吉田麻也ピンチ!? サウサンプトン移籍のクロアチア代表CB、デヤン・ロヴレンってどんな選手?
デヤン・ロヴレンは、フランスのリーグ・アンでトップ3の常連であるオリンピック・リヨンで、レギュラーCBとして活躍していた選手ですが、気性が激しくプレイにムラがあり、昨季のレッドカード3枚はチームNo.1。加えて、覇気が感じられないプレイでサポーターを激怒させ、メンバーを外されると「不当な扱いを受けている」と練習を休んで(ケガをしていたのも事実ですが、ケガの程度が不明)、しばらく試合から完全に遠ざかるなど、18試合にしか出場しなかったこの1年は不本意のひとこと。力はあるのですが、ハードワークと安定を求めるポチェッティーノ監督を納得させられるでしょうか。
セインツは、昨季の1月に獲得したノルウェー代表CB、ヴェガルド・フォッレンを1試合も使わずに塩漬けにした前科があります。ロヴレンは、やんちゃな性格より先に、その実力を知らしめないといけません。彼がうまくプレミアリーグのサッカーに適応したときは、吉田麻也選手を応援したい日本人としては「吉田とロヴレン、ショー、クラインでセインツ鉄壁のDFライン」となるといいのですが、現在のファーストチョイスはホーイフェルトのようなので、ロヴレンが機能するとなると、吉田麻也は右SBかバックアッパー、ということになってしまいそうです。うーん、微妙です。
チームが強くなっていく過程では、こういったポジション争い、チーム内の競争が不可欠です。吉田麻也選手は、まずは目の前のコンフェデレーションズカップでCBとしてのクオリティを世界にアピールしていただき、チームに戻ったら、ヨミのよさとDFラインの統率力で、この熾烈な争いに勝利してほしいと思います。「スピードのある選手への対応」と課題も明確です。来季も彼がレギュラーCBとして元気な姿を見せてくれることを期待しつつ、しかし大丈夫でしょうか、ロヴレンのほうは。ポチェッティーノ監督とぶつからないことを祈ります。
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