「ストライカー獲得が必要」という声に異論あり!アーセナルの攻撃を活性化するジェズス待望論。
カラバオカップのウェストハム戦を3-1で落とした後、プレミアリーグ11節のニューカッスル戦は1-0。国内では無敗だったアーセナルは、得点力を落としてしまい、今季初のノーゴールで連敗となりました。不利なジャッジが多かったセント・ジェームズ・パークの一戦は、グーナーのみなさんにとってストレスが溜まる展開でした。
前半の追加タイムに、ブルーノ・ギマランイスがジョルジーニョの頭を腕で突いたシーンは、冨安健洋のドリブルを追っていたアトウェル史さんが気づけなくても、ピッチサイドやVARがアラームを鳴らさなければなりません。お咎めなしだったMFは、その後もラフなプレイがあったものの、88分にファビオ・ヴィエイラの顔を手で押さえたのが1枚めでした。
失点シーンのジャッジについては、ウィロックが拾った際にボールがラインを割っていたとはいえず、アンソニー・ゴードンのオンサイドは妥当でしょう。ゴール前に詰めたウインガーは、ジョエリントンが触ったボールより後ろにいたので、ラヤとガブリエウのポジションとは無関係でセーフです。
ただし、ジョエリントンのガブリエウに対するチャージは、ファールに見えます。前に体を入れていたCBは、明らかに背中を押されていました。現場のレフェリーはいざしらず、VARがセント・ジェームズ・パークの雰囲気に呑まれるとは思えないのですが…。このシーン以外はオンターゲットゼロに抑えていただけに、無念としかいいようがありません。
ハマーズ戦は3失点を喫しましたが、2つはオウンゴールとディフレクション。サリバとガブリエウが健在なら、守備の懸念はラヤのポジショニングとキックミスぐらいでしょう。より心配なのは、ウーデゴーアが調子を落としてから迫力がなくなった攻撃です。マルティネッリは、プレミアリーグで未だ1ゴール。サカは負傷してから3戦ノーゴールと、調子が上がってきません。
最大の問題は、中盤でしょう。エンケティアがハットトリックを決めたシェフィールド・ユナイテッド戦は気にならなかったものの、敗れた2試合はカイ・ハヴェルツの凡庸なパスワークが前線の停滞につながった感があります。サカやエンケティアの動きがつかめていないからか、足元に届けるセーフティなボールが多く、チャンスメイクできずにいます。
現地の評論家の一部では、ストライカーのクオリティが話題になっているようです。「アーセナルにトップレベルの9番がいたら、タイトルを獲得し続けられたはず」というのはガリー・ネビル。同じく「スカイスポーツ」に自説を披露したジェイミー・ギャラガーも、「アーセナルには、リーグを制覇できるCFとGKがいない」と主張しています。
これについては、異論があります。「ガブリエウ・ジェズスが、本来のパフォーマンスを発揮できるようになれば変わる」と。マン・シティ時代の2017-18シーズンにはプレミアリーグ13発、2019-20シーズンにも14発と2ケタを記録しているストライカーは、自ら決めるだけでなく、周囲を動かせるのも大きな魅力です。
そもそもリーグを4回制覇しているジェズスに、トロフィーを獲得できないなどというのは…。首位を快走した昨季の前半戦は、プレミアリーグ14試合5ゴール5アシスト。左右に流れてサカ、マルティネッリ、ウーデゴーアを活かす動きと、敵陣でのボール奪取が目を引きました。ワールドカップで負った重傷の予後が悪く、出遅れた今季は本領を発揮できずにいますが、トップフォームに戻れば前線を活性化してくれるでしょう。
ジェズスに対して、「ハーランドやハリー・ケインのように、シーズン20発を決められるストライカーではない」という指摘もああります。アグエロがいるチームでサブとしてプレイしていたり、2トップだったりした時期が長かったので、ワールドクラスのゴールゲッターと比べるとスタッツが見劣りするのは確かです。
しかし見方を変えてみると、「CF成分が多めの偽9番」ともいえるのではないでしょうか。2019-20シーズンにリヴァプールのプレミアリーグ制覇に貢献したロベルト・フィルミーノを、9ゴールしか決めていないと批判する声はありません。ジェズスのプレーエリアを示すヒートマップを見ると、左右均等に出没している試合が多く、攻撃の多様性という観点では得難いタレントです。
惜しむらくは、負傷の多さ。年末までにギアをトップに入れられなければ、イヴァン・トニーなどの獲得を検討するべきという意見に抗えなくなります。冷静に現状を見ると、ジェズスとマルティネッリがリーグでは1ゴールで、サカとウーデゴーアはペースダウン。前線が軒並み本調子ではないのに、マン・シティに3ポイント差の4位は素晴らしい戦績です。
デクラン・ライスを獲得してよかったですね。長いシーズンに必ずある耐える時期を切り抜けて、11月末に彼が復帰すれば、圧倒的な攻撃力で勝利を重ねた昨季前半戦の強さを取り戻すのではないかと期待しています。
