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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「ジェイドン・サンチョとテン・ハフの話し合いは決裂」…3人リタイアとなったサイドはどうなる?

数週間前、マンチェスター・ユナイテッドの経営ボードと指揮官は、こう考えていたはずです。アントニーはプレミアリーグ2年めの躍進に期待、偽9番をこなしたサンチョは復活間近、グリーンウッドが戻ってくればサイドは盤石、と。

しかし今、この3人はそれぞれの理由で、テン・ハフのスカッドから離れています。クラブ内外から猛抗議を受けたグリーンウッドの復帰は断念せざるを得ず、ヘタフェにローン移籍。21歳になったウインガーが、オールドトラフォードで再び歓声を受ける道は完全に閉ざされました。彼と同様に暴行疑惑が取り沙汰されているアントニーは、休職扱いとなっています。

3人の女性の告発に対して、アントニーは全否定。現状はあくまでも容疑者ですが、疑いが晴れる前にピッチに立たせれば、非難の嵐に巻き込まれるでしょう。マンチェスター・ユナイテッドは、暴力や虐待を非難するスタンスであることを広報するのが精一杯で、実質的な無期限出場停止の出口は見えません。

アーセナル戦の後、遠征に帯同させなかった理由を語った指揮官に猛抗議したサンチョは、「マンチェスター・イブニングニュース」「ミラー」など複数のメディアが「月曜日の話し合いは不調に終わった」「関係は修復不可能」「1月に退団するしかない」と報じています。売却となれば、ドルトムントから移籍した際の7300万ポンドから大幅に下げなければなりません。

リヴァプールでいえば、コーディー・ガクポ、ルイス・ディアス、ハーヴェイ・エリオットを一気に失ったような大ダメージ。フォーデン、フリアン・アルバレス、ジェレミー・ドクは全員起用できないといわれたら、さすがのペップも肩を落とすでしょう。

少なくとも1月までは、ラシュフォード、メイソン・マウント、ガルナチョ、マルシアル、ペリストリをサイドに配してがんばるしかありません。ヒートン、ルーク・ショー、マラシア、ヴァラン、マイヌー、メイソン・マウント、アマド・ディアロを負傷で欠いているチームは、フィットネスが万全ではないリサンドロ・マルティネスとアムラバトの起用も見送る可能性があります。

アントニーの件を解決するのは警察と司法の仕事で、事実を知る術がないわれわれは、彼らのジャッジを静かに待つしかありません。サンチョは…報道が事実なら、残念のひとこと。ワイドプレーヤー3人が一気にリタイアというピンチをチャンスに変えるガルナチョ、ペリストリ、メイソン・マウントの躍動を期待するしかありません。

次戦のブライトンは、今季プレミアリーグNo.1のシュート82本と12ゴールを誇る難敵です。3ポイントをめざすなら、5-4-1で徹底的にスペースを埋め、カウンターに賭けるというような思い切った戦術を取ったほうがいいのではないでしょうか。いつもは楽しみなインターナショナルブレイク明けのゲームは、今回はちょっと憂鬱です。


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