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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

8勝2分の快進撃で5位浮上のアストン・ヴィラ、EL出場権を争うラスト5戦の組み合わせがアツい!

来ました、アストン・ヴィラ!マルコ・シウヴァ率いるフラムをバーミンガムに迎えたプレミアリーグ33節は、1-0で何とか3ポイントをゲット。決勝ゴールは21分、マッギンのCKにニアで反応したタイロン・ミングスのバックヘッドです。

2月18日のアーセナル戦を4-2で落としてから、プレミアリーグの直近10試合で8勝2分の快進撃。オリー・ワトキンスの10戦7発もさることながら、わずか3失点という数字に目が留まります。スタンフォード・ブリッジでチェルシーを0-2で屠り、絶好調のニューカッスルに3-0で完勝した強さは本物でしょう。

フラム戦の勝利で54ポイントとなり、暫定ながら5位に浮上。木曜日のゲームでスパーズがマンチェスター・ユナイテッドに敗れれば、ビッグ6の3チームを下に見るポジションとなります。スティーヴン・ジェラードの下で2勝2分6敗と苦しんでいたヴィラは、エメリ就任以来の19試合は13勝2分4敗。別なチームに生まれ変わったという表現は、大げさではないでしょう。

躍進のキーマンを、何人かピックアップしてみましょう。ジェラード時代のプレミアリーグで10戦1発だったオリー・ワトキンスは、ワールドカップが終わってからの18試合で12ゴール。前任者との信頼関係が微妙だったドゥグラス・ルイスは、中盤のコントロールタワーとして本領を発揮しています。

序盤戦はベンチが定位置だったエミリアーノ・ブエンディアは、エメリによってレギュラーに定着し、年明け以降4ゴール2アシスト。チェルシー戦で大活躍のジェイコブ・ラムジーも、春の快進撃を支えるキーマンのひとりです。攻撃力を高めた立役者として、1月にベティスから加わった左SBアレックス・モレノも称えるべきでしょう。

タイロン・ミングスとコンサが不動の最終ラインは、ドゥグラス・ルイスとデンドンケルとの連携のクオリティが高まり、失点が減少。マッティ・キャッシュの穴を埋めた大ベテラン、37歳のアシュリー・ヤングも欠かせない存在です。

プレミアリーグで今、最も熱いクラブは、ラスト5戦の相手も激アツです。マンチェスター・ユナイテッド、ウルヴス、トッテナム、リヴァプール、ブライトン。ヨーロッパリーグ出場権の争奪戦のようなシックスポインターの連続は、2008-09シーズンのUEFAカップ以来、14年ぶりの欧州の本大会出場を願うサポーターを大いに沸かせるでしょう。

ウナイ・エメリによって組織化され、自信を深めたヴィラの選手たちは、ライバルを直接叩いて欧州の舞台に立つことができるでしょうか。最終節の直前、レッズ&スパーズの連戦が最大のターゲットとなりそうです。誰も予想できなかった躍進を遂げた伏兵と、何としても欧州へのルートを確保したいビッグクラブとのバトルが今から楽しみです。


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