ヨーロッパリーグでは全試合先発、プレミアリーグではベンチスタート…遠藤航が抱える3つの課題。
遠藤航は高評価でした。ヨーロッパリーググループステージ5節、LASKリンツをアンフィールドに迎えたリヴァプールは、4-0の快勝でグループEの首位通過を決めました。プレミアリーグで優勝をめざすチームにとっては、タイトな12月に消化試合を増やせたのが最大の収穫でしょう。
遠藤が最初にゴールに絡んだのは、ルイス・ディアスのヘッドで先制した3分後の15分。GKケレハーからのパスを、右サイドのジョー・ゴメスにダイレクトで預けたMFは、その後の読みが冴えていました。SBのパスを奪ったアンドラーデの縦パスを狙ってインターセプト。右にいたサラーにパスを出すと、アーリークロスがボックス入り口のルイス・ディアスに通りました。
ガクポへのパスをカットされた7番は、すかさず奪い返して右から上がってきたサラーへ。ゴールに向かってツータッチした11番に詰めたタロヴェロフがカットすると、ゴール前に浮いたボールを押し込んだのはガクポでした。中央に入ったルイス・ディアスを、めざとく見つけたサラーの好判断が生んだゴールといっていいでしょう。
92分の4点めも、起点は遠藤です。自陣左から中央に上がってアーノルドに渡すと、ドリブルでボックス手前に持ち込んだ偽SBは左のガクポにスルーパス。切り返しからの一撃は、右隅に突き刺さるファインゴールでした。中央の枚数が足りないと見て、ガクポを捨てて中に絞ったツィーランスは、鮮やかなスルーパスのお膳立てをしただけに終わってしまいました。
遠藤航のスタッツをチェックしておきましょう。今季4度めのフル出場でシュート1本、チャンスクリエイト3回でパス成功率は85%。ファイナルサードに12本のパスを通し、ロングフィード成功2回、ドリブル成功1回を記録しています。より目を引くのは守備に関する数字で、インターセプト4回、リカバリー11回は持ち味を出したといえるでしょう。
「リヴァプール・エコー」で、レッズ担当のチーフライターを務めるイアン・ドイル記者の採点は「7」。前半はボールを弾かれるシーンがあったとしながら、「試合が進むにつれて改善した。決定的なタックルを見せ、リヴァプールをクイックに前進させた」と評価しています。ELでは高評価が多い日本代表MFは、プレミアリーグではベンチスタートがルーティンです。
クロップ監督が、ELで遠藤を全試合先発で起用しているのは、欧州の主要リーグのクラブと当たらないグループだからでしょう。厳しいプレスをかけてくる強豪クラブと対戦する際は、判断スピードとシャープなパスワークが求められます。レッズにおける遠藤の弱点は、プレスを受けると余裕を失い、後方に戻すシーンが増えることと、パススピードの遅さでしょう。
時折ラフなタックルをしてしまうのも、厳しい状況に置かれた際に判断力が鈍るからだと思われます。ベルギーやオーストリアのクラブが相手だと見逃される緩いパスや持ちすぎは、プレミアリーグのクラブにしてみれば狙いどころです。マック・アリスターを得意なポジションに戻してあげるためには、速い寄せに対応する術を磨かなければなりません。
とはいえ、入団当初よりもフィットする試合が増えてきています。スケジュールがタイトになる年末年始は、遠藤にとってはチャンスです。次の出番は、ミッドウィークのシェフィールド・ユナイテッド戦でしょうか。日本人びいきゆえ、ついつい「ゴールを決めてくれ!」などと余裕を失ってしまいがちですが、冷静な彼を冷静に応援できる時間を過ごせればと願っています。
遠藤が最初にゴールに絡んだのは、ルイス・ディアスのヘッドで先制した3分後の15分。GKケレハーからのパスを、右サイドのジョー・ゴメスにダイレクトで預けたMFは、その後の読みが冴えていました。SBのパスを奪ったアンドラーデの縦パスを狙ってインターセプト。右にいたサラーにパスを出すと、アーリークロスがボックス入り口のルイス・ディアスに通りました。
ガクポへのパスをカットされた7番は、すかさず奪い返して右から上がってきたサラーへ。ゴールに向かってツータッチした11番に詰めたタロヴェロフがカットすると、ゴール前に浮いたボールを押し込んだのはガクポでした。中央に入ったルイス・ディアスを、めざとく見つけたサラーの好判断が生んだゴールといっていいでしょう。
92分の4点めも、起点は遠藤です。自陣左から中央に上がってアーノルドに渡すと、ドリブルでボックス手前に持ち込んだ偽SBは左のガクポにスルーパス。切り返しからの一撃は、右隅に突き刺さるファインゴールでした。中央の枚数が足りないと見て、ガクポを捨てて中に絞ったツィーランスは、鮮やかなスルーパスのお膳立てをしただけに終わってしまいました。
遠藤航のスタッツをチェックしておきましょう。今季4度めのフル出場でシュート1本、チャンスクリエイト3回でパス成功率は85%。ファイナルサードに12本のパスを通し、ロングフィード成功2回、ドリブル成功1回を記録しています。より目を引くのは守備に関する数字で、インターセプト4回、リカバリー11回は持ち味を出したといえるでしょう。
「リヴァプール・エコー」で、レッズ担当のチーフライターを務めるイアン・ドイル記者の採点は「7」。前半はボールを弾かれるシーンがあったとしながら、「試合が進むにつれて改善した。決定的なタックルを見せ、リヴァプールをクイックに前進させた」と評価しています。ELでは高評価が多い日本代表MFは、プレミアリーグではベンチスタートがルーティンです。
クロップ監督が、ELで遠藤を全試合先発で起用しているのは、欧州の主要リーグのクラブと当たらないグループだからでしょう。厳しいプレスをかけてくる強豪クラブと対戦する際は、判断スピードとシャープなパスワークが求められます。レッズにおける遠藤の弱点は、プレスを受けると余裕を失い、後方に戻すシーンが増えることと、パススピードの遅さでしょう。
時折ラフなタックルをしてしまうのも、厳しい状況に置かれた際に判断力が鈍るからだと思われます。ベルギーやオーストリアのクラブが相手だと見逃される緩いパスや持ちすぎは、プレミアリーグのクラブにしてみれば狙いどころです。マック・アリスターを得意なポジションに戻してあげるためには、速い寄せに対応する術を磨かなければなりません。
とはいえ、入団当初よりもフィットする試合が増えてきています。スケジュールがタイトになる年末年始は、遠藤にとってはチャンスです。次の出番は、ミッドウィークのシェフィールド・ユナイテッド戦でしょうか。日本人びいきゆえ、ついつい「ゴールを決めてくれ!」などと余裕を失ってしまいがちですが、冷静な彼を冷静に応援できる時間を過ごせればと願っています。
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