管理人さんと真逆の意見です。アーセナルが仮に監督交代を考えているならベンゲルに
その旨を細心の注意と敬意を払って伝える義務があるでしょう。それからベンゲルは自らの
引き際をクラブに伝える・・・後任者探しはベンゲルがいつ退任するかがクラブ内で明確に
なってから始めるのが筋だと私は思います。
単純な疑問ですけどクラブの象徴であるベンゲルの後任を託せると思えるほどの新監督との
交渉をベンゲルの退任時期すら決めずにどうまとめるのでしょうか?にも関わらず新監督の
招聘時期は新監督の事情が決める?これではクラブはベンゲルにも新監督にも等しく無礼を
働いているように私には思えるのですが・・・
ベンゲルの退任と新監督の招聘にリスクとギャンブルの要素があるのは当然です。それなら
ベンゲルが監督を続けるリスクとギャンブルの要素も考えるべきだと思います。個人的には
大きな差はないと思えてしまうのですが・・・
—–
私はスパーズファンなので、ベンゲルが退陣して迷走してくれることを願っています。。。なので、一部の性急なアーセナルファンに同調している今日この頃です。笑
ベンゲル最大の誤算は、復帰の目処が立たないウィルシャーなのだと思います。
エジル、サンチェス、カソルラ、ウィルシャー、コクランという中盤が実現していたら、おそらく全然違ったでしょうから。
あくまで外野からの推測ですが、アーセナルで本当に改善しなければならないのはメディカル面なのでは、という気がします。
主力の長期離脱現象が毎シーズン続いているのは何故なのか。
そこをある程度改善するだけでも全然違うと思うんですよね。何が問題なのかはわかりませんが。
私はヴェンゲルのアーセナルでプレミアやCLを優勝してほしいですが正直もう諦めてる自分がいます。年末に一時首位にいて世間が今年はチャンスなんて言われてた時もどうせまた失速するでしょと冷めてました。
大量の怪我人、勝負どころで勝てない、毎年同じことの繰り返しで進歩が見られません。
来季仮に大物の選手が来ても変わらないんじゃないかと思います。
それと今のチームが不調なのもメンタルが弱いからだと思います。ヴェンゲルは特定のキャプテンを決めないけど結局それで結果が出てません。
調子が良い時は大丈夫だけど今みたいな状態の時はやっぱり頼れるキャプテンって必要だと思います。
シメオネなどの監督に根性叩き直してもらってまずは闘えるチームにしてほしいです。
—–
みなさま、たくさんのご意見をいただき、非常に感謝しています。私自身もいろいろ発見があり、勉強になります。ありがとうございました。
ぶらゼブレさん>
多くの方が、CL出場権を失わなかったのは功績ではあるものの、10年以上優勝できなかった監督を超一流とはいえないといっているので、そんなに過大評価でもないのではないでしょうか。ファン・ペルシを引き留められなかったのが2012年ですので、アーセナルが投資できるようになってからは4年めぐらいですが、抜きん出て強いチームがおらずレスターの躍進となった今季はチャンスだったので、「これを活かせず無冠だったなら退任してください」という考え方自体はあると思います。私が気にしているのは、「その際、誰にどう渡すのか?」です。
オーファーマネスルさん>
「優勝できるかもしれない」監督は誰ですか、という問題がひとつ。「CL権は取れない」となったときに、マンチェスター・ユナイテッドよりも売上規模が小さく(=数年という単位で考えた時の大型補強による巻き返し余地が少ない)、サラリーが高い選手を売却してコストを抑えつつ補強するといった策も取りにくいアーセナルは、よりリカバー難易度が高いのではないか、という懸念がひとつ。監督を先に切ったものの、いいひとが見つからず4~5番手となって不振に陥ったとき、ヴェンゲルさんに意欲があっただけにアーセナルの混乱はより深いのではないか、という心配がひとつ。私が指摘しているのは、こういったところです。マンチェスター・ユナイテッドを応援していて実感しましたが、「欧州なき1年」を過ごすのは、いろいろな意味でかなりきついです。補強に影響があり、それまでよかっただけに外野からのツッコミも厳しくなり、国内での試合しかなくなって張り合いが減り…。クラブもサポーターも、「そうなってもいいから、優勝できそうな監督に代えろ」という覚悟があるならそれもありだと思いますが、その場合は新監督に説得力が必要でしょうね。そう考えると、結局、「誰に代えるのか」に帰結していくのですが、いかがでしょうか。
