偏愛的プレミアリーグ見聞録

ズラタン引退、メッシ＆ベンゼマ退団と、欧州のフットボールシーンに衝撃的なニュースが続々と流れています。ベンゼマはアル・イティハド、メッシはアル・ヒラル、クリスティアーノ・ロナウドはアル・ナスル。サウジアラビアは、現代フットボール博物館を創ろうとしているのでしょうか。

ベンゼマ、アセンシオ、アザールが一気に抜けたレアル・マドリードは、ハリー・ケインを狙っているようです。最近はさほど補強費用を使っていないクラブは、1億ポンドといわれても顔色は変わらないでしょう。国内のライバルに売りたくないレヴィ会長は、マンチェスター・ユナイテッドからのオファーをスルーし、10番キープかビッグマネーかを検討するのではないでしょうか。

ストライカー大移動の予感漂うビッグクラブの動向も、大いに気になるところですが、プレミアリーグファンとしてはマン・シティのベテランMFの去就も無視できません。FAカップファイナルでボレー2発を叩き込んだイルカイ・ギュンドアンは、来季の開幕をどこで迎えるのでしょうか。

「彼は私が何を考えているのかを知っている」というペップ・グアルディオラは、「チキ（・ベギリスタイン）が動いている。成功を願う」とコメント。今季の公式戦50試合11ゴール7アシストの32歳を手離したくないようです。「まだ何も決めていない」というMFは、マン・シティに残るという選択肢も視野に入れているのでしょうか。

ここ1週間で報じられた移籍先候補は、バルセロナ、アーセナル、ミラン、サウジアラビア。財政がひっ迫しているバルサは、ギュンドアンが望むサラリーを用意できず、「単年の額を減らす代わりに3年契約」というプランを用意していると伝えられています。

形勢は不利と見られているのは、アーセナルとミランです。ミケル・アルテタのチームは、中盤センターとインサイドをこなせるMFを2人獲ろうとしていますが、ギュンドアンに出せるオファーは2年が精一杯のようです。リフレッシュしたいと考えているベテランは、バルサが提示した「家族とともに移住」という話にも惹かれており、ノースロンドンは明らかに劣勢です。

2年以下の契約でプレミアリーグに残るなら、マン・シティを離れる意味を見出せません。「自信がある」といいながら、ライバルを明確に超える魅力を提示できていないミランも3番手以下。サウジアラビアのアル…アル・ナンチャラには、1億ドルを用意しているという噂があります。って、どこですかね？アル・ナンチャラ。「スポルト」の記事には、クラブの名前がなくて…。

スペイン、イタリア、イギリスの情報を整理しましょう。現状の最有力はバルサですが、ネックはサラリー。お金で選ぶならサウジアラビアで、マン・シティ残留もありえます。ガナーズに巻き返しのアイデアはあるのでしょうか。ミランもこれといった武器がなく、事前交渉を始めたという話があるのみです。どうする、ギュンドアン？…ここは残留に1票でお願いします。