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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サラーの後を継ぐ「次世代のモハメド」、ウェストハムでゴールを重ねるクドゥスに要注意!

プレミアリーグファンに「モハメド?」と問いかければ、ほとんどの人が「サラー!」と返すでしょう。いや、グーナーなら「エルネニー」か。ひるまず、話を続けましょう。今、アフリカネーションズカップで話題になっているモハメドは、左足のハムストリングを痛めたリヴァプールのエースだけではありません。

グループBのエジプトVSガーナで、サラーがピッチを去ったのは42分。その直後に、ボックス手前で3人に囲まれながら巧みにキープし、外から曲がってポストをかすめるスーパーミドルを左隅に決めたのは、モハメド・クドゥスでした。ハムディ・ファティとエルネニーのスライディングは、わずかに及ばず。70分の2点めも、彼らしい鋭い一撃でした。

ボックス右でキープしたクドゥスが狙ったのは、ハムディ・ファティとアブデルモネイムの間にできた狭いコースでした。迷わず左足を振り抜くと、DFの肩をこすったボールにGKは触れず、ボールは左のサイドネットに届きました。素晴らしい2発を観たウェストハムのサポーターたちは、最終節でモザンビークに負けて帰ってきてくれと秘かに思っているのではないでしょうか。

ハマーズが激痛のアクシデントに襲われたのは、1月7日に開催されたFAカップ3回戦。ブリストルとのホームゲームで、14分にルーカス・パケタがふくらはぎを痛めてリタイアすると、終了間際にボーウェンが足首を負傷してしまいました。プレーメイカーは2ヵ月の離脱。プレミアリーグ19試合11ゴールのゴールゲッターは軽傷といわれていますが、今週末の復帰は難しそうです。

1-1のドローでリプレイを強いられたハマーズは、ベンラーマ、コルネ、ダニー・イングスを前線に配した17日のアウェイゲームを1-0で落としています。クドゥスがいれば勝ったとまではいいませんが、アフリカネーションズカップでのパフォーマンスを見ると、彼の離脱はボーウェンに負けず劣らず激痛だったと実感します。

ガーナのエリートが集まるライト・トゥ・ドリーム・アカデミーから、ノアシェランに渡ったのは17歳だった2018年1月。翌シーズンのデンマーク・スーペルリーガで25試合11ゴールと頭角を現したクドゥスは、2020年の夏にアヤックスに移籍しました。最初の2年は、トップ下かセントラルMF。ウイングとCFでプレイし始めたのは、2022-23シーズンになってからです。

エールディヴィジで30試合11ゴール4アシスト、チャンピオンズリーグで6試合4ゴール2アシスト、ヨーロッパリーグでも2試合1ゴール。アムステルダムでゴールセンスを開花させた23歳のオールラウンダーを、3800万ポンドとアドオンというお手頃価格で獲得したハマーズは、称賛されるべきでしょう。

今季プレミアリーグで16戦6発、ELでは5戦2発。ボックスの右脇から放つ鋭いシュートは、カラバオカップでアーセナルを下す決め手となっており、精度の高いミドルも大きな魅力です。前線と中盤ならどこでもこなす異色のストライカーは、ガーナ代表でも31試合で11ゴールをゲット。ワールドカップカタール大会の韓国戦の2ゴールを、覚えている人も多いのではないでしょうか。

サラーの後を継いで、アフリカNo.1と称される選手になるといわれるガーナのモハメドは、ハマーズを4年連続となる欧州に誘う原動力になりそうです。同じアヤックスのウインガーに、8000万ポンドを超える移籍金を支払ったマン・ユナイテッドの経営ボードは、彼の底力を見抜けなかったことを悔やんでいるかもしれません。

そういえば、オールド・トラフォードのウェストハム戦は2月4日です。アフリカネーションズカップは、2月7日がセミファイナル。モザンビーク戦でも素晴らしいゴールを決めていただいて、母国を大陸のTOP4に導いていただければと切に祈っております。ロンドンスタジアムで、メイヌーのトラップミスから決められたカウンターを忘れることはないでしょう。


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