イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

15試合39発と攻撃陣が絶好調!TOP4と欧州制覇をめざすアストンヴィラの快進撃に注目!

ヨーロッパカンファレンスリーグのAZアルクマール戦は、1-4の圧勝。敵地ヴィクトリー・スタジアムでの一戦は、シュート数11対5と下回りながら、オンターゲット率100%と速攻が決まりまくった会心の勝利でした。まずは、絶好調アストン・ヴィラの怒涛の4発を振り返りましょう。

先制したのは13分。中央でパスを受けたブバカル・カマラが、右からオーバーラップしたマッティ・キャッシュにスルーパスを出すと、必死に追ったファン・ブレデローデのかかとに当たって跳ね上がりました。胸でトラップしたのはレオン・ベイリー。今季公式戦12試合5ゴールと好調のアタッカーは、迷わず右足を振り抜き、GKマシュー・ライアンの左に決めました。

23分に2点めをゲットしたのは、今季プレミアリーグで全試合途中出場のユーリ・ティーレマンスです。左にいたマッギンに預けたベルギー代表MFは、アレクサンドレ・ペネトラから逃げるように斜めに走り、ボックス右でフリー。絶妙なスルーパスを足元に収めたら、マシュー・ライアンの股間にボールを通すだけでした。

前半は0-2。ヴィラのシュートはゴールシーンのみです。決定的な3点めは51分、左サイドからのロングフィードを中央のオリー・ワトキンスが胸で落とし、カウンター発動。ドリブルで上がったティーレマンスが左のレオン・ベイリーにパスを出し、デヴィッド・ウルフをかわした31番のシュートをGKが左に弾くと、こぼれ球をプッシュしたのはオリー・ワトキンスでした。

直近のプレミアリーグで4戦5発3アシストのストライカーは、ヴィラの前線になくてはならない存在です。最後のゴールの起点は、右サイドから上がったブバカル・カマラ。縦パスを受けたレオン・ベイリーがニアに高速グラウンダーを入れると、菅原由勢の前に走り込んだマッギンが左足でコースを変えました。

今回の結果を見て、ヨーロッパカンファレンスリーグで弱小クラブに勝っただけと思った方もいるかもしれません。しかしAZアルクマールは、エールディヴィジで8勝1分の2位。レギュラーCBのコンサとパウ・トーレスを休ませての圧勝は、エールディヴィジで17位に沈むアヤックスに2-0で勝ったブライトン以上のインパクトがあります。

ウナイ・エメリの就任以来、プレミアリーグ34試合で21勝4分9敗。ノーゴールで終わった試合は4つのみです。今季は6勝1分2敗で、4位レッズと1ポイント差。ECLは2勝1敗で、ワルシャワと勝ち点で並ぶ2位に着けています。快進撃のキーマンを問われれば、量産体制のオリー・ワトキンス、ドゥグラス・ルイスとブバカル・カマラの2センターに加えて、左SBの名前を挙げたくなります。

アレックス・モレノのリタイアで、レギュラー奪還のチャンスを得たリュカ・ディーニュは、今季公式戦で既に5アシスト。プレミアリーグのクロス67本はランキングTOPです。ブエンディアとタイロン・ミングスがシーズンアウトで、ジェイコブ・ラムジーやティーレマンスが機能しなくても勝てるのは、サイドアタックと速攻に長けた攻撃陣が公式戦15試合39発と好調だからでしょう。

アーセナルではTOP4とEL制覇をあと1歩で逃したエメリ監督は、ヴィラでCL出場権奪取と欧州戴冠のダブルを達成してしまうかもしれません。新戦力のティーレマンス、ラングレ、ムサ・ディアビは、さらにフィット感を高めてくれるはずです。セヴィージャとビジャレアルでELを制した指揮官が、どこまでチームを引き上げるのか、今後の展開に注目です。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す