【Tottenham×WBA】ロリス痛恨のミス…トッテナムが無念のドローでレスターはあと「1」!
レスターとトッテナムに低調なゲームが少ないのは、運動量が減らないからではないでしょうか。ボールを走らせて戦うアーセナルやマンチェスター・シティが、パスや連携の精度が落ちると攻めが滞るのに対して、レスターの執拗なチェイシングやジェイミー・ヴァーディの縦への突破、4~5人がゴール前に殺到するトッテナムの攻めの分厚さには好不調の波はありません。
4分にエリクセンのFKが左隅を襲い、7分にはペナルティエリア右でボールを受けたデル・アリがタイミングを見てハリー・ケインをゴール前に走らせる絶妙なラストパス。至近距離からの一撃は、GKマイヒルが触ってポストに救われますが、シュートで終わる確率が高いスパーズの猛攻に、WBAは守りきるのが精一杯です。13分、アグレッシブなドリブルが目立つダニー・ローズが倒されたFKは、エリクセンが右足で巻いて狙うもバーをかすめて先制ならず。21分にはデンベレの縦パスを受けて左から持ち込んだハリー・ケインが強烈なミドル。直後のCKは、ニアに飛び込んだエリック・ダイアーのヘッドが左にアウト。マイヒルの冷静なセービングがなければ、勝負は20分もしないうちに決まっていたでしょう。
WBAがようやくチャンスらしいチャンスを創ったのは、20分を過ぎてからでした。28分、右からのドーソンのグラウンダーに反応し、エリック・ダイアーに先着したガードナーがダイレクトで狙ったシュートは、抑えが効かずにロリスを脅かすには至りません。33分、トッテナムの先制ゴールは、スマートなプレースキックと泥くさい競り合いのセットから生まれました。右からのFKはエリクセン。GKが出られないぎりぎりのエリアにボールを落とすと、突っ込んできたフェルトンゲンともつれたドーソンが体に当てたものの、ボールはそのままゴールに転がってしまいます。
1-0となっても、攻めているのはやはりスパーズ。ダニー・ローズとカイル・ウォーカーの攻め上がりは強烈で、彼らのMFとの連携を見ているとなぜアーセナルがサンダーランド相手に沈黙したのかがよくわかります。45分、デンベレがヤコブにボールを奪われ、フレッチャーが右に展開してマクレーンがミドルを打ったシーンは、ダニー・ローズが足元に入って枠に打たせず。1-0のハーフタイムは、サポーターには物足りないかもしれませんが、まずまずの折り返しでしょう。
後半が始まってからしばらくは、WBAが攻める時間。46分にCKからヨナス・オルセンがヘディングシュートを放つも、フェルトンゲンのプレッシャーを受けコースをコントロールすることができません。スパーズがプレミアリーグで優勝したければ、相手が意志を持って反撃してきたこの時間帯をしのがなければなりません。57分、これが今季のポチェッティーノ監督のチームです。自陣でラメラからデル・アリ、デル・アリからエリクセンはいずれも軽やかなダイレクト。エリクセンが左サイドを完全に抜け出し、ペナルティエリア脇から軽く流したラストパスを左足で合わせたのは、50メートルを一気に走ってきた起点のラメラでした。右隅に放ったシュートはポストに当たり、追加点はならなかったものの、見ごたえある速攻でした。
64分、ガードナーのハイクロスを高い打点で合わせたサロモン・ロンドンのヘッドはわずかに左。アーセナル戦ではおとなしかったWBAは、勝つ気満々です。68分、エリクセンのFKのクリアを拾い、ロングシュートを打ったのはデンベレ。彼の運動量とキープ力が、チームが押し込まれそうになるのをせき止めています。69分にデル・アリが前線に出した素晴らしいロングフィードは、エリクセンに独走を許す寸前でボックスから飛び出した勇気あるマイヒルが頭でクリア。73分に左から仕掛けたWBAの逆襲は、ガードナーのシュートをDFがブロックし、こぼれ球をトラップして右足を振り抜いたサロモン・ロンドンの決定的なシュートをロリスがビッグセーブ。スパーズがピンチを脱したかに思われたこのCKで、直前にヒーローになった守護神が前に出ながら触れず、ドーソンにヘッドで叩き込まれてしまいます。1-1、残り15分。トッテナムにとっては、プレミアリーグの頂点に立つ資格があるかを問われる大事な時間です。
エリック・ダイアーが痛み、ライアン・メイソンにチェンジ。85分にはラメラをソン・フンミン。直後、フレッチャーから右のセセニョンにつながり、ダニー・ローズがかわされたシーンは、ニアへの強烈な一撃が外からサイドネットに刺さり、助かりました。最後のカードはシャドリ、追加タイムは5分。トッテナムは大事にいきすぎました。セーフティなパスが横に横にまわるサッカーは、彼らが今季見せ続けてきたスタイルではありません。エリクセンのキックは前半の精度を失い、左からゴールライン際に抜け出してフリーになったダニー・ローズにはマイナスのパスコースが見えなくなっていました。プレミアリーグ2015-16シーズンの灯は、マンデーナイトに消えました。笛の音に崩れ落ちるカイル・ウォーカーに、2年前の5月、クリスタル・パレスに3点リードを追いつかれて号泣したルイス・スアレスの姿が重なりました。