前半の追加タイムに、ブルーノ・ギマランイスがジョルジーニョの頭を腕で突いたシーンは、冨安健洋のドリブルを追っていたアトウェル史さんが気づけなくても、ピッチサイドやVARがアラームを鳴らさなければなりません。お咎めなしだったMFは、その後もラフなプレイがあったものの、88分にファビオ・ヴィエイラの顔を手で押さえたのが1枚めでした。
失点シーンのジャッジについては、ウィロックが拾った際にボールがラインを割っていたとはいえず、アンソニー・ゴードンのオンサイドは妥当でしょう。ゴール前に詰めたウインガーは、ジョエリントンが触ったボールより後ろにいたので、ラヤとガブリエウのポジションとは無関係でセーフです。
ただし、ジョエリントンのガブリエウに対するチャージは、ファールに見えます。前に体を入れていたCBは、明らかに背中を押されていました。現場のレフェリーはいざしらず、VARがセント・ジェームズ・パークの雰囲気に呑まれるとは思えないのですが…。このシーン以外はオンターゲットゼロに抑えていただけに、無念としかいいようがありません。
ハマーズ戦は3失点を喫しましたが、2つはオウンゴールとディフレクション。サリバとガブリエウが健在なら、守備の懸念はラヤのポジショニングとキックミスぐらいでしょう。より心配なのは、ウーデゴーアが調子を落としてから迫力がなくなった攻撃です。マルティネッリは、プレミアリーグで未だ1ゴール。サカは負傷してから3戦ノーゴールと、調子が上がってきません。
最大の問題は、中盤でしょう。エンケティアがハットトリックを決めたシェフィールド・ユナイテッド戦は気にならなかったものの、敗れた2試合はカイ・ハヴェルツの凡庸なパスワークが前線の停滞につながった感があります。サカやエンケティアの動きがつかめていないからか、足元に届けるセーフティなボールが多く、チャンスメイクできずにいます。
現地の評論家の一部では、ストライカーのクオリティが話題になっているようです。「アーセナルにトップレベルの9番がいたら、タイトルを獲得し続けられたはず」というのはガリー・ネビル。同じく「スカイスポーツ」に自説を披露したジェイミー・ギャラガーも、「アーセナルには、リーグを制覇できるCFとGKがいない」と主張しています。
これについては、異論があります。「ガブリエウ・ジェズスが、本来のパフォーマンスを発揮できるようになれば変わる」と。マン・シティ時代の2017-18シーズンにはプレミアリーグ13発、2019-20シーズンにも14発と2ケタを記録しているストライカーは、自ら決めるだけでなく、周囲を動かせるのも大きな魅力です。
そもそもリーグを4回制覇しているジェズスに、トロフィーを獲得できないなどというのは…。首位を快走した昨季の前半戦は、プレミアリーグ14試合5ゴール5アシスト。左右に流れてサカ、マルティネッリ、ウーデゴーアを活かす動きと、敵陣でのボール奪取が目を引きました。ワールドカップで負った重傷の予後が悪く、出遅れた今季は本領を発揮できずにいますが、トップフォームに戻れば前線を活性化してくれるでしょう。
ジェズスに対して、「ハーランドやハリー・ケインのように、シーズン20発を決められるストライカーではない」という指摘もああります。アグエロがいるチームでサブとしてプレイしていたり、2トップだったりした時期が長かったので、ワールドクラスのゴールゲッターと比べるとスタッツが見劣りするのは確かです。
しかし見方を変えてみると、「CF成分が多めの偽9番」ともいえるのではないでしょうか。2019-20シーズンにリヴァプールのプレミアリーグ制覇に貢献したロベルト・フィルミーノを、9ゴールしか決めていないと批判する声はありません。ジェズスのプレーエリアを示すヒートマップを見ると、左右均等に出没している試合が多く、攻撃の多様性という観点では得難いタレントです。
惜しむらくは、負傷の多さ。年末までにギアをトップに入れられなければ、イヴァン・トニーなどの獲得を検討するべきという意見に抗えなくなります。冷静に現状を見ると、ジェズスとマルティネッリがリーグでは1ゴールで、サカとウーデゴーアはペースダウン。前線が軒並み本調子ではないのに、マン・シティに3ポイント差の4位は素晴らしい戦績です。
デクラン・ライスを獲得してよかったですね。長いシーズンに必ずある耐える時期を切り抜けて、11月末に彼が復帰すれば、圧倒的な攻撃力で勝利を重ねた昨季前半戦の強さを取り戻すのではないかと期待しています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
わかっていますね、「CF成分が多めの偽9番」だからこそ、絶対的なストライカーではないのです。
だから、シティもジェズスからハーランドに切り替えた。
近年の優勝チームの最多得点者を見ると、
ヤヤ・トゥレ、スターリング、サラー、ギュンドアン、デブライネがいます。
偽9番が活躍して、最多ゴールはサカやマルティネッリという優勝チームもありだと思います。