スパーズと指揮官が全面サポート!絶不調だったリシャルリソンを復活に導いた5つの出来事。
開始4分、左サイドを突破したウドジェのクロスを左足で合わせて0-1。会心のボレーに歓喜を爆発させそうになったリシャルリソンは、そこがグディソン・パークであることにすぐに気づきました。スタンドに向かって感謝の意を表すように手を合わせ、落ち着いてほしいと促したスパーズのエースは、1-1の41分にも美しいゴールを決めています。
ヴェルナーの折り返しをニアで受けたジェームズ・マディソンは、瞬時にコースがないと見て脇にいた9番にラストパス。右足のコントロールショットはピックフォードの指先を抜け、ゴールの右隅に収まりました。今季プレミアリーグ20試合めで10ゴール。最初の10試合で1ゴールしか決められなかったのが嘘のように、直近の8試合で9ゴールという無双状態に突入しました。
スパーズ初年度の昨シーズンは、プレミアリーグ27試合でたったの1ゴール。ポステコグルー監督を迎えた新チームで、ハリー・ケインの後釜に指名されたリシャルリソンは、8月の3試合も振るわずストレスを溜めていました。感情が爆発したのは、9月9日に行われたワールドカップ南米予選のボリビア戦。71分に交代を告げられると、ベンチで涙を流す姿をカメラに収められました。
「この5ヵ月は、ピッチの外で激動の時を過ごした。今、家では落ち着いている。僕のお金だけを狙っていた人たちは、もう近づけない。イングランドに戻って、心理学者の助けを得て心を強くするつもりだ。より強くなって戻ってくる。トッテナムでいいプレイをして、何かを成し遂げられると確信している」(ブラジルメディア「オ・グローボ」より)
スランプに陥ったストライカーを取材し続けた「アスレティック」のチャーリー・エクルシェア記者は、ターニングポイントは11月だったと振り返っています。「代表チームとクラブのために戦い続け、自分のケアをしてこなかった。今こそ、立ち止まる時期だと思う」と語ったリシャルリソンは、クラブの全面的なサポートによって生まれ変わりました。
彼を復活させた出来事は5つです。長きに渡って苦しんでいた骨盤の痛みを和らげる手術。スパーズがセッティングしてくれたセラピストとの会話。故郷ブラジルから呼び寄せた友人と家族、そして新しいガールフレンド。エージェントであり、メンターでもあった人物との別れ。これらに加えて、ポステコグルー監督のモチベートにも、大いに助けられたそうです。
「ゴールだけで自分の価値を決めないでほしい」とエースに伝えた指揮官は、外に対する発信も徹底していました。カラバオ・カップのフラム戦で今季初ゴールを決めた後も、「他の試合のほうがいいプレイをしていた」。ゴールシーンについて聞いてくる記者には、「そうだね。でもゴールだけじゃないんだ」と繰り返しています。
「アスレティック」の記者は、「この発言は、リシャルリソンからプレッシャーを取り除くという意味合いがあるだけでなく、ゴール以上のものを求めているというメッセージでもある」と伝えています。無双状態に入ってからも、プレッシングとポストプレー、周囲とのリンクアップを再三にわたって評価しており、「彼の成長を見るのが好きだ」と公言しています。
スパーズのエースのエピソードに触れて、プレミアリーグの他のクラブにも、9月までの彼のような苦しみを抱えている選手がいるのだろうと想像します。アントニーはもっとやれるのか。スミス・ロウは自信を失っているのか。ムドリクには信頼が必要なのか。アーノルドの復活をサポートしたのは、ユルゲン・クロップだけではなかったのではないか…。
われわれファンは、不甲斐ない選手を見るとすぐにディスってしまいますが、「アイツはダメだ」「獲得は失敗だった」と未来を決めつけるような言葉は呑み込んだほうがいいのでしょう。アヤックスからやってきた右ウイングを嘆くのは、しばらくやめようと思わせてくれた素晴らしいお話でした。スパーズの次戦は本日、ブライトンですね。リシャルリソン、楽しみです!
ヴェルナーの折り返しをニアで受けたジェームズ・マディソンは、瞬時にコースがないと見て脇にいた9番にラストパス。右足のコントロールショットはピックフォードの指先を抜け、ゴールの右隅に収まりました。今季プレミアリーグ20試合めで10ゴール。最初の10試合で1ゴールしか決められなかったのが嘘のように、直近の8試合で9ゴールという無双状態に突入しました。
スパーズ初年度の昨シーズンは、プレミアリーグ27試合でたったの1ゴール。ポステコグルー監督を迎えた新チームで、ハリー・ケインの後釜に指名されたリシャルリソンは、8月の3試合も振るわずストレスを溜めていました。感情が爆発したのは、9月9日に行われたワールドカップ南米予選のボリビア戦。71分に交代を告げられると、ベンチで涙を流す姿をカメラに収められました。
「この5ヵ月は、ピッチの外で激動の時を過ごした。今、家では落ち着いている。僕のお金だけを狙っていた人たちは、もう近づけない。イングランドに戻って、心理学者の助けを得て心を強くするつもりだ。より強くなって戻ってくる。トッテナムでいいプレイをして、何かを成し遂げられると確信している」(ブラジルメディア「オ・グローボ」より)
スランプに陥ったストライカーを取材し続けた「アスレティック」のチャーリー・エクルシェア記者は、ターニングポイントは11月だったと振り返っています。「代表チームとクラブのために戦い続け、自分のケアをしてこなかった。今こそ、立ち止まる時期だと思う」と語ったリシャルリソンは、クラブの全面的なサポートによって生まれ変わりました。
彼を復活させた出来事は5つです。長きに渡って苦しんでいた骨盤の痛みを和らげる手術。スパーズがセッティングしてくれたセラピストとの会話。故郷ブラジルから呼び寄せた友人と家族、そして新しいガールフレンド。エージェントであり、メンターでもあった人物との別れ。これらに加えて、ポステコグルー監督のモチベートにも、大いに助けられたそうです。
「ゴールだけで自分の価値を決めないでほしい」とエースに伝えた指揮官は、外に対する発信も徹底していました。カラバオ・カップのフラム戦で今季初ゴールを決めた後も、「他の試合のほうがいいプレイをしていた」。ゴールシーンについて聞いてくる記者には、「そうだね。でもゴールだけじゃないんだ」と繰り返しています。
「アスレティック」の記者は、「この発言は、リシャルリソンからプレッシャーを取り除くという意味合いがあるだけでなく、ゴール以上のものを求めているというメッセージでもある」と伝えています。無双状態に入ってからも、プレッシングとポストプレー、周囲とのリンクアップを再三にわたって評価しており、「彼の成長を見るのが好きだ」と公言しています。
スパーズのエースのエピソードに触れて、プレミアリーグの他のクラブにも、9月までの彼のような苦しみを抱えている選手がいるのだろうと想像します。アントニーはもっとやれるのか。スミス・ロウは自信を失っているのか。ムドリクには信頼が必要なのか。アーノルドの復活をサポートしたのは、ユルゲン・クロップだけではなかったのではないか…。
われわれファンは、不甲斐ない選手を見るとすぐにディスってしまいますが、「アイツはダメだ」「獲得は失敗だった」と未来を決めつけるような言葉は呑み込んだほうがいいのでしょう。アヤックスからやってきた右ウイングを嘆くのは、しばらくやめようと思わせてくれた素晴らしいお話でした。スパーズの次戦は本日、ブライトンですね。リシャルリソン、楽しみです!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す