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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

移籍市場デッドラインデーLIVEレポート【前篇】ジョー・ハート&ボニーが移籍決定!

いよいよ移籍市場最終日、通称デッドラインデーがやってきました。酔狂なのは重々承知で、この日は夜を徹して「BBC」の「Transfer deadline day Live」にかじりついてしまいます。プレミアリーグにおける今年の主役はDFを物色しているチェルシーか、余剰戦力を出そうとしているマンチェスター・シティか。あるいはポチェッティーノ監督が「2~3人ほしい」といっていたトッテナムか。現地時間7:00。「Let the madness begin(狂気が始まる!)」のかけ声と同時に、「BBC」が動き出します。一昨日の夜、アーセナルが発表したムスタフィとルーカス・ぺレスのダブルで、プレミアリーグの移籍金総額は8億7000万ポンドを超えているそうです。「BBC」は、「Premier League spending to break £1bn(プレミアリーグはついに10億ポンドを超えるお金を費やした)」と煽っています。

9時42分、岡崎慎司と仲がいいことで知られるレスターのギョクハン・インレルが、ベシクタシュと3年契約を結ぶのではないかというニュースが飛び込んできました。カンビアッソの後釜とまで期待されたスイス代表MFは、昨季プレミアリーグで5試合に顔を出しただけに終わり、ユーロ2016出場を逃しています。現在も状況は好転しておらず、移籍はやむなしでしょう。32歳に3年契約は、好条件です。ヴィツェルがユーヴェという話が流れていますが、プレミアリーグに特化しないと本記事は大変なボリュームになってしまいます。スルーしましょう。10時過ぎ、リヴァプールから出ようとしているマリオ・バロテッリの期待はニースではないかと話題になっています。決められなければ、バロテッリは不本意な半年を過ごすことになるでしょう。

12時過ぎに、最初の「DONE DEAL」が出ました。いきなり大物、ジョー・ハート、トリノ行き決定!その数分後、2人めもGKで、ダービー・カウンティのリー・グラントがストークに入団しました。ジョー・ハートほどのGKが、セリエAでプレイするのは初めてだろうと話題になっています。残り10時間、「5人の選手を獲得するために必死だ」と語ったWBAのトニー・ピューリス監督は、目標を達成することができるでしょうか。おお、次もまたストーク、今度はビッグネームです。マンチェスター・シティのウィルフリード・ボニーがシーズンローンで加わるとのこと。これは怖ろしい。アルナウトヴィッチ、ボージャン・クルキッチ、シャキリの前にボニーという布陣です。2013-14シーズンのスウォンジーで、プレミアリーグ34試合17ゴールという数字を残したストライカーは、中堅クラブでは大暴れするのではないでしょうか。このディールは、お互いにハッピーになる予感があります。

残り9時間を切った14時17分、ペップ・グアルディオラのクラブがジョー・ハート、ボニーに続く3人めの放出を発表しました。サミル・ナスリの行き先はセヴィージャ、先の2人と同じくレンタルです。途中出場で素晴らしい活躍を見せたプレミアリーグ3節のウェストハム戦は、アピールの場ではなくお別れの挨拶となってしまったようです。ペップは試合後、「彼がチームを助ける準備ができていれば、戦力になる」と語っていたのですが、ご本人が現状をよしとしなかったのでしょうか。清武弘嗣は連携相手か、ライバルか。いずれにしても、セヴィージャにとっては頼もしい即戦力であるのは間違いありません。この直後に、チェルシーのウインガー、クリスティアン・アツがニューカッスルにレンタル移籍すると報じられました。

15時…これはショッキングです。アーセナルのストライカー、いや、今は「リオオリンピックの得点王」といったほうが通りがいいのでしょうか。21歳のドイツ代表FWセルジュ・ニャブリがブレーメンに完全移籍。もうしばらく成長を見届けてもいいのでは?という気分はありながらも、アーセナルとWBAで過ごした4年間でプレミアリーグ出場はわずか11試合、ゴールひとつでは強く主張しづらいのも確かです。オリンピックの余勢をかって、数年後、ガナーズに「買い戻したい」といわせるような活躍を期待したいと思います。

バーンリーが、1050万ポンドでダービー・カウンティのMFジェフ・ヘンドリックを獲得しました。この額は、売るほうも買うほうもクラブレコード。身体能力に長けたアイルランド代表MFは、リヴァプールを破ったクラブにとって懸案だったポジションの補強です。アストン・ヴィラのFWアダマ・トラオレはミドルスブラへ。残り6時間半から、ストークとリヴァプールが動きます。2013年に680万ポンドでセヴィージャから来たFWルイス・アルベルトは、プレミアリーグに爪痕を残せませんでした。ポジション争いに食い込めず、マラガ、デポルティーボ・ラ・コルーニャにレンタルに出されたアタッカーは、430万ポンドでラツィオ移籍決定です。ベンテケですら売りに出されるチームでは、明らかにノーチャンス。この話は、双方納得なのではないでしょうか。ボニーをゲットしたストークは、ポルトのオランダ代表DFブルーノ・マルティンス・インディ獲得です。おそらく彼は、左SBではなく脆弱化したCBをまかされるのだと思われます。昨季後半戦から崩壊した守備を立て直せなければストークのジャンプアップは望めず、マーク・ヒューズ監督が今季プレミアリーグの解任第1号になってしまう可能性もあります。

現地は17時になりました。この直後に大物が動くのですが、長くなりましたので「移籍市場デッドラインデーLIVEレポート【中篇】」に続きます。

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“移籍市場デッドラインデーLIVEレポート【前篇】ジョー・ハート&ボニーが移籍決定!” への3件のフィードバック

  1. ガナユ より:

    ナブリーは出しちゃ駄目でしょぉ〜。ポグバみたいなパターンが怖いですね

    今夏は超大物は早目に決まり、代表クラスの選手がバタバタ決まっている感じですかね。

  2. おハム より:

    ボニーが加わったストークの前線めちゃくちゃ破壊力ありそうですね、楽しみです

  3. makoto より:

    ガナユさん>
    ニャブリは買い戻しオプションをつければよかったのに…とちょっと思いました。早めに決まった選手に押し出される格好となった選手の出先が、最後の最後まで決まらなかったという印象ですね。

    おハムさん>
    最高の補強になりそうな予感です。マンチェスター・シティは、ライバルたちから恨まれるのではないでしょうか。

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