決めるべきを決められなかった。トッテナムの「敗因」を語る最初の言葉は、これでしょう。今季プレミアリーグで最多得点・最少失点のチームは、多くの時間で自分たちのサッカーを貫きながら、大事な1点を奪えず、大事なところで致命的な失点を喫してしまいました。残り3試合、勝ち点差は7。レスターが次戦に勝てば、オールド・トラフォードで初めてのプレミアリーグ優勝を決めたクラブになります。トッテナムから見える景色はもはや頂上ではなく騒がしい足元、次なる目標は「宿敵アーセナルより上」となります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
レスターは2分で優勝確定ですか!ほぼ100%決まりましたね!プレミアの伝説を作ったチームに岡崎がいるのは本当に日本人として誇らしいです。グーナートしてはオールドトラフォードで勝って優勝して頂ければとても助かるのですが…(笑)
上のコメントで2分けで優勝確定と言ってしまい失礼しました。勝ち点3で自力優勝ですね。
ドリームクラッシャートニー・ピューリス再び。ロングボール界のビエルサとかネット上で誰かが言っていたことがありましたが(笑)
とても残念極まりない結果でしたが、今季ここまで素晴らしい活躍を披露してくれた選手達を称えたいです。
試合終了後にスタンドから響いた現地サポーターの拍手や歌声が、今季のスパーズを象徴するものであったと思います。
一方で、場合によってはこの試合で今季終了となるアリに対しては、ポチェッティーノからきつくお叱りがいくことでしょうね。
まだ若いとはいえ、さすがにちょっと多いですから。
きっと来年以降もスパーズは大丈夫そうなんで、まぁ今年ぐらいは
リーグタイトルは限りなく不可能になってしまいましたが、今季のスパーズの一皮剥けた姿は正にファンが求めていたものです。スタッツを見ると間違いなくリーグNo.1のクラブです。そこは誇ってもいいと思います。
これから更に1レベル上のクラブになり、そうあり続ける為の土台はもう出来たと思います。キャラガー氏の言ったように、今季のようなチャンスは今後もやってくるでしょう。その時に今季の経験を思い出し、そしてトロフィーを勝ち取って欲しいです。
それにしても、開幕前はTop4に入る事が最大の目標でしたが、こうなるとは驚きです。とにかく残り3試合、勝ち点クラブレコードの72の更新とアーセナルより上の順位でフィニッシュを決めてほしいです笑
痛恨のドローですね。
ウェストブロムはピューリス監督が就任してから、ここぞという時のセットプレーにすごみがある印象です。(非常に抽象的ですが)
2014のリバプールといい、今回といい
ピューリス監督は本当にひどい笑
まぁ今回はどちらかというと夢を叶える方に貢献しましたけどね。
更新お疲れ様です。
勝負はチェルシー戦だと思ってたのですが、思わぬ伏兵に止められてしまい非常に残念です。
今期一番良いサッカーをしたのはスパーズだと思いますが、より勝負強かったレスターを素直に讃えたいと思います。
仮に次節に優勝が決まってもスパーズの選手たちには最後まで戦う姿勢を見せて欲しいと思うのと、願わくば次節は赤いチームにレスターを倒して頂いて、もう少しだけ夢を見させて頂ければと思っています。
更新おつかれさまです。
レスターとの差はなんだ?と問われると、間違いなく”勝負強さ”だと思います。 チャンピオンシップとはいえ優勝経験のあるレスターの方が、ここ一番での決定力の高さがありますね。悔しいですがおめでとうございますと言いたいです。
更新おつかれさまです。
レスターとの差はなんだ?と問われると、間違いなく”勝負強さ”だと思います。 チャンピオンシップとはいえ優勝経験のあるレスターの方が、ここ一番での決定力の高さがありますね。悔しいですがおめでとうございますと言いたいです。
ガナユさん>
1勝2敗でOKですね。決まるのは、エヴァートンとのホームゲームでしょうか。
VOOさん>
止めましたねぇ…。トッテナム相手に、この勝ち点1は天晴れです。
あすえことさん>
デル・アリは余計でしたね。可能性はゼロになったわけではないので、彼の離脱は痛いです。
リバサポさん>
と、キャラガーさんもおっしゃってましたね。確かにレスターは、今季がなければもうしばらくは難しいでしょうね。
プレミアリーグ大好き!さん>
ここまできただけに落胆はおありかと思いますが、サポーターが胸を張れるいいチームだと思います。最後まで諦めず、素晴らしいチームとして今季を終えてもらえればと願っています。
yutoさん>
いいえ。おっしゃるとおり、ピューリスさんはセットプレーは強者に勝つための弱者の武器だと考えているので、相当練習しているはずです。
sueさん>
今回は、両者とも夢実現に向かって…モードでしたからね。レスターとやったスウォンジーにも、もう少し抵抗してほしかったですね。
noriさん>
ですね。レスターがあそこまで負けないとは思いませんでした。
にわかスパーズファンさん>
レスターの選手たちは、「昨季の降格のプレッシャーに比べればラク」といっているそうです。修羅場経験が活きた、ということなのかもしれません。