2024.01.02 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Tottenham×Bournemouth】天晴れポステコグルー!変幻自在の用兵と采配でTOP4復帰にリーチ!
アンジェ・ポステコグルー監督と、彼が率いる2023-24シーズンモデルのトッテナムを心の底からリスペクトしています。20節のボーンマス戦のスタメンを見た瞬間、「出た!全員SB!」と叫んでしまいました。直近のプレミアリーグで6勝1敗と絶好調のチームに対して、最終ラインにペドロ・ポロ、エメルソン、ベン・デイヴィス、ウドジェを並べる指揮官など、他にいないでしょう。
ペップとアルテタは、むしろ「全員CB」に傾いており、ユルゲン・クロップならエリック・ダイアーの脇にオリヴァー・スキップを下げる布陣を選びそうです。過去の実績や常識、前例より、現在の能力、調子、適性を重視するポステコグルー監督は、中盤センターをパペ・マタル・サールとイヴ・ビスマにリニューアルという大胆な策でシーズンをスタートさせました。
8勝2分というロケットスタートで首位に立った指揮官は、4節から最前線のリシャルリソンを外し、ソン・フンミンをセンターにまわして得点力を高めようとしました。昨季プレミアリーグで27試合1ゴールという大スランプに陥り、今シーズンも開幕からノーゴール続きでメンタルをやられていたストライカーを外すところまでは、誰でも思いつきます。
ところが、この指揮官は、自らが作った前例や実績すらもあっさり捨ててしまいました。チェルシーとのロンドンダービーでジェームズ・マディソンが負傷リタイアとなり、ウルヴス戦を1-2で落とすと、ヴィラ戦で新たな布陣にチャレンジ。ブレナン・ジョンソンを右サイド、クルゼフスキをトップ下に配し、左サイドにブライアン・ヒルを抜擢しました。
驚かされたのは、前線の顔ぶれだけではありません。ベンタンクールの脇にロ・チェルソの名前を発見したとき、「使うんかい!」とツッコミを入れてしまいました。12節までに38分しか出場していないMFは、冬の放出候補だと思い込んでいたからです。最初の3戦は1分2敗と結果を出せなかった新布陣は、16節のニューカッスル戦でさらなる手を打ち、機能するようになりました。
負傷が癒えたリシャルリソンが、センターフォワードとして先発復帰!いきなり2ゴールをゲットしたブラジル代表は自信を取り戻し、直近の5試合で5ゴールと完全復活です。窮余の策と思われたロ・チェルソも、12月中旬の負傷前後にベンチにまわったものの、8試合のうち4試合で先発しています。
中盤センターは新布陣、前線はシャッフル、ロメロとファン・デ・フェンを欠いた最終ラインは全員フルバック…!ハリー・ケインを失ったチームは、最後方で燦然と輝くヴィカーリオ以外に聖域なき集団に変貌を遂げ、直近のプレミアリーグ5試合を4勝1敗と巻き返しモードに突入しています。変幻自在のにスーパーイリュージョン。ボーンマス戦で輝いたのも、あの2人でした。
クルゼフスキとイヴ・ビスマがサスペンデッド。最前線にリシャルリソン、2列めはブレナン・ジョンソン、ロ・チェルソ、ソン・フンミン、センターにベンタンクールとパペ・マタル・サールという布陣です。先制は9分、GKネトのパスをインターセプトしたのはベンタンクール。すかさずロ・チェルソがパペ・マタル・サールにつなぎ、右足のミドルが左隅に突き刺さりました。
今季プレミアリーグで2ゴールめを決めた21歳のMFは、32分に負傷リタイア。オリヴァー・スキップを投入したポステコグルー監督は、1-0の58分にベンタンクールをホイビュルクにスイッチしました。リードしてから、ボーンマスにシュートを打たれまくっていたホームチームは、71分にようやく2点めをゲットします。
ロ・チェルソが縦に出した素晴らしいスルーパスで、ボックス左に抜け出したのはソン・フンミン。アダム・スミスのスライディングを想定して左足で浮かしたシュートが右のサイドネットに収まりました。3点めは80分、右からドリブルで上がったブレナン・ジョンソンのグラウンダーを悠々とプッシュしたのは、CBの間にポジションを取っていたリシャルリソンです。
52分にソン・フンミンの絶妙なラストパスでGKネトと1対1になりながら、キックミスで右に外していたCFは、ほしいタイミングでパスをもらえるようになっています。84分にタヴァーニアーの折り返しをスコットに決められたものの、3-1で快勝。リシャルリソンとロ・チェルソの覚醒がなければ、年内にアーセナルと1ポイント差という早期の復活は実現しえなかったでしょう。