もし成果を問題とするなら、優勝の可能性を残している今ではなく、「この話は5月にしましょう」ですね。
ひだんさん>
年明けからの不振は、今までにはなかった長めのものだったので、ヴェンゲルさんどうなの?という話になること自体は理解します。ただし、新監督への道を選ぶなら、1月には動き出していなければならなかったのではないか?とも思ってます。マンチェスター勢、チェルシーが既に来季に向けて動いていたわけですから。成績不振を理由に3月以降に出遅れで動いて、結局いい監督が取れなかったとなるのが最悪ですね(それは事実上の解任ですよね…)。長期政権だけに影響も大きいので、アーセナルこそが意志決定をしなたらいち早く動くべきチームだという認識です。
新参さん>
ギグスがそうなるかはわかりませんが、OBに継ぐのであれば、その方法はありですね。ハインケスさんやラニエリさんは、決して一流監督とはいわれていませんでしたが、キャリアの終わり近くなってからいい仕事をしています。情もあるかもしれませんが、ヴェンゲルさんがもう一度花を咲かせてくれるといいんですけどね…。
スパーズ推しさん>
賛成です。ただし、昔は革新的な方法論を次々と打ち出していたフロンティアだったのに、模倣された後、ここ数年は古くなってしまっているのかもしれない…という危惧も少々あります。
ララーナ全開さん>
お返事ありがとうございます。私は、新監督の名前を聞かずにそのボタンを押せといわれれば即、続投です。どうなりますかね!?
グーニーさん>
プレッシャーは相当厳しそうですね。ヴェンゲル支持層もいるので、引退で諦めざるをえなかったマンチェスター・ユナイテッドや前年優勝だったチェルシーよりも、不振に対して早期に厳しい声が上がりそうだなと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
あれだけの監督ですので、ネガポジ含めて話題になるのは必至ですね。タブロイド紙は止まらない国ですので、スルーするしかありません。
tomoさん>
「今後は後継者にまかせたい。ヴェンゲルさんにはフロントに入って、引き続きチームをささえてもらいたい。後継者にはこの3人を考えているがどうか」といった形で話をし、しかるべきタイミングに向けて動くということになると思います。プランがなく、退任時期ありきで話をするほうが、解任に近いトーンになると思いますが、いかがでしょうか。少なくとも、敬意のありなしは、話し方と決め方の問題であり、後だからなくて先ならあり、というお話ではないという認識です。
私は、ヴェンゲルさんの退任時期を決めるななどとはいっておりません。「退任時期を決める」ことと「新監督の就任時期を決める」ことは同義ですので。違いは1点、「その先に実現性の高いプランがあるかないか」です。ファーガソン引退の時期が決まっていたために、締め切りまでに監督を決めなくてはならなくなり、意中の監督に断られた結果モイーズ監督になったのがマンチェスター・ユナイテッドです。アーセナルが、ヴェンゲルさん退任を先に決めて…と、マン・ユナイテッドと同じやり方をしたとしても成功するかもしれませんが、それはあくまでも「結果的にうまくいきましたね」「ラッキーもありましたね」という話であり、「意志をもった適切な後継者選びをできた」とはいえないと思います。監督切ったけど先はノープラン、だったのですから。
リスクとギャンブルがあるのは当然、というお話については、「だからこそ十分なリスクヘッジを」と申し上げています。
あすえことさん>
メディカルの問題は大きそうですよね。シーズンの大半を棒に振る選手が多すぎます。カソルラも、コクランと同じぐらいのタイミングで戻ってくるとばかり思ってました。
1886さん>
シメオネさんですか。アーセナルの今までのスタイルとは対極ですね。ファイタータイプの監督が根性注入するなら、「The Invincibles」のメンバーが、説得力があっていいかもしれません。