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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Everton】結局ハーランド!いつもより好ポジションのマン・シティはここから独走?

近年のプレミアリーグを「マンチェスター・シティとリヴァプールの2強時代」と表現すると、多くのファンがうなずくでしょう。2018-19シーズンと、2022-23シーズンは1ポイント差で決着したマッチレース。マン・ユナイテッドが2位になった2シーズンはペップのチームの独走でしたが、2019-20シーズンはリヴァプールが開幕から27戦26勝1分という圧倒的な強さで制しています。

昨季はアーセナルが248日を首位で過ごし、最後にまくったマン・シティは42日。過去のバトルを振り返ると、「プレミアリーグ=強豪ひしめく激戦」というイメージですが、結果だけ見れば直近6年のうち5年はペップの勝ちです。スペインは3強で、過去3年のスクデットはインテル、ミラン、ナポリ。実は彼らのほうが激戦で、こちらはドイツやフランスと同様の1強支配です。

いい方を変えると、あのシーズンのリヴァプールみたいなぶっちぎりのひとり旅でなければ、最後に笑うのはシティズンということになります。これまでのデータから今季の結末を予想するなら、デブライネ不在の前半戦で世界王者を引き離せなかったリヴァプールとアーセナルは、エキサイティングな2位争いを繰り広げるとするべきでしょう。

土曜日に開催されたプレミアリーグ24節のランチタイムキックオフは、マン・シティVSエヴァートン。レッズサポーターとグーナーのみなさんは、ペップのつまずきを願っていたのではないでしょうか。6戦連続で勝利なしと停滞していたトフィーズは、年が明けてからアストン・ヴィラ戦とスパーズ戦をドローに持ち込んでおり、1ポイントなら期待してもよさそうです。

エティハドのハーフタイムは0-0。ポゼッション26%と押しまくられたエヴァートンは、ジェレミー・ドクの2度のドリブル突破でピンチに陥り、フォーデンとマテウス・ヌネスに右サイドを崩されるシーンもありながら、冷静にクロスをクリアして失点を回避しました。シュート数は10対3。しかし、ドクのクロスをエースが頭で合わせた27分の1発以外は、すべてブロックしています。

前半をオンターゲットゼロで終えた昨季プレミアリーグチャンピオンは、後半に入っても枠に打てません。49分のフリアン・アルバレスのミドルは、アウトにかかって右に逸れていきました。ペップが動いたのは57分。アカンジとマテウス・ヌネスに代えて、デブライネとカイル・ウォーカー。狙いは、サイドからのアタックの強化でしょう。

ジェレミー・ドクがボックス左のハーランドに預け、ファーにグラウンダーが入ったのは62分。ゴール前に下がっていたマクニールがクリアし、イーブンをキープしています。68分のロドリのミドルも、高々と浮いてしまいました。均衡が崩れたのは71分。右からのCKを中央に入れたのはフリアン・アルバレスです。

ルベン・ディアスのヘッドは、タルコフスキーがブロック。こぼれ球を掻き出そうとしたブランスウェイトのクリアがナタン・アケの足に当たり、ファーにいたハーランドの足元に浮いてしまいました。右足の強烈なボレーがピックフォードのグローブを弾いてゴールイン!2人のCBを責めるのは酷で、マイコレンコが空中戦に勝たなければならなかったというべきでしょう。

先制するまで、シュート1本に封じられていたストライカーは、86分に勝負を決める追加点をゲットしました。後方からつながったカウンターで、自陣でパスを受けたデブライネが前にいたハーランドにラストパス。勝負を挑んだブランスウェイトを体で弾き飛ばし、ピックフォードと1対1となると、足を伸ばしても届かないコースに流し込んだボールが左隅に収まりました。

エヴァートンのオンターゲットは、開始8分にマクニールのスルーパスでボックス右に入ったゴドフリーのスライディングのみ。後半は、2つのミドルをブロックされただけでした。カルヴァート=ルーウィンの見せ場は、15分に敵陣で奪ったジャック・ハリソンのパスを受けて、ループシュートをミスした1発だけ。77分に入ったベトは、ボールタッチ1回と機能しませんでした。

デブライネとジョン・ストーンズが復帰したマン・シティは、負傷者ゼロ。余剰戦力だったカルヴァン・フィリップスはハマーズにローン移籍となっており、多すぎず少なすぎずの理想的なスカッドで戦い続けています。プレミアリーグでは8試合連続無敗で、年末のエヴァートン戦から6連勝。既に例年より好ポジションをキープしています。

アーセナルとリヴァプールが彼らを倒すためには、シックスポインターの勝利は必須条件。デクラン・ライスや遠藤航がロドリ、デブライネ、ハーランドのラインを分断し、シュートレンジでCBが単独で対応するシーンをゼロに近づけなければなりません。クロップは3月9日、アルテタは3月30日。4月の順位テーブルが現在と同じ並びなら、ちょっとしたサプライズです。


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