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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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FW入団決定、ロフタス=チーク移籍、アスピリクエタ退団間近、ツィエクは破談?怒涛のチェルシー5連発!

チェルシーは6月中に決めると確信していました。ビジャレアルのFWニコラス・ジャクソンとの契約は8年。先頃、UEFAが「2023年7月より、会計における契約金の減価償却は5年までしか認められない」と通達しており、長期契約で単年のコストを軽減するという手が使えるのは、これが最後です。

「BBC」によると、移籍金はバイアウト条項をぎりぎりで上回る3200万ポンド(約58億5000万円)。昨季ラ・リーガの前半戦で14戦2発だったストライカーは、1月にボーンマスに移籍するはずでした。当時、クラブ間合意に至った移籍金は2250万ポンド。メディカルチェックでハムストリングの問題が見つかり、破談となったことが、彼の運命を大きく変えました。

2月まで長期離脱を強いられたセネガル代表は、復帰してから無双状態に突入し、12戦10発2アシスト。プレミアリーグで最も小規模なスタジアムのクラブに行くはずだったのに、半年後の移籍先はロンドンのビッグクラブとなりました。今のところは、シンデレラストーリー。しかし彼の将来がディディエ・ドログバなのか、マティアス・ケズマンなのかは、誰にもわかりません。

メディカルチェックで破談という不運を体験したストライカーを拾ったチェルシーは、売却がほぼ決まっていたウインガーがメディカルチェックでストップとなっています。サウジアラビアのアル・ナスルに移籍するはずだったハキム・ツィエクは、膝の問題が発覚し、ディールは白紙に戻る可能性があるようです。

1月に決まっていたパリ・サンジェルマンへの移籍は、チェルシーの不手際で書類が揃わず、時間切れでアウト。2回続けてクラブ間の決着がついてからの破談となれば、かける言葉はありません。不幸中の幸いは、デッドラインデーまで2ヵ月の猶予があること。活躍の場を求めるレフティが、居心地のいい場を見つけられることを願ってやみません。

チェルシーのトピックスは、2人のアタッカーだけに留まりません。ミラン移籍間近といわれていたロフタス=チークが決まりました。移籍金は1500万ポンドとアドオン。ブルーズとの契約は残り1年だったと聞くと、あらためてメイソン・マウントの5500万は高すぎる…とため息が漏れてしまいます。

さらにもう2人、ロンドンに別れを告げようとしている選手がいます。インテル移籍が噂されていたアスピリクエタは、アトレティコ・マドリードだそうです。クラブ間合意と報じた「マルカ」は、チェルシーとの契約を解除したうえで、フリーで入団するといっています。サウジを拒否したルカクは、インテルとの契約を買い取り義務が付いたローンにする話が進んでいるようです。

エンクンク、ニコラス・ジャクソン、ケンドリー・パエスに対する投資はトータルで1億ポンド。カイ・ハヴェルツ、コヴァチッチ、クリバリ、メイソン・マウント、ロフタス=チークの売却で、総額2億ポンド超が手に入ります。どこまで売るのか、何人加えるのか。この先2ヵ月も、マーケットの主役の座は明け渡さないのではないでしょうか。次はいよいよ、カイセド…?


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