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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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デクラン・ライス、コナー・ギャラガー、ショボスライ…今季プレミアリーグの走行距離ランキング!

プレミアリーグの公式サイトが「2023-24シーズンの走行距離ランキング」を発表しています。マメに試合を観ている人なら、3~4人は当てられるのではないでしょうか。名前を聞くと、「確かによく走っている」とうなずかされる顔ぶれが揃っています。さっそく、10位から紹介していきましょう。

デクラン・ライスを失ったハマーズにとって、公式戦16試合で9アシストを決めているウォード=プラウズの獲得は大成功でした。プレミアリーグでFKから17発をゲットし、デヴィッド・ベッカムの最多記録にあと1本となっているMFは、126.9キロを走破して10位にランクイン。得意のプレースキックもキレまくっており、CKから7アシストを稼いでいます。

左からのインスイングが4本、右からのアウトスイングが3本。ソウチェクとアゲールの2発のほか、クドゥス、ボーウェン、マイケル・アントニオが決めています。彼がアシストを記録した試合は6連勝。今後の課題は「プログレッシブパス&キャリーの比率を高めること」です。安全志向のパスワークは、しばしばハマーズのアタックをスローにする原因のひとつになっています。

129.7キロで9位に入ったのは、ハマーズからアーセナルに移籍したデクラン・ライス。1億500万ポンドのプレッシャーをはねのけ、ノースロンドンで10年プレイしてきたかのようにチームを仕切る41番の注目ポイントは、ビルドアップとリカバリーです。左サイド、CBの前と自在にポジションを移してサリバやラヤを動かす姿は、今やガナーズに不可欠といっていいでしょう。

守備においては、「パスコースを切る」「奪える位置とタイミングを読む」という2つのタスクを同時にできるのが最大の魅力です。彼がいなければ、サリバが直接仕事をする機会が格段に増えるでしょう。王者マン・シティを1-0で下し、今季プレミアリーグ最少の10失点で抑えているガナーズは、夏に支払った移籍金を高額とは思っていないのではないでしょうか。

132.2キロで8位はショボスライ。アーノルドを中盤に上げる「リヴァプール2.0」が成立しているのは、上下動をさぼらないMFがいるからだと思います。速攻におけるスプリントのスピードと鋭いミドルも強力な武器で、スティーヴン・ジェラードとは異なる表現でレジェンドと称えられるポテンシャルを秘めているタレントです。

7位はブレントフォードの前線で体を張るエンベウモ。自陣で味方が奪い返すと、必ず動いてくれるストライカーは132.4キロを記録しています。今季プレミアリーグ12試合で6発2アシスト。ゴールに絡んだ試合は3勝2分と無敗です。ウィサと彼が健在なら、冬のマーケットでイヴァン・トニーを失っても残留争いに巻き込まれずにすむでしょう。

ハマーズの右サイドでオーバーラップを繰り返すツォウファルが、133.9キロで6位。134.2キロの5位は、チェルシーの攻守のハブとなっているコナー・ギャラガ―です。コール・パルマー、スターリング、ニコラス・ジャクソンを動かすパスが冴えるプレーメイカーは、戦術の熟成度が高まれば、自ら決めるシーンが増えるのではないかと思われます。

4位はスパーズのクルゼフスキで、135.9キロ。3ゴール&ゼロアシストはもの足りない数字ですが、リカバリー51回はチェルシーのエンソ・フェルナンデスを3つ上回っており、守備における貢献度が高いサイドアタッカーです。3位はエヴァートンのドゥクレで、137.1キロ。4ゴールを決めている馬車馬がいなければ、エヴァートンの10ポイント減点は降格と直結だったはずです。

137.2キロで2位にランクインしたのは、ブルーノ・フェルナンデス。チャンスクリエイト32回とクロス86本はリーグ2位、スルーパス8本は5位、タッチ数946回はMFの5位と主要スタッツで軒並み上位に食い込んでいます。今のマンチェスター・ユナイテッドは、キャプテンを経由しないと決定機を生み出せないチームといっても過言ではありません。

さて、それぞれのチームのキーマンが揃ったランキングは、いよいよ1位の発表です。栄えあるTOPは…138.2キロを走り抜いたブレントフォードのノアゴーア!「遠藤航のレッドカード疑惑の際の当事者」といえば、見たという人もいるでしょう。トーマス・フランクのチームがチェルシーと並んで中位をキープしている理由は、好調な前線だけではないということです。

以上、プレミアリーグ2023-24シーズンの走行距離ランキングをお届けしました。これを見て、わがチームのために体を張ってくれている選手への愛を確認していただければと思います。週末の13節は、彼らの泥くさい守備や、カウンターの際のスプリントを堪能することといたしましょう。ノアゴーアVSデクラン・ライス、ブルーノVSドゥクレ…楽しみですね!


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