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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

予想を覆した降格候補のキーマンも!プレミアリーグ2023-24シーズン前半戦の偏愛的ベスト11【裏版】

昨日は、プレミアリーグ2023-24シーズンの前半戦のベスト11を選ばせていただきました。GKアリソン、DFアーノルド、サリバ、ファン・ダイク、アントニー・ロビンソン、MFデクラン・ライス、ベルナルド・シウヴァ、ルーカス・パケタ、FWサラー、ハーランド、ソン・フンミン。MVPを選べといわれれば、リヴァプールが首位で折り返す原動力となったモー・サラーの一択です。

いつもながら、ベスト11を選ぶと、名前を挙げた選手より落とした選手のほうが気になります。ロドリ、ボーウェン、マッギン、ドゥクレ…クラブを躍進させたキーマンを何とか入れようとして、うっかり3-5-3にしてしまうこともあります。そんなわけで、今回は「裏版のベスト11」。素晴らしいパフォーマンスを記録として残しておきたい11人を紹介しましょう。

GKは、ビッグセーブを連発したスパーズの新守護神ヴィカーリオ。開幕から10戦無敗というロケットスタートの立役者となったイタリア代表GKは、ゴールの期待値と実際の失点のギャップを表す「Goals prevented」が5.0でリーグ1位です。ボックスの外でのクリア23回も、エミ・マルティネスの28回に次ぐ2位。瞬発力と守備範囲の広さで、ロリスを忘れさせてくれました。

右SBは、アーノルドとペドロ・ポロとの比較で最後まで悩み、ベスト11から外したトリッピアー。直近のミス続きで評価を下げたものの、リーグTOPの7アシストとクロス157本は出色のスタッツです。左サイドは、18試合1ゴール5アシストという数字を残したルートンのアルフィー・ダウティーに惹かれたのですが、右サイドやWBでの起用も多かったため、泣く泣く諦めました。

ファイナルアンサーは、負傷したアレックス・モレノの代役としてシーズンを始めたルカ・ディーニュ。彼がいなければ、エメリ監督は4-4-1-1を選べず、マン・シティとアーセナルを連破という快挙はなかったかもしれません。CBのひとりめは、エヴァートンの最終ラインを落ち着かせたタルコフスキー。今季プレミアリーグで4番めに少ない25失点の堅守のキーマンです。

もうひとりは、ロメロ、ヨアキム・アンダーソン、ピノックで悩みました。ゴール数が3、2、1だからロメロという乱暴な決め方もあったのですが、ここはCBとしてのアクションが他の2人を上回るピノックを取りましょう。ブレントフォードのベテランCBは、クリア114本がリーグ1位で、インターセプト34回はCBの2位。シュートブロック15回も3人のなかでは最上位です。

続いて中盤センターは、ブライトンで6つのポジションをこなしたパスカル・グロスと、ブバカル・カマラとともにヴィラの中盤を仕切ったドゥグラス・ルイス。3試合連続で同じ役割を任さられたことがなかった32歳のドイツ人は、リーグ3位のキーパス50本を記録しています。彼がいなければ、大量の負傷者に悩まされたデ。ゼルビ監督は8位で踏ん張れなかったでしょう。

攻撃における貢献度が高かったドゥグラス・ルイスは、リーグ最多のPK4本を含むとはいえ、18試合5ゴール3アシスト、キーパス27本、ビッグチャンスクリエイト5回は素晴らしいスタッツです。2列めは右から、ペドロ・ネト、ジェームズ・マディソン、ファン・ヒチャン。11発のボーウェンよりネトを上としたのは、3節からの8戦で7アシストというハイペースに絶句したからです。

ハムストリングを痛めて10試合出場に留まったスピードスターが健在なら、11位のウルヴスはEL出場権争いに加わっていたかもしれません。ルベン・ネヴェス、ラウル・ヒメネス、モウティーニョ、マテウス・ヌネス、ネイサン・コリンズら主力がごっそり抜けたチームが残留争いに巻き込まれなかったのは、ネトとファン・ヒチャンがいたからでしょう。

10ゴールをゲットした韓国代表FWは、CFで4ゴール、左ウイングで2ゴール、右で2ゴール、途中出場のスクランブルで2ゴールという破天荒ぶりをリスペクトして、ニューカッスルのアンソニー・ゴードンやブライトンの三笘薫より上としました。トップ下で3ゴール5アシストのジェームズ・マディソンも、長期離脱がなければ前半戦のMVP候補だったはずです。

レスターからやってきた10番が元気だった10試合は8勝2分。ハーフタイムで負傷リタイアしたチェルシー戦も、前半は1-1のイーブンでした。彼を欠いた8試合は3勝1分4敗。1月の復帰まで、ポイントを落とさず戦い抜ければ、スパーズはTOP4奪還が見えてきます。最前線は、3位にジャンプアップしたヴィラのオリー・ワトキンスより、ボーンマスで12発のソランケです。

11節に降格ゾーンの18位にいたチームは、その後の7試合を6勝1分で12位に急浮上。この間、ソランケは8ゴールという無双状態に突入し、ニューカッスルやマン・ユナイテッドを下す立役者となっています。チェルシーとリヴァプールではブレイクしなかった26歳は、キャリアハイだった昨季プレミアリーグの6ゴールから既に倍増。今後どこまで数字を伸ばせるか、楽しみです。

以上、前半戦の裏版ベスト11を選んでみました。5人がボトム10は、やりすぎかもしれません。しかし、秋から快進撃を始めたボーンマス&エヴァートンと、マン・シティ、ヴィラ、トッテナム、チェルシーに3勝1分のウルヴスからの選出は、プレミアリーグ2023-24シーズンらしいともいえるのではないでしょうか。本日から後半戦がスタート。楽しみだったのですが…!


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