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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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サンダーランドが本気オファー!本田圭佑がプレミアリーグ挑戦を選ぶなら、条件はひとつ…!

移籍市場締め切りまでラスト1週間。プレミアリーグ勢は、どこまで動くでしょうか。アーセナルは懸案のストライカーとCBが獲れず、最前線がほしいウェストハムはユヴェントスのザザ獲得に迫っていると報じられています。チェルシーはCBが薄く、リヴァプールは弱点の左SBを物色中。マンチェスター・シティには、週末に新しい守護神が来るようです。戦力が足りないと感じているのは、プレミアリーグ上位のクラブばかりではありません。サム・アラダイスがイングランド代表監督に就任した後、残留をめざすサンダーランドの指揮官となったデヴィッド・モイーズもまた、「Sunderland are working hard to add to their squad(サンダーランドはスカッドに新戦力を加えられるよう、ハードに動いている)」と発言しています。

マンチェスター・ユナイテッドから若手を引っ張ってきて格好がついた最終ラインはいいとして、喫緊の課題は層が薄いアタッカーでしょう。彼らが獲得を熱望していると報じられたのは、ACミランの本田圭佑。過去にトッテナム、エヴァートン、リヴァプール、ウェストハムが興味を持っているといわれた日本代表MFは、今回最も真剣なオファーを受けているようです。

サンダーランドが本田圭佑に対して、最初のアクションを起こしたのは8月上旬。身分照会を行った昨季プレミアリーグ17位のクラブに対して、本田圭佑は「移籍しない」と返答しており、話は立ち消えたかに思われました。ACミランが本田に付けていたタグは、1000万ユーロ(約11億3000万円)。スソを優先した名門クラブは、希望額に届けば本田を放出すると伝えられていました。サンダーランドは、1回めのオファーで850万ユーロという数字を提示したものの、当然ミランは拒否。諦められなかったモイーズ監督のチームは、ついに先日、1000万ユーロで2回めのオファーを出したようです。これなら、ミランは容認。あとは、本人の決断次第です。8月21日のセリエA開幕戦、サンシーロにトリノを迎えたゲームではピッチに立てなかった本田は、初志貫徹でミランのレギュラー争いに食い込もうとするのか、プレミアリーグ挑戦を選ぶのか。30歳のMFにとって、「欧州のトップリーグのクラブに請われて移籍する」チャンスは、これが最後になるかもしれません。

どちらを選ぶのが幸せか。その答えは神のみぞ知るとしかいえず、ましてやわれわれプレミアリーグファンは、本田見たさにサンダーランドを推したり、JSPortsの放映枠を残留争いのクラブに占領されてはたまらんという目先の事情でミランを勧めるなど、余計な視点が入ってしまいそうです。少なくとも、ミランからサンダーランドとなれば都落ちイメージは拭えず、日本のマスコミにあれこれいじられてしまうのは間違いありません。それでもプレミアリーグで残留争いに汗をかくほうを選ぶとすれば、条件はひとつではないでしょうか。「デヴィッド・モイーズが本気で欲しがっているのなら」。日本代表のエースには、無下に断らずに声をかけてくれたクラブの指揮官と話をしてみていただければと思います。

ゴードン・ストラカンと中村俊輔、カルロ・マッツォーネと中田英寿、ユルゲン・クロップと香川真司。最近では、クラウディオ・ラニエリと岡崎慎司を加えてもいいかもしれません。選手が輝いた季節には、多くの場合、指揮官との厚い信頼関係があります。今のヴィンチェンツォ・モンテーラと本田圭佑は、そういう関係にはないでしょう。長友佑都がそうしてきたように、プレイで監督を振り向かせて信頼を得るという道ももちろんあるのですが、年齢的には請われて移れる最後の機会となるかもしれない今、監督とがっちり握手をしながらチームの中心として力を発揮できる状況を選んでもいいのではないかと思うのです。香川真司はあまりお気に召さなかったスコットランド人監督の体温次第ではありますが、デフォー、ワトモア、レンス、ヤヌザイ、ボリーニといった直線的なプレイを好む選手が多いチームなら、タメを創れてプレイが多彩な本田は活きるのではないでしょうか。

サンダーランドは開幕戦でマンチェスター・シティに敗れ、2戦めは昇格したばかりのミドルスブラにホームで1-2と完敗。「BBC」に、サポーターが降格を心配しているといわれたモイーズさんは、「そう。彼らは正しいかもしれないね。過去4年にわたって毎年同じポジションにいたチームが、なぜ突然変わることができるんだ」と、簡単ではないミッションについて語っていました。17位、14位、16位、17位と綱渡りを続けたチームゆえ、強気になれないのはわかるものの、何しろプレミアリーグは接戦です。ゴール数を5つほど積んで、勝ち点を10増やすことができれば、17位のチームはTOP10争いにジャンプアップすることができるのです。そんなリーグで実力を発揮し、「本田のおかげで俺たちのチームは躍進した!」と、デフォーが涙ぐんだ大喝采に包まれるのは悪くないと思うのですが、いかがでしょうか。9割方、ミランの10番が断りを入れて終わりそうな話ですが、秘かに期待しながら続報を待ちたいと思います。

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“サンダーランドが本気オファー!本田圭佑がプレミアリーグ挑戦を選ぶなら、条件はひとつ…!” への3件のフィードバック

  1. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    率直にJSPORTSの放送枠が一つ減るのでやめてほしいです 笑
    スポナビに登録は余計な出費とスマホ観戦は…、と個人的な愚痴はこれぐらいで本田はミランからは出たほうがいいと思います。
    素晴らしい選手で日本に欠かせない存在ですが、ロシアで時間を使いすぎたこと、主様のおっしゃるとおりいい監督に巡り合えなかったことが本田の不運かと思います。
    サンダーランドで、モイーズの元で輝けるかはわかりませんが、少なくともミランに残るよりはいいかと。
    あと個人的には本田は前線に拘らず、中盤で試合を作る役割のほうがいいと思うのですがどうなのでしょうかね。
    本人はかなりFWかトップ下に拘っているようですが、全盛期のジェラードよりはランパードよりの役割のほうが合っている気がするのですが…。
    なんにせよ今後の動向が気になります。

  2. おはむ より:

    本田のサンダーランド 合いそうですね、サイドアタッカーとして使われるなら厳しいレギュラー争いになりそうですが、中盤の1人としてなら、また輝きを取り戻しそうな予感を感じます

  3. makoto より:

    サンダーランドの開幕戦はボロに完敗ではなくシティに惜敗だったと思います

    —–
    nyonsukeさん>
    私も、サンダーランドでインサイドMFという道がいいのではないかと思います。スピードで勝負できないので、中盤でハブの役割を担えれば。

    おはむさん>
    そうですね。パスのアイデアの多彩さと、ゴール前に入ってくるタイミングのよさは錆びてないですね。

    たなかさん>
    ありがとうございます。2戦めですね。訂正させていただきました。

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