2023.12.31 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Nottingham Forest×MAN.UTD】失敗を繰り返したマン・ユナイテッド、早くも昨季と並ぶ9敗!
オールド・トラフォードで0-3完敗のマンチェスターダービーやボーンマス戦よりも、がっかり感が残る一戦でした。プレミアリーグ20節、ノッティンガム・フォレストVSマンチェスター・ユナイテッド。手駒が足りないという言い訳はあれど、過去のさまざまな失敗から何も学ばずに負ける姿を見ると、さすがにテンションが下がります。
ホイルンドが体調不良で欠場となったため、ラシュフォードが最前線にまわり、左右にアントニーとガルナチョ。何度も空回りしてきた布陣で戦わざるを得ないなら、狙いを明確にしたり改善策を施したりする必要があります。ノープランとなれば、ブルーノ・フェルナンデスのひらめきとガルナチョや10番の個力頼みとなるでしょう。
キックオフからホームチームが獰猛に攻めてきた前半は、試合前に多くの評論家やサポーターが懸念した通りの展開となりました。開始1分、イエーツの右からの折り返しをダイレクトで叩いたドミンゲスのボレーは、メイヌーが頭でクリア。最終ラインが下がりすぎ、ボックスの入り口付近にいる選手をフリーにする悪癖は、後半の勝負どころで致命的な失点の原因となります。
ボールをキープしたオナナが両脇に開いたヴァランとジョニー・エヴァンスに出さないのは、その後のパスワークが詰まりそうと感じたからでしょうか。12分にオラ・アイナが左に入ったエランガに縦パスを通すと、クロスに先着したヴァランが腰に当てたボールは何とか外に流れ、オウンゴールを回避しました。
再三にわたってSBの裏を取っているノッティンガム・フォレストの攻勢が続き、マン・ユナイテッドはボールを奪ってからの狙いが不明確です。時間が経つにつれて、ホームチームはシンプルな放り込みが増えており、アウェイチームは冷静にクリア。33分、スローインからダロト、エリクセン、ワン=ビサカと右につながり、SBが打ったミドルはムリーロが足に当てています。
ラシュフォードやガルナチョが前を向いてもらえないチームは、ワン=ビサカの1本のみで前半を終えました。ポゼッションは47%対53%、シュート数は6対1、オンターゲットは0対1…あまりにも退屈だった45分。テン・ハフ監督はメイヌーを前半で下げ、マクトミネイを中盤センターに配しました。
後半に入ってもアントニーは何もできず、54分にアマド・デイアロとチェンジ。55分にブルーノの縦パスでワン=ビサカが右から上がると、中でパスを受けたダロトのダイレクトショットは右のポストにヒットしました。徹底してサイドを攻めていたノッティンガム・フォレストは、64分に待望の先制点をゲットします。
右サイドのエランガが、ニアで空いたモンティエルに斜めのパス。ジョニー・エヴァンスが釣り出され、脇にいたドミンゲスがフリーになりました。マクトミネイが慌てて戻るも、時すでに遅し。オナナは呆然と立ち尽くし、16番がインサイドで合わせたシュートが左隅に決まりました。SBとCBの間を突かれた失点は、今季のプレミアリーグとCLで何度もやられた形です。
ビハインドを背負って覚醒したマン・ユナイテッドは、右サイドを攻略しようとしています。67分、ブルーノの右からのCKをファーで叩いたガルナチョのボレーは、うまく当たらずクロスバー越え。78分の同点ゴールの立役者は、バックパスを受けたGKマット・ターナーのミスパスをボックスの手前でカットしたガルナチョでした。
右に出た17番は、打つと見せかけて左のラシュフォードにパス。冷静だった10番がダイレクトショットを右隅に収めました。逆転のチャンスは82分。ブルーノのロングフィードをガルナチョがボックス左でキープすると、落としに走り込んだエリクセンのシュートはマット・ターナーが左に弾き出しました。
こぼれ球に先着したアマド・ディアロのグラウンダーに誰も触れず、イエーツが悠々とカットしてカウンター返し。4対4となり、パスをもらった右のエランガがカットイン。ダロトのカバーに入ったマクトミネイが、中央で空いていたギブス=ホワイトを見ていれば、失点は回避できたのですが…。ジョニー・エヴァンスはまたも下がりすぎ、オナナの視界を遮っただけでした。
ギブス=ホワイトが右足で巻いたシュートが右隅に決まり、2-1。テン・ハフ監督の3枚めは、90分にワン=ビサカをレギロンです。追加タイムは10分。95分、エリクセンのCKをジャストミートしたブルーノのボレーがムリーロに当たってゴールへ。決まったと思ったのですが、マット・ターナーが上に弾き出すビッグセーブでチームを救いました。
