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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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吉田麻也ピンチ!? サウサンプトン移籍のクロアチア代表CB、デヤン・ロヴレンってどんな選手?

サウサンプトンが、CBの補強に成功しました。オリンピック・リヨンから獲得したデヤン・ロヴレンは、クロアチア代表の23歳。一時はリヴァプール、チェルシー、エヴァートン、インテル、ACミラン、バルセロナなど錚々たるクラブが目を付けていた選手です。本人は、「プレミアリーグは夢だった」と語っており、昨季後半、プレミアリーグ復帰1年めでマンチェスター・シティ、トッテナム、リヴァプールなどの上位を破る躍進を遂げ、さらに強化を推進しているセインツの姿勢が彼の心に響いたのでしょう。ビッグクラブを選ばなかったのは、出場機会を得られることにこだわったからではないでしょうか。

デヤン・ロヴレンは、フランスのリーグ・アンでトップ3の常連であるオリンピック・リヨンで、レギュラーCBとして活躍していた選手ですが、気性が激しくプレイにムラがあり、昨季のレッドカード3枚はチームNo.1。加えて、覇気が感じられないプレイでサポーターを激怒させ、メンバーを外されると「不当な扱いを受けている」と練習を休んで(ケガをしていたのも事実ですが、ケガの程度が不明)、しばらく試合から完全に遠ざかるなど、18試合にしか出場しなかったこの1年は不本意のひとこと。力はあるのですが、ハードワークと安定を求めるポチェッティーノ監督を納得させられるでしょうか。

セインツは、昨季の1月に獲得したノルウェー代表CB、ヴェガルド・フォッレンを1試合も使わずに塩漬けにした前科があります。ロヴレンは、やんちゃな性格より先に、その実力を知らしめないといけません。彼がうまくプレミアリーグのサッカーに適応したときは、吉田麻也選手を応援したい日本人としては「吉田とロヴレン、ショー、クラインでセインツ鉄壁のDFライン」となるといいのですが、現在のファーストチョイスはホーイフェルトのようなので、ロヴレンが機能するとなると、吉田麻也は右SBかバックアッパー、ということになってしまいそうです。うーん、微妙です。

チームが強くなっていく過程では、こういったポジション争い、チーム内の競争が不可欠です。吉田麻也選手は、まずは目の前のコンフェデレーションズカップでCBとしてのクオリティを世界にアピールしていただき、チームに戻ったら、ヨミのよさとDFラインの統率力で、この熾烈な争いに勝利してほしいと思います。「スピードのある選手への対応」と課題も明確です。来季も彼がレギュラーCBとして元気な姿を見せてくれることを期待しつつ、しかし大丈夫でしょうか、ロヴレンのほうは。ポチェッティーノ監督とぶつからないことを祈ります。

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