年明けのプレミアリーグの初戦は、敵地でマンチェスター・ユナイテッド。全員SBを続ける気はないポステコグルー監督は、ニースのトディボ、ボルシアMGの板倉滉、ジェノアのドラグシンのいずれかの獲得を間に合わせたいところでしょう。最終ラインを強化できれば、TOP4フィニッシュに近づけそうです。スパーズの戦いぶりと舞台裏の動向に、引き続き注目したいと思います。
ペップとアルテタは、むしろ「全員CB」に傾いており、ユルゲン・クロップならエリック・ダイアーの脇にオリヴァー・スキップを下げる布陣を選びそうです。過去の実績や常識、前例より、現在の能力、調子、適性を重視するポステコグルー監督は、中盤センターをパペ・マタル・サールとイヴ・ビスマにリニューアルという大胆な策でシーズンをスタートさせました。
8勝2分というロケットスタートで首位に立った指揮官は、4節から最前線のリシャルリソンを外し、ソン・フンミンをセンターにまわして得点力を高めようとしました。昨季プレミアリーグで27試合1ゴールという大スランプに陥り、今シーズンも開幕からノーゴール続きでメンタルをやられていたストライカーを外すところまでは、誰でも思いつきます。
ところが、この指揮官は、自らが作った前例や実績すらもあっさり捨ててしまいました。チェルシーとのロンドンダービーでジェームズ・マディソンが負傷リタイアとなり、ウルヴス戦を1-2で落とすと、ヴィラ戦で新たな布陣にチャレンジ。ブレナン・ジョンソンを右サイド、クルゼフスキをトップ下に配し、左サイドにブライアン・ヒルを抜擢しました。
驚かされたのは、前線の顔ぶれだけではありません。ベンタンクールの脇にロ・チェルソの名前を発見したとき、「使うんかい!」とツッコミを入れてしまいました。12節までに38分しか出場していないMFは、冬の放出候補だと思い込んでいたからです。最初の3戦は1分2敗と結果を出せなかった新布陣は、16節のニューカッスル戦でさらなる手を打ち、機能するようになりました。
負傷が癒えたリシャルリソンが、センターフォワードとして先発復帰!いきなり2ゴールをゲットしたブラジル代表は自信を取り戻し、直近の5試合で5ゴールと完全復活です。窮余の策と思われたロ・チェルソも、12月中旬の負傷前後にベンチにまわったものの、8試合のうち4試合で先発しています。
中盤センターは新布陣、前線はシャッフル、ロメロとファン・デ・フェンを欠いた最終ラインは全員フルバック…!ハリー・ケインを失ったチームは、最後方で燦然と輝くヴィカーリオ以外に聖域なき集団に変貌を遂げ、直近のプレミアリーグ5試合を4勝1敗と巻き返しモードに突入しています。変幻自在のにスーパーイリュージョン。ボーンマス戦で輝いたのも、あの2人でした。
クルゼフスキとイヴ・ビスマがサスペンデッド。最前線にリシャルリソン、2列めはブレナン・ジョンソン、ロ・チェルソ、ソン・フンミン、センターにベンタンクールとパペ・マタル・サールという布陣です。先制は9分、GKネトのパスをインターセプトしたのはベンタンクール。すかさずロ・チェルソがパペ・マタル・サールにつなぎ、右足のミドルが左隅に突き刺さりました。
今季プレミアリーグで2ゴールめを決めた21歳のMFは、32分に負傷リタイア。オリヴァー・スキップを投入したポステコグルー監督は、1-0の58分にベンタンクールをホイビュルクにスイッチしました。リードしてから、ボーンマスにシュートを打たれまくっていたホームチームは、71分にようやく2点めをゲットします。
ロ・チェルソが縦に出した素晴らしいスルーパスで、ボックス左に抜け出したのはソン・フンミン。アダム・スミスのスライディングを想定して左足で浮かしたシュートが右のサイドネットに収まりました。3点めは80分、右からドリブルで上がったブレナン・ジョンソンのグラウンダーを悠々とプッシュしたのは、CBの間にポジションを取っていたリシャルリソンです。
52分にソン・フンミンの絶妙なラストパスでGKネトと1対1になりながら、キックミスで右に外していたCFは、ほしいタイミングでパスをもらえるようになっています。84分にタヴァーニアーの折り返しをスコットに決められたものの、3-1で快勝。リシャルリソンとロ・チェルソの覚醒がなければ、年内にアーセナルと1ポイント差という早期の復活は実現しえなかったでしょう。
年明けのプレミアリーグの初戦は、敵地でマンチェスター・ユナイテッド。全員SBを続ける気はないポステコグルー監督は、ニースのトディボ、ボルシアMGの板倉滉、ジェノアのドラグシンのいずれかの獲得を間に合わせたいところでしょう。最終ラインを強化できれば、TOP4フィニッシュに近づけそうです。スパーズの戦いぶりと舞台裏の動向に、引き続き注目したいと思います。
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