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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

監督選びを失敗しなければ来季は復活⁉ 現地記者が語る「この1年でチェルシーが得た大きな資産」

プレミアリーグ10勝9分14敗で12位、33試合でわずか31ゴール。6億ポンド超を投じた新戦力のスタッツを見ると、スターリングの4ゴールが最多で、トータル11ゴールはフラムのミトロヴィッチと同じ数字です。トゥヘルの後を継いだポッターは7ヵ月で解任となり、急遽呼ばれたランパードは6連敗という泥沼にはまっています。

チームにフィットしなかったオーバメヤンは、夏に退団必至といわれています。アスピリクエタは母国スペインに帰り、出番を得られなかったツィエクとプリシッチは新天地を探すことになるでしょう。契約を延長していないメイソン・マウントに加えて、コヴァチッチ、カンテ、ロフタス=チークにも移籍の噂が流れています。

ネガティブな情報を並べると、「どん底のチェルシーは、復活するまでに時間がかかりそう」と感じる人が多いでしょう。しかし、見方を変えると、彼らはこの1年で大きな資産を得たともいえます。「直近の12ヵ月で獲得した17人のうち、23歳以下は5人のみ」と、将来性がある若手の存在に着目しているのは、「フットボールロンドン」のボビー・ヴィンセント記者です。

エンソ・フェルナンデス、ウェズレイ・フォファナ、ムドリク、バディアシル、マドゥエケ、マロ・グスト、チュクエメカ 、アンドレイ・サントス、ダヴィド・ダトロ・フォファナ、スロニーナ 、カサデイ 。ウェストロンドンのクラブを追いかけている記者は、「彼らを最大限活用できる指揮官が必要」と主張しています。

若手を伸ばせるマネージャー…現在、交渉中と報じられているマウリシオ・ポチェッティーノは適任でしょう。ヴィンセント記者は、2020年6月に「High Performance」のポッドキャストに出演した彼の言葉を紹介。若い選手の育て方について問われた指揮官は、「第一に、目の前にいる若者を知る必要がある」と返し、個別のケアが重要と語っています。

「彼らはみんな、異なるバックグラウンドを持っている。ハリー・ケインやウーゴ・ロリスとデル・アリとは年齢が違うので、それぞれのやり方で鼓舞しなければならない。選手のプロフィールを見て、育ってきたグループのアイデンティティを理解し、過去に起こった状況を把握する力が求められる」

「ブラジル、アイルランド、韓国から来た選手を同じようにインスパイアすることはできない。彼らと向き合い、話すとき、全員が異なる状況に置かれているからだ。現実は毎日変わるので、彼らのなかで何が起こっているのか、毎日アップデートする必要がある。これこそが、毎日トレーニンググラウンドで12時間以上、一緒に過ごす理由だ」

スパーズで指揮を執ることになったのは2014-15シーズン。チームには、23歳以下の原石が揃っていました。イェドリン、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス、ラメラ、エリクセン、タウンゼント、ライアン・メイソン、ベンタレブ、ハリー・ケイン。翌年にはデル・アリ、ハリー・ウィンクス、ソン・フンミンが加わっています。

就任2年めの2015-16シーズンに3位に食い込み、プレミアリーグのTOP4の常連となったポチェッティーノのフットボールを支えていたのは、きめ細かい指導を受けて成長を遂げた選手たちでした。パリではビッグネームのマネジメントに手を焼いた指揮官は、以前の経験を活かせる新しい仕事に魅力を感じているはずです。

ワールドクラスを多数揃えるチェルシーなら、スパーズでは必要だった1年の助走をスキップできるかもしれません。既に主力のエンソ・フェルナンデス、ウェズレイ・フォファナ、バディアシルがフィット感を高め、ムドリクやマドゥエケがブレイクすれば、いきなり優勝争いに食い込んでくる可能性があります。

ポチェッティーノ、決まりですかね。発展途上のマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、もう2年ぐらい眠っていていただければありがたいのですが…。まさかのハリー・ケイン引き抜きはないですよね?カオスのシーズンを静かを終えた後、彼らの動向から目を離せなくなりそうです。


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