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PFA年間最優秀選手は17ゴール11アシストのマフレズ。最優秀若手選手は納得のデル・アリ!

「すべてはチームとスタッフのおかげだ。彼らがいなければ点を取れなかったし、この賞を獲ることもなかった。僕たちのチームスピリットの成果だから、この賞はチームに捧げるよ。プレミアリーグの選手たちが選んでくれたのだから、この賞は特別だよ。とてもハッピーだ」 。

イングランドプロサッカー協会(PFA)が選出する年間最優秀選手賞(The Professional Footballers’ Association Players’ Player of the Year )に、レスターのサイドアタッカー、リヤド・マフレズが選ばれました。プレミアリーグ2015-16シーズンは33試合に出場。17ゴール、11アシストと両部門で2ケタに乗っているのはただひとりです。相棒のジェイミー・ヴァーディにゴールを決めさせているのはマフレズ、得意のドリブルから繰り出す正確なシュートで17ゴールを積み上げたのはマフレズ、何しろ対戦してみたらスゴかったぞアイツ、とまあ、こんな評価なのでしょう。ジェイミー・ヴァーディかハリー・ケインが獲るものとばかり思っていたので少々驚きましたが、マフレズもまた、MVPにふさわしい活躍だと思います。昨季は30試合で4ゴールと、並みのMFだった選手がここまでブレイクするとは誰も想像できなかったでしょう。ご本人をはじめ、ラニエリ監督、チームとサポーターのみなさん、おめでとうございます!

選手が投票するこの賞は、チームプレイヤーや総合力が高い選手よりも、テクニックが素晴らしいプレイヤーが選ばれる傾向があります。ティエリ・アンリ、クリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルが2回ずつ。ルーニーやギグス、ファン・ペルシ、アザールが選ばれている一方で、2005年以降、チェルシーで何度もプレミアリーグを制したフランク・ランパードの名前は受賞者のリストに記されていません。やはり試合で戦った際のインパクトが、票に反映されるのでしょう。カンテ、ジェイミー・ヴァーディ、ハリー・ケイン、パイェ、エジルといった錚々たる顔ぶれのなかで、マフレズが受賞に至ったのは、「最も記憶に残る選手だったから」だと思われます。トップギアに入っていてもコーナーに決められる正確なシュートと、最小限の動きで相手を翻弄する柔らかい切り返しは、プレミアリーグ屈指の技術。シーズンの序盤は、ラニエリ監督に持ち過ぎを咎められたりしていたものの、球離れがよくなるとともに、チームへの貢献度も上がりました。マフレズがこの賞を獲れたのは、いいチーム、いい指揮官に出会えたからでもあるでしょう。

同時に選ばれたPFA最優秀若手選手賞は、こちらも記憶に残るプレイヤーが選ばれました。23歳以下の選手の頂点に立ったのは、トッテナムの20歳MFデル・アリ。彼の最大のライバルは、ルカク、ロス・バークリー、コウチーニョ、バトランドといった他クラブの選手ではなく、得点王争いでTOPというわかりやすい「記録」を持っていた同僚のハリー・ケインだったのではないでしょうか。33試合10ゴール9アシストは、MFとしては充分な数字ですが、ハリー・ケインの24ゴールやエジルの18アシストを見てしまうと、地味な感は否めません。

しかし、トッテナム躍進の立役者は誰ですか?と質問されれば、デル・アリはアルデルヴァイレルトやハリー・ケイン、エリクセンを押しのけて1位となるかもしれません。何しろゴールシーンとアシストが鮮烈な選手で、1月23日のクリスタル・パレス戦で決めたマジックのようなボレーは、3月末にプレミアリーグ公式が今季のベストゴールランキングTOP10のひとつとして紹介しており、私のなかでは未だにシーズンベストです。マフレズ同様、デル・アリもまた、ポチェッティーノ監督が叱咤激励しながら信じて使い続けたことで輝いた選手だと思います。

カイル・ウォーカー、ガレス・ベイル、ハリー・ケイン、デル・アリ。最近5シーズンのPFA最優秀若手選手賞は、2013-14シーズンのアザールを除く4回をトッテナムの選手が受賞しています。これもまた、素晴らしいですね。WBA戦の直後で、スパーズファンのみなさんに対して、「おめでとうございます!」と盛り上げにくい日ではありますが、今回の受賞を心からリスペクトさせていただければと思います。

今、願うのは、マフレズ、ヴァーディ、カンテ、デル・アリ、ハリー・ケインといったプレミアリーグのTOP2の顔となる選手には、同じチームで来季のチャンピオンズリーグを戦ってほしいということ。今のレスターとトッテナムが、欧州でどれだけやれるのかをどうしても見たいのですが、今回の2人の受賞でさらにビッグクラブを引き寄せてしまいました。いわゆる強豪クラブ関係者のみなさん、獲りたくなる気持ちはわかりますが、もう1シーズンだけそっとしておいていただけませんか?お金にうるさいレヴィ会長が仕切るトッテナムは守れそうな気もしますが、50億円からの札束をチラつかせられたら、レスターは難しいでしょうね…。(リヤド・マフレズ 写真著作者/admin PFA)

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“PFA年間最優秀選手は17ゴール11アシストのマフレズ。最優秀若手選手は納得のデル・アリ!” への4件のフィードバック

  1. yuto より:

    ユナイテッドファンとしては喉から手が出るほどケインとデルアリが欲しいです。
    来年はともかく、再来年にはチャンスがあるような気がするのですが・・・

  2. a より:

    個人的には、レスターには今のスカッドのまま来季にCLに出て、欧州のビッグクラブを倒してほしいです。プレミアでの衝撃が欧州全体に広がっていく様子を是非とも見てみたいですね。

  3. スパーズ推し より:

    来期もこのメンバーで試合が見たいですね
    願わくば、ケインのバックアップ、ラメラのスタメン争いのライバルを補強できるとすごく嬉しいですが、難しいですね^^;

    スパーズは主力選手の放出、少なくともプレミアへの放出はあり得ないと思います(レヴィですからw)
    ただ、ペップの来るシティには抜かれるかもしれませんね…
    もっとも、その場合には市場価値の1.5倍程度の額を要求されると思いますが(笑)

    スタメンのユース生え抜きは移籍しないと思うので、可能性ありそうなのはエリクとトビーですかね…

  4. makoto より:

    yutoさん>
    デル・アリは欧州屈指のMFになりそうですね。彼がいるだけで、攻撃のバリエーションが増えます。

    aさん>
    見たいです!カンテとマフレズには、1シーズンだけ待ってもらえれば…。

    スパーズ推しさん>
    CLやFAカップの優先順位を下げなくて済むレベルのストライカーはほしいですね。高額の移籍金が入れば、エリクセンの穴は埋めようがあると思いますが、アルデルヴァイレルトは死守でしょう。

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