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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Bournemouth】怒涛の1ゴール4アシスト!「収穫の秋のドク祭り」を徹底レポート!

ロドリ不在という夢のような季節は、昔話になってしまったようです。アーセナルに敗れた後、マンチェスター・シティは公式戦4連勝。ブライトン戦は2-1で1点差、1-3のヤングボーイズ戦は2点差、マンチェスターダービーは0-3で3点差となると、次は4-0…?

エティハドに迎えられたボーンマスは、最初の30分はがんばったのですが、その後の7分でジェレミー・ドク、ベルナルド・シウヴァ、アカンジに続々と決められて撃沈。4点差かと思いきや、予想の上をいく6-1の圧勝でした。5-4-1で後ろを固め、全員で守るシーンも多かったボーンマスが、いかにして崩されたかを辿ってまいりましょう。

背筋が凍った最初のシーンは21分。ベルナルド・シウヴァが右のフリアン・アルバレスに預けたとき、赤と黒のストライプはボックス内に全員集合でした。ダイレクトのクロスがファーに上がり、そこにいたのはもちろんハーランド。ロイド・ケリーの上から叩いたヘッドは、左のポストを叩きました。

アグエロがセンターだった頃は、陸軍を揃えてゴール前に立てこもればまあまあ何とかなったのですが、今の彼らは平然と空爆を仕掛けてきます。それにしても、たった2人で9人を無力化するとは…!しかし30分の先制のシーンは、ハーランドの恐怖を上回る信じられない強奪映像です。ボーンマスは緊急配備続行中。ボックスのすぐ外に3人、中に8人を配していました。

ボックスの左手前でキープしていたのはジェレミー・ドク。中にひとつ持ったウインガーは、中央のロドリに速いパスを通してリターンを直接叩きました。電光石火のワンツーに反応したのは、ロドリに寄せようとしたタヴァーニアーのみで、8人は棒立ち。左に手を伸ばしたラドゥはノーチャンスでした。

ほらほらほら!やっぱりロドリですよ。ガチガチの守備をこじ開けるのは。それにしても、たった2人で地上戦を仕掛け、全員を無力化するとは…!2点めは3分後、右サイドから仕掛けたのは、またしてもジェレミー・ドクです。切り返しを3つ入れてタヴァーニアーを翻弄し、中央に優しいグラウンダー。ゆっくり上がってきたベルナルド・シウヴァが左足で流し込みました。

リードされたアウェイチームは、陣形を上げて攻める姿勢を見せていたのですが、逆襲を受けて8人が戻っていました。肩を落としている守備陣は、ボックスの外に2人もいたと反省すべきでしょうか。3点めは4分後、「またオマエら⁉」とツッコミを入れたくなる光景でした。ショートコーナーから右サイドでベルナルド・シウヴァが持ったとき、ボーンマスは全員集合アゲインです。

ボックスの手前でパスを受けたのは、やっぱりジェレミー・ドク。左にいたビリングがするすると詰めようとしたのは、「ミドルを打たれそうになったら、いってね」という約束事があったからでしょうか。中から誰もいかないな…と思いながら見ていると、ビリングから逃げるように左にもったウインガーは、打つ体勢に入っています。

>アレックス・スコットのチェックは明らかに遅く、ボールは右隅に向かって飛んでいきました。そのままのコースならアウトですが、アカンジの背中に当たったボールは右のサイドネットへ。まさか、狙い通り?いや、さすがにそれはないでしょう。ハーフタイムは3-0。後半の最初のゴールは64分、フォーデンのパスを左で受けたのは…そう、ジェレミー・ドクです。

中央に出たラストパスを受けたのは、最初からココで打つと決めていたかのようなフォーデン。4-0とされ、「爪痕を残す」という目標しかなくなったボーンマスは、66分にアーロンズのグラウンダーを受けたシニステラがエデルソンの脇を抜きました。5点めは83分。自陣左サイドで奪い、逆サイドに美しいロングスルーパスを通したのは…え?こんなところからジェレミー・ドク?

ドリブルでボックス右に入ったベルナルド・シウヴァは、ロイド・ケリーをあっさり抜いてラドゥと1対1。足元に飛び込んだGKをかわした浮き球を、ザバルニーがクリアするも、既にゴールラインを越えていました。「ヘイ、ドク、これは一体どういうことなんだ?」と叫びたくなる怒涛の1ゴール4アシスト。最後のゴールは88分、ショートコーナーからの二次攻撃でした。

ここまでくれば、ドクに締めていただきたかったのですが、オスカー・ボブのクロスをナタン・アケがダイビングヘッドという地味(失礼)なフィナーレでした。6発圧勝の試合となると、誰もが思い浮かべるのはハーランドですが、前半に足首をひねってしまったようで、ハーフタイムにフォーデンに後を譲っています。

というわけで、今回は「収穫の秋のドク祭り」をレポートさせていただきました。いつも彼らを見上げているわれわれとしては、「マンチェスターダービーからリヴァプール、ブライトン、アーセナルまで!春のロドリお休みキャンペーン」で、プレミアリーグを盛り上げていただければと願う次第であります。

いや、それにしても、あんなに必死に守ったのに、驚愕のゴールを次々に決められたボーンマスは、災難としかいいようがありません。そういえばボーンマスは、リヴァプール戦でサラーにも決められてましたね。「ドクを喰らわばサラーまで」。お後がよろしいようで。(ジェレミー・ドク 写真著作者/ Mikey 111)


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“【MAN.CITY×Bournemouth】怒涛の1ゴール4アシスト!「収穫の秋のドク祭り」を徹底レポート!” への2件のフィードバック

  1. アイク より:

    お見事w

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