【West Ham×MAN.UTD】さよならアップトン・パーク…マン・ユナイテッドはハマーズに気合負け!
ホームサポーターの大合唱と、サイドからの怒涛の放り込みで始まったゲーム。マンチェスター・ユナイテッドの最初のミッションは、「呑まれないこと」「落ち着くこと」です。アウェイチームがペースをつかんだようにみえた10分、ウェストハムがあっさり先制です。左サイドでスルーパスをもらい、抜け出したのはランジーニ。マイナスのグラウンダーをサコが受けると、対峙したブリントは「ニアのコースを切る」という基本を守れませんでした。強さはなかったものの、左隅におさまったシュートにデ・ヘアは触れません。ファン・ハール監督のチームは、いきなり苦しい試合になりました。
18分には、ハマーズに追加点のチャンス。右のアントニオが入れたボールをサコがヘッドで流すと、アンディ・キャロルの落としをパイェがボレー。20分には、3人がオフサイドを取りにいったところで左にいたブリントが残ってしまい、中央からキャロルにひとり旅を許します。デ・ヘアの素晴らしい対応で1点差をキープしたものの、マンチェスター・ユナイテッドの守備は穴だらけ、ルーニーが放ったチーム最初のシュートは21分になってからです。27分、サコのパスを受けたランジーニが右から打ったミドルはわずかに外。ノーブルがハーフラインでボール奪取に成功したショートカウンターは、パイェの手前でボールがイレギュラーし、狙ったコースに蹴れません。CKに競り勝ったサコのヘッドも危ない一発。マンチェスター・ユナイテッドは、結局シュート1本で最初の45分を終えました。今季のプレミアリーグでは、何度も「ひどい前半」を見てきましたが、マルシアルがこれだけ機能しないゲームはなかったのではないでしょうか。1-0で済んだ幸運を活かして、後半は流れを変えてほしいものです。
シュナイデルランをキャリックに代え、後半スタートから巻き返しに入ったマンチェスター・ユナイテッドは、5分で同点に追いつきます。デ・ヘアのキックがラシュフォードに直接届き、落としを受けたマタが右からオグボンナを抜き去ると、走り込んだマルシアルにぴったりの完璧なグラウンダー。9番の今季プレミアリーグ10点めは、無人のゴールにインサイドで押し込むイージーなシュートでした。ハマーズは、すかさず反撃。53分に混戦のこぼれを狙ったパイェのミドルは外からサイドネットを揺らし、さらにパイェのFKにフリーで飛び込んだサコが、デ・ヘアの目の前でヘディングシュートを放ちます。63分、左からのクロスに右足を伸ばしたキャロルの折り返しは、ブリントが先に触ってしのぎました。
CKをノーマークで叩いたキャロルのヘッドは、ゴールライン上でマルシアルがクリア。残り20分になっても、「ウェストハムがいつ勝ち越すのか」という展開が続きます。しかし72分、マンチェスター・ユナイテッドはこの試合3本めのシュートで逆転に成功しました。素晴らしかったのは、ウェイン・ルーニー。キャプテンが中盤で2人のプレスを次々とかわしてラシュフォードに渡すと、18歳が間髪入れずに左に展開してマルシアルとリードを1対1にした瞬間、道は開けました。スピードに乗ったドリブルでゴールの左に持ち込んだマルシアルには角度がなく、中に折り返すと思われましたが、GKランドルフの重心をみてニアすれすれを抜けるクレバーなシュート。1-2となり、プレミアリーグ4位に近づいたマン・ユナイテッド。ところが、サポーターの幸せな時間は5分ももちませんでした。
76分、パイェが縦に入れた柔らかい浮き球をヘッドで叩き込んだのは、マイケル・アントニオ。81分、またもパイェのFK、競り勝ったのはウィンストン・リード。名手デ・ヘアが左手にしっかり当てながら、珍しく弾ききれず、あっという間に再逆転です。最初のゴールでサコを止められず、同点のシーンではひとり残ってオフサイドを取れず、決勝ゴールではリードを自由にしてしまったブリントは「逆ハットトリック」。失点だけでなく、キャロルをデ・ヘアと1対1にし、クリアミスから危険なシュートを放たれるなど、何をやってもうまくいかない最悪な1日となってしまいました。
ファン・ハール監督の用兵は結果的に後手にまわってしまいましたが、ベンチにいる後ろの選手がフィル・ジョーンズとボースウィック=ジャクソンだけでは、選手交代は難しかったのも確かです。バレンシアとエレーラをリンガードとヤヌザイに代えるも、若い2人は何もできずに終わりました。せめてドローで畳めていれば、プレミアリーグ最終節でマン・シティが勝ち点1に終わっても4位の可能性が残りましたが、負けてしまったために、スワンズが勝たなければ順位は変わりません。タイムアップ直後、サポーターはまた大合唱です。1週早くやりたかった…。アップトンパークに別れを告げる日でなければ、最後の2発は喰らわなかったのではないかと思ってしまうぐらい、ハマーズとサポーターは獰猛でした。残念ですが、今季プレミアリーグ最高のニューフェイス、ディミトリ・パイェにやられたのなら本望です。(ディミトリ・パイェ 写真著作者/Egghead06)
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2失点とも右から撃たれたシュートで反省点が多かった試合でした。
やはりRBアントニオは殴り合いになります
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ユナイテッドがリードしたところで試合を見るのをやめてしまいました
まさかウェストハムが逆転するとは驚きです
いよいよ残り1試合になりましたね
いつも総括を楽しみにしています是非今季もお願いします
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更新ご苦労様です。
今シーズンのハマーズは強い。パイェは来シーズンどうなるか不明ですが、レスター同様落ちそうで落ちなかったチームの一つですね。
逆転負けには脱帽ですが、ユナイテッドのバスを襲って試合開始が45分遅れ、ゴールを喜ぶデヘアにボトルを投げるハマーズサポにはドン引きです。この上なく胸糞悪い試合でした。
ただ、ブリントを始め、ユナイテッドのディフェンスラインが酷かったとはいえ、パイェがなぜあんなに話題になっていたのかわかる試合でしたね。
さよならCLだろww
さよならCLでしょw
パイェのセットプレーやクロスのバリエーションは何なんでしょうね。 すごい技術で、改めて見とれてしまいました。
マルシアルは、来シーズン、更に楽しみですね^_^
さらばCL
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おハムさん>
この試合は、リードとオグボンナだったので、アントニオと2失点を結びつけるのはかわいそうだと思いました。
シティふぁんさん>
あのまま勝てるとは思えませんでした。強かったです、ハマーズ。
Mackiさん>
落ちなかったですね。選手層もそこそこ厚く、軸となる選手のレベルが高かったですね。
aさん>
パイェにしてやられましたね。ブリントが悪かったのもありますが、「ブリントにとって嫌なことをやられた」感が強かったです。
7さん>
驚異ですよね。正確なだけでなく、嫌らしいボールばかりで。パイェがいるチーム相手にファールをしすぎました。マルシアルは、来季は20発いってもらえればと思います。