98分に右から仕掛けたアマド・ディアロのシュートはGKの正面。101分のレギロンのクロスがファーに流れ、アマド・ディアロが中央に流すと、エリクセンは後ろに出たボールを枠に打てず、ラインを割ってすぐにタイムアップとなりました。ノッティンガム・フォレストがプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドに勝ったのは28年ぶりです。
ヌーノ・エスピーリト・サント監督は初陣のボーンマス戦を落とした後、ニューカッスルとマン・ユナイテッドを連破。昨季プレミアリーグを9敗で終えたテン・ハフのチームは、年をまたぐ前に9敗めを喫してしまいました。開幕から20試合でこんなに負けたのは、プレミアリーグ創設以来初めてです。
2失点とも、マクトミネイがCBの前のスペースを空けたために、ドミンゲスとギブス=ホワイトにフリーで打たれています。エリクセンが戻れないとわかっていたカウンターで、中央を見ずにSBのカバーに入ったら、どうなるかは想像できたはずです。12月のプレミアリーグで7戦12失点の脆弱な守備は、負傷者云々ではなく指揮官が修正すべきでしょう。
リサンドロ・マルティネス、マグワイア、カゼミーロ、メイソン・マウント、ルーク・ショー、マラシア、リンデロフ、マルシアルは全員1月復帰予定と伝えられていますが、14日のトッテナム戦に何人が間に合うでしょうか。主力の復活で快勝するのを見届けるまでは、マンチェスター・ユナイテッドは前途多難といわざるをえません。
2023年の記事は、これが最後になります。読んでいただいたみなさんに、あらためて感謝の気持ちを伝えたいと思います。今年もありがとうございました。今後も引き続き、プレミアリーグに関するおもうしろい話題と毎週の試合を追いかけていく所存です。書き始めて12年めとなる新年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ホイルンドが体調不良で欠場となったため、ラシュフォードが最前線にまわり、左右にアントニーとガルナチョ。何度も空回りしてきた布陣で戦わざるを得ないなら、狙いを明確にしたり改善策を施したりする必要があります。ノープランとなれば、ブルーノ・フェルナンデスのひらめきとガルナチョや10番の個力頼みとなるでしょう。
キックオフからホームチームが獰猛に攻めてきた前半は、試合前に多くの評論家やサポーターが懸念した通りの展開となりました。開始1分、イエーツの右からの折り返しをダイレクトで叩いたドミンゲスのボレーは、メイヌーが頭でクリア。最終ラインが下がりすぎ、ボックスの入り口付近にいる選手をフリーにする悪癖は、後半の勝負どころで致命的な失点の原因となります。
ボールをキープしたオナナが両脇に開いたヴァランとジョニー・エヴァンスに出さないのは、その後のパスワークが詰まりそうと感じたからでしょうか。12分にオラ・アイナが左に入ったエランガに縦パスを通すと、クロスに先着したヴァランが腰に当てたボールは何とか外に流れ、オウンゴールを回避しました。
再三にわたってSBの裏を取っているノッティンガム・フォレストの攻勢が続き、マン・ユナイテッドはボールを奪ってからの狙いが不明確です。時間が経つにつれて、ホームチームはシンプルな放り込みが増えており、アウェイチームは冷静にクリア。33分、スローインからダロト、エリクセン、ワン=ビサカと右につながり、SBが打ったミドルはムリーロが足に当てています。
ラシュフォードやガルナチョが前を向いてもらえないチームは、ワン=ビサカの1本のみで前半を終えました。ポゼッションは47%対53%、シュート数は6対1、オンターゲットは0対1…あまりにも退屈だった45分。テン・ハフ監督はメイヌーを前半で下げ、マクトミネイを中盤センターに配しました。
後半に入ってもアントニーは何もできず、54分にアマド・デイアロとチェンジ。55分にブルーノの縦パスでワン=ビサカが右から上がると、中でパスを受けたダロトのダイレクトショットは右のポストにヒットしました。徹底してサイドを攻めていたノッティンガム・フォレストは、64分に待望の先制点をゲットします。
右サイドのエランガが、ニアで空いたモンティエルに斜めのパス。ジョニー・エヴァンスが釣り出され、脇にいたドミンゲスがフリーになりました。マクトミネイが慌てて戻るも、時すでに遅し。オナナは呆然と立ち尽くし、16番がインサイドで合わせたシュートが左隅に決まりました。SBとCBの間を突かれた失点は、今季のプレミアリーグとCLで何度もやられた形です。
