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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brighton×MAN.UTD】追加タイム終了直前、決着はPK!激戦を制したブライトンが6位浮上!

マンチェスター・ユナイテッドが勝てばTOP4フィニッシュに近づき、ブライトンはEL出場権獲得のために落とせない一戦。FAカップ準決勝は、120分までゴールレスでしたが、プレミアリーグ28節の延期試合は決着がつくのでしょうか。

敵地アメックスに乗り込んだテン・ハフ監督の11人をチェックしておきましょう。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、ルーク・ショー、ダロト、中盤センターにカゼミーロとフレッジ。2列めはアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にマルシアルという布陣です。

フェルトマンとパスカル・グロスを負傷で欠いたデ・ゼルビ監督は、カイセドを右サイドに配し、ソリー・マーチはベンチに置いています。開始2分、敵陣で奪ったボールがブルーノ・フェルナンデスにつながり、中央に流れたアントニーに絶妙な縦パスが通りますが、左足のシュートは右のポストの外に切れていきました。

三笘薫が決定機をつかんだのは4分。リンデロフの横パスをインターセプトし、一気にデ・ヘアと1対1になりました。頭でブロックした守護神はピッチに倒れ込み、メディカルスタッフのチェックを受けていますが、どうやらプレー続行可能のようです。

10分のマン・ユナイテッドのショートカウンターは、ラシュフォードが右に流したボールを収めたアントニーが打てず。落としをもらったブルーノは打ち上げてしまいました。エンシーソがボックス左の三笘に預けた13分のチャンスは、ワン=ビサカをかわして打ったシュートが右にアウト。16分にもドリブルで仕掛けた三笘は、ゴールライン際でSBにカットされています。

ブルーノの素晴らしいスルーパスが左のラシュフォードに通ったのは19分。縦に持って放った左足シュートは、カイセドがブロックしました。21分、ラシュフォードの斜めのパスがブックス左に流れたマルシアルへ。落としたボールを収めたアントニーはフリーでしたが、左足のシュートはニアに逸れていきました。

28分にブルーノが左のラシュフォードに展開すると、ワンタッチでカイセドをちぎって打ったニアへの一撃はGKスティールがビッグセーブ。34分に右足で巻いたマック・アリスターのミドルは、狙い通りに曲がりません。

ブライトンのチャンスは37分。高速の楔のパスを受けたエンシーソが脇のウェルベックに預け、リターンをもらってボックスに迫ると、右足の一撃は左のポストの脇を抜けていきました。直後、フレッジとのパス交換で左から抜けたマルシアルは、渾身の左足シュートがスティールの正面です。

攻守の入れ替わりが激しいスリリングなゲームは、0-0のままで後半スタート。サイドアタックの応酬は、ラストパスが味方に通りません。51分、ボックス左手前で粘ったエンシーソは、カットインからのシュートをワン=ビサカにブロックされています。55分に敵陣でインターセプトした三笘は左足でミートできず、ニアに大きく外してしまいました。

57分にも、ハーフライン付近で奪ったボールが左の三笘へ。ワン=ビサカのタイミングを外したフィニッシュは、デ・ヘアが悠々とキャッチしました。1分後、左サイドでキープした三笘は中央へのグラウンダーを選択。ウェルベックのダイレクトは、明らかにミスタッチでした。前線で奮闘していたブオナノッテは63分に下がり、ソリー・マーチが右サイドに入っています。

この時間帯は、ブライトンが一方的に攻める展開。67分の三笘のカットインは、ワン=ビサカがつぶしています。1分後、ラシュフォードの縦パスを受けたブルーノがウェブスターをかわして右足を振り抜きますが、スティールが左に飛んで外に弾き出しました。74分、ブルーノの早いクロスをリンデロフが競ると、リバウンドに先着したカゼミーロのボレーはバーの上です。

76分にアントニーとフレッジが下がり、サンチョとザビッツァー。83分にワン=ビサカの股間を狙った三笘のシュートは、SBが足に当ててCKです。マルシアルをヴェグホルストは84分。カウンターから左に流れたソリー・マーチは、左足のシュートを枠に収められず。90分のマック・アリスターのミドルは決定的でしたが、デ・ヘアが右に弾き出しました。

95分のCKのクリアが三笘に入り、右隅にミドルを放つもブルーノがブロック。右からのクロスが逆サイドに流れると、カイセドの一撃はデ・ヘアがパンチングで外に出しました。ここでタイムアップかと思いきや、VARレビューがスタート。CKのクリアの際に、ルーク・ショーが手で触ったという指摘のようです。

オンフィールドレビューの後、ジャッジはPK。マック・アリスターのキックがゴール左に突き刺さったのは99分でした。FAカップ以来、210分をゼロで過ごした激闘は、思わぬ形で決着。マンチェスター・ユナイテッドにシーズンダブルを決めたブライトンは、6位に浮上しました。

94分まで最終ラインを落ち着かせていたルーク・ショーは、なぜ手を挙げてしまったのか…。猛攻を受けながらも、危険なスペースはカバーできていただけに、悔やまれるファールでした。とはいえ、主力を欠いてSBカイセドというスクランブルを余儀なくされながら、いつものフットボールを継続したブライトンが素晴らしかったのも事実です。

サイドからアグレッシブに仕掛けた三笘薫、精度の高いパスワークで前線を動かしたビリー・ギルモア、巧みなタッチで守備陣を翻弄したエンシソ。ポゼッション60%、パス本数474対287、成功率86%対76%という数字で戦術浸透度の高さを見せつけました。若い選手たちに自らのコンセプトをインストールし、これほどのチームに仕上げたデ・ゼルビ監督には頭が下がります。

残り6試合をブライトンが全勝し、マン・ユナイテッドが3勝2敗なら4位は入れ替わりますが、アーセナル、ニューカッスル、マン・シティ、アストン・ヴィラと強豪との対戦を残しているチームがすべて勝つのは至難の業です。悔しい敗戦を忘れて、次のハマーズ戦に集中しましょう。今日は相手が強かっただけ。今の戦い方を続ければ、CL出場権を獲得できると信じています。


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