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マンチェスター・シティ、ペジェグリーニ監督就任発表。ウィガンはコイル新監督

プレミアリーグ上位クラブ監督の最後の椅子が発表になりました。既に決定というトーンで就任が伝えられていたマンチェスター・シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督です。ペジェグリーニ監督は母国チリで指揮官としてのキャリアをスタートし、アルゼンチンのサン・ロレンソ、リーベルプレートの監督を務め、2004年にスペインに乗り込みます。彼の名前を一躍有名にしたのが、スペインでの最初のクラブ、ビジャレアルの躍進でしょう。フォルラン、リケルメ、ピレス、サンティ・カソルラらを操り、チャンピオンズリーグ準決勝進出、リーガ・エスパニョーラでバルセロナをかわして2位フィニッシュするなどの実績を残しました。

有能であることは間違いないのですが、頑固で難しい面を持つ人物でもあり、ときどきケンカモードになると修復不可能な亀裂が入ってしまうことがあります。ビジャレアル時代にリケルメと揉めたり、レアル・マドリード時代にはペレス会長と冷戦状態になるなどがその代表例。ビジャレアルでの実績が認められて就任したレアル・マドリードでは、カカとクリスティアーノ・ロナウドを獲得するという空前の規模の補強をしたにも関わらず無冠に終わり、采配批判をきっかけに就任2ヵ月めからろくに会話もしていなかったペレス会長に解任されました。

その後2010年11月に就任したマラガでは、17位だったチームを就任2年めに4位に押し上げ、チャンピオンズリーグ出場権を獲得。昨季はスペイン4番めのチームをチャンピオンズリーグベスト8に導き、準優勝したドルトムント相手にセカンドレグの追加タイムに入るまでリードする、というところまでいきました。この4分の追加タイムで痛恨の2ゴールを献上し敗退すると、リーガ・エスパニョーラでも尻すぼみとなり6位で終わりましたが、中堅クラブを戦えるチームに育てる手腕には定評のあるところです。

さて、来季からのマンチェスター・シティですが、以前にレアル・マドリードでタイトルを獲れずに監督の座を追われたことがあり、優勝が義務づけられたビッグ・クラブで選手やフロントをうまく仕切ってチームを運営することができるのかが問われるところです。マンチェスター・シティは年齢的に旬を迎えている選手が多く、スペイン代表のヘスス・ナバスなど補強もしっかり進んでいるので、適材適所でうまく選手を配置してチーム力を最大限にすることに長けた彼なら、大崩れすることはないでしょう。問題は、タイトルを獲得できるか、とりわけチャンピオンズリーグでジャンプアップできるかですね。レアル・マドリードで前任・後任の関係だったモウリーニョとの舌戦も期待しつつ、マン・シティのチームづくりを見守ることとしましょう。

そしてもうひとつ。来季降格となり、マルチネス監督が去ったウィガンの新監督に、昨秋までボルトン監督だったオーウェン・コイル氏が就任することになりました。こちらの目標はプレミアリーグ復帰と至ってシンプルです。個性あふれるFAカップ王者には、来季チャンピオンシップを制覇し、ぜひ1年でプレミアリーグに戻ってきていただければと思います。

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