ビハインドを背負って覚醒したマン・ユナイテッドは、右サイドを攻略しようとしています。67分、ブルーノの右からのCKをファーで叩いたガルナチョのボレーは、うまく当たらずクロスバー越え。78分の同点ゴールの立役者は、バックパスを受けたGKマット・ターナーのミスパスをボックスの手前でカットしたガルナチョでした。
右に出た17番は、打つと見せかけて左のラシュフォードにパス。冷静だった10番がダイレクトショットを右隅に収めました。逆転のチャンスは82分。ブルーノのロングフィードをガルナチョがボックス左でキープすると、落としに走り込んだエリクセンのシュートはマット・ターナーが左に弾き出しました。
こぼれ球に先着したアマド・ディアロのグラウンダーに誰も触れず、イエーツが悠々とカットしてカウンター返し。4対4となり、パスをもらった右のエランガがカットイン。ダロトのカバーに入ったマクトミネイが、中央で空いていたギブス=ホワイトを見ていれば、失点は回避できたのですが…。ジョニー・エヴァンスはまたも下がりすぎ、オナナの視界を遮っただけでした。
ギブス=ホワイトが右足で巻いたシュートが右隅に決まり、2-1。テン・ハフ監督の3枚めは、90分にワン=ビサカをレギロンです。追加タイムは10分。95分、エリクセンのCKをジャストミートしたブルーノのボレーがムリーロに当たってゴールへ。決まったと思ったのですが、マット・ターナーが上に弾き出すビッグセーブでチームを救いました。
98分に右から仕掛けたアマド・ディアロのシュートはGKの正面。101分のレギロンのクロスがファーに流れ、アマド・ディアロが中央に流すと、エリクセンは後ろに出たボールを枠に打てず、ラインを割ってすぐにタイムアップとなりました。ノッティンガム・フォレストがプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドに勝ったのは28年ぶりです。
ヌーノ・エスピーリト・サント監督は初陣のボーンマス戦を落とした後、ニューカッスルとマン・ユナイテッドを連破。昨季プレミアリーグを9敗で終えたテン・ハフのチームは、年をまたぐ前に9敗めを喫してしまいました。開幕から20試合でこんなに負けたのは、プレミアリーグ創設以来初めてです。
2失点とも、マクトミネイがCBの前のスペースを空けたために、ドミンゲスとギブス=ホワイトにフリーで打たれています。エリクセンが戻れないとわかっていたカウンターで、中央を見ずにSBのカバーに入ったら、どうなるかは想像できたはずです。12月のプレミアリーグで7戦12失点の脆弱な守備は、負傷者云々ではなく指揮官が修正すべきでしょう。
リサンドロ・マルティネス、マグワイア、カゼミーロ、メイソン・マウント、ルーク・ショー、マラシア、リンデロフ、マルシアルは全員1月復帰予定と伝えられていますが、14日のトッテナム戦に何人が間に合うでしょうか。主力の復活で快勝するのを見届けるまでは、マンチェスター・ユナイテッドは前途多難といわざるをえません。
2023年の記事は、これが最後になります。読んでいただいたみなさんに、あらためて感謝の気持ちを伝えたいと思います。今年もありがとうございました。今後も引き続き、プレミアリーグに関するおもうしろい話題と毎週の試合を追いかけていく所存です。書き始めて12年めとなる新年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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2023年お疲れ様でした。このブログは私のいきがいのひとつなので、来年も引き続き期待しています。
ありがとうございます!
2024年も精進いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
我慢の時間が続きますね。デヘアと決別し、これから新FDの下どんなチームに生まれ変わるのか、 注目しています。
今年もありがとうございました。毎日楽しませていただき感謝感謝です。
1つ1つの記事に込められた情熱と工夫、それを一日2本ずつ有言実行できっちりと更新を続けられているところに、尊敬の念を抱きます。ご体調と気持ちとスケジュールの管理は想像を絶します。
これからも応援して参ります。
あけましておめでとうございます。
いつも丁寧にコメントいただき、大変感謝しています。
主力が戻れば、巻き返してくれるものと信じています。
本年もよろしくお願いいたします。