2023.04.29 アーセナルの話題
ペップとの最大の差は選手層…自力優勝が消滅したアーセナル、今季の限界&来季の展望。
ニューカッスルがトッテナムに6-1で圧勝した4月23日は、セント・トッテリンガムデー。ミッドウィークのプレミアリーグ33節、ノッティンガム・フォレストVSブライトンでは降格ゾーンのホームチームが勝ち、TOP4フィニッシュが確定しました。アーセナルは、残り5試合で開幕前に掲げていた目標を達成したといえるでしょう。実に素晴らしい成果です。
それでもグーナーの表情が冴えないのは、ビッグタイトルを狙えるアドバンテージをもって、首位を快走していたからでしょう。2月上旬には、マン・シティより1試合消化が少ない状態で、5ポイント差をキープ。4月に入り、試合の消化数がライバルを上回ってからも、8ポイントリードという優位を築いていました。
そこから、リヴァプール、ウェストハム、サウサンプトンに3連続ドローと厳しい結果が続き、ペップとのシックスポインターで4-1の完敗。両者の差は2ポイントに縮まり、残り試合が2つ少ないガナーズの自力優勝の可能性はなくなっています。ターニングポイントは、キックオフから21分で冨安健洋とサリバがリタイアしたスポルティングCP戦でした。
冬のマーケットで獲得したレアンドロ・トロサールは、プレミアリーグ15試合1ゴール8アシストと目に見える結果を残しており、2月のヴィラ戦でヒーローとなったジョルジーニョも納得の補強といえるでしょう。足りなかったのは、最終ライン。1月にキヴィオルしか獲得しなかったのは、代役がいなかったガブリエウのバックアッパーを補強すれば戦えると考えたからでしょう。
アルテタ監督の誤算は、右サイドから2人も負傷者が出てしまったこと、ホールディングのパスワークが想像以上に厳しかったこと、キヴィオルがフィットしなかったことです。CBをこなせるベン・ホワイトと冨安がいるサイドは、サリバを含む3人から2人を起用すればOKでした。まさか一夜で、彼らを失ってしまうとは…。
ビルドアップ時に消極的な選択が多いホールディングは、守備も鉄壁とはいえず、4戦勝利なしという苦闘の原因のひとつとなってしまいました。ELとFAカップの早期敗退も、誤算といえるのではないでしょうか。ティアニー、エンケティア、ファビオ・ヴィエイラ、スミス・ロウ…出場機会を失ったサブの選手は、軒並み低調なパフォーマンスに終始しています。
マン・シティとガナーズの最大の差は、選手層でしょう。18人でターンオーバーしていたペップに対して、アルテタの主力と呼べるのは、トロサールとジョルジーニョ、冨安まで入れて14人。ティアニーやスミス・ロウの強みを引き出すオプションを構築できず、ゴールがほしい終盤の打ち手はラフなパワープレーのみとなっていました。
多くのメディアが、アーセナルのチャレンジは終わりと判断し、来季の新戦力に関するレポートやゴシップを増やしています。最重要ターゲットは、ハマーズのデクラン・ライス。冬に獲得できなかったブライトンのカイセドも、リストに残っているようです。リヴァプールがほしがっているメイソン・マウントにも、手を伸ばすのではないでしょうか。
挙がっている名前は、いずれもプレミアリーグ経験がある即戦力。「夏のマーケットで獲るべきは、DF2人、中盤センター2人、前線ひとり」と主張する「フットボールロンドン」は、「欧州の右SBのアシストランキングを見ると、ブレーメンのミッチェル・ワイザーが9アシスト、マルセイユのジョナタン・クラウスが8アシスト」と、本職の右SBの獲得を提言しています。
チャンピオンズリーグをにらんで選手層を厚くしたいクラブは、ニコラ・ペペ、パブロ・マリ、フォルラン・バログンとティアニーまで売って、大型補強に打って出るともいわれています。獲得する選手次第で、伸びしろが期待できないジャカ、エルネニー、ホールディングを手離してもいいでしょう。
最後まで諦めず、優勝をめざすべきではあるものの、2位で着地しても実りあるシーズンといえます。次の夏は、エドゥSDの立ち回りと指揮官のチーム作りに大いに期待しましょう。サカ、マルティネッリ、ウーデゴーア、ジェズスに加えて、スミス・ロウ、トロサール、ファビオ・ヴィエイラがゴール&アシストを2ケタに乗せたら、久々のトロフィーに手が届くのではないでしょうか。
それでもグーナーの表情が冴えないのは、ビッグタイトルを狙えるアドバンテージをもって、首位を快走していたからでしょう。2月上旬には、マン・シティより1試合消化が少ない状態で、5ポイント差をキープ。4月に入り、試合の消化数がライバルを上回ってからも、8ポイントリードという優位を築いていました。
そこから、リヴァプール、ウェストハム、サウサンプトンに3連続ドローと厳しい結果が続き、ペップとのシックスポインターで4-1の完敗。両者の差は2ポイントに縮まり、残り試合が2つ少ないガナーズの自力優勝の可能性はなくなっています。ターニングポイントは、キックオフから21分で冨安健洋とサリバがリタイアしたスポルティングCP戦でした。
冬のマーケットで獲得したレアンドロ・トロサールは、プレミアリーグ15試合1ゴール8アシストと目に見える結果を残しており、2月のヴィラ戦でヒーローとなったジョルジーニョも納得の補強といえるでしょう。足りなかったのは、最終ライン。1月にキヴィオルしか獲得しなかったのは、代役がいなかったガブリエウのバックアッパーを補強すれば戦えると考えたからでしょう。
アルテタ監督の誤算は、右サイドから2人も負傷者が出てしまったこと、ホールディングのパスワークが想像以上に厳しかったこと、キヴィオルがフィットしなかったことです。CBをこなせるベン・ホワイトと冨安がいるサイドは、サリバを含む3人から2人を起用すればOKでした。まさか一夜で、彼らを失ってしまうとは…。
ビルドアップ時に消極的な選択が多いホールディングは、守備も鉄壁とはいえず、4戦勝利なしという苦闘の原因のひとつとなってしまいました。ELとFAカップの早期敗退も、誤算といえるのではないでしょうか。ティアニー、エンケティア、ファビオ・ヴィエイラ、スミス・ロウ…出場機会を失ったサブの選手は、軒並み低調なパフォーマンスに終始しています。
マン・シティとガナーズの最大の差は、選手層でしょう。18人でターンオーバーしていたペップに対して、アルテタの主力と呼べるのは、トロサールとジョルジーニョ、冨安まで入れて14人。ティアニーやスミス・ロウの強みを引き出すオプションを構築できず、ゴールがほしい終盤の打ち手はラフなパワープレーのみとなっていました。
多くのメディアが、アーセナルのチャレンジは終わりと判断し、来季の新戦力に関するレポートやゴシップを増やしています。最重要ターゲットは、ハマーズのデクラン・ライス。冬に獲得できなかったブライトンのカイセドも、リストに残っているようです。リヴァプールがほしがっているメイソン・マウントにも、手を伸ばすのではないでしょうか。
挙がっている名前は、いずれもプレミアリーグ経験がある即戦力。「夏のマーケットで獲るべきは、DF2人、中盤センター2人、前線ひとり」と主張する「フットボールロンドン」は、「欧州の右SBのアシストランキングを見ると、ブレーメンのミッチェル・ワイザーが9アシスト、マルセイユのジョナタン・クラウスが8アシスト」と、本職の右SBの獲得を提言しています。
チャンピオンズリーグをにらんで選手層を厚くしたいクラブは、ニコラ・ペペ、パブロ・マリ、フォルラン・バログンとティアニーまで売って、大型補強に打って出るともいわれています。獲得する選手次第で、伸びしろが期待できないジャカ、エルネニー、ホールディングを手離してもいいでしょう。
最後まで諦めず、優勝をめざすべきではあるものの、2位で着地しても実りあるシーズンといえます。次の夏は、エドゥSDの立ち回りと指揮官のチーム作りに大いに期待しましょう。サカ、マルティネッリ、ウーデゴーア、ジェズスに加えて、スミス・ロウ、トロサール、ファビオ・ヴィエイラがゴール&アシストを2ケタに乗せたら、久々のトロフィーに手が届くのではないでしょうか。
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