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サム・アラダイスのイングランド代表がいよいよ船出!今日の23人をあらためてチェック!

本日、ビッグ・サムがイングランド代表監督としての初めての試合を戦います。ロシアワールドカップヨーロッパ予選のグループFには、イングランド、スロバキア、スコットランド、スロベニア、リトアニア、マルタ。スペインとイタリア、フランスとオランダが同居していることを考えれば、サム・アラダイス新監督は組み分けに恵まれたといっていいでしょう。いちばん手強いのは、ユーロ2016でも同組となりスコアレスドローに終わったスロバキア。次いでスコットランドですが、この隣国はセルティックなど自国リーグの選手は6人しかおらず、プレミアリーグから6人、その他はチャンピオンシップ(イングランド2部相当)のクラブに所属しているメンバーです。全員がプレミアリーグでプレイしているイングランド代表は、因縁深いライバルに負けるわけにはいきません。

さて、新しいイングランド代表監督の船出は、最も注意しなければならないスロバキアとのアウェイゲームです。1週間前に発表された代表メンバーをおさらいしてみましょう。ジャック・バトランドが長期離脱中で、直前にフレイザー・フォースターまで外れてしまったGKは、ジョー・ハートの一択です。フォースターの代わりに選ばれたのは、同じセインツの控えGKアレックス・マッカーシー。この選手は、試合に出さえすれば素晴らしいセービングを披露するのですが、負傷が多く、最近2年はプレミアリーグ10試合出場に留まっています。ビッグ・サムは、このポジションでは悩まなかったでしょう。ブラボに押し出されるようにトリノに移籍した守護神には、冴えなかったユーロ2016のリベンジを果たしてもらえればと思います。

【ロシアワールドカップ最終予選 9/4スロバキア戦におけるイングランド代表メンバー】
GK:
アレックス・マッカーシー(サウサンプトン)、ジョー・ハート(マンチェスター・シティ)
トム・ヒートン(バーンリー)

DF:
ガリー・ケーヒル(チェルシー)、ナサニエル・クライン(リヴァプール)
フィル・ジャギエルカ(エヴァートン)、ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
ルーク・ショー、クリス・スモーリング(マンチェスター・ユナイテッド)
ダニー・ローズ、カイル・ウォーカー(トッテナム)

MF:
デル・アリ、エリック・ダイアー(トッテナム)
マイケル・アントニオ(ウェストハム)、ラヒム・スターリング(マンチェスター・シティ)
ダニー・ドリンクウォーター(レスター・シティ)
ジョーダン・ヘンダーソン、アダム・ララナ(リヴァプール)
ウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)、テオ・ウォルコット(アーセナル)
FW:
ハリー・ケイン(トッテナム)、ダニエル・スタリッジ(リヴァプール)
ジェイミー・ヴァーディー(レスター・シティ)

そしてDFには、昨季を骨折で棒に振ったルーク・ショーが復帰しました。層が薄く、ベテラン揃いのCBでは、ペップのチームに移籍してから自信たっぷりのプレイを見せているジョン・ストーンズに期待したいところです。私は、充実しているSBの先発メンバーに注目しています。スパーズの2人か、あるいはユーロ2016で強烈な印象を残したナサニエル・クラインか、崩しのアイデア豊富なルーク・ショーか。誰が出ても、強烈なオーバーラップはイングランドの武器になります。

中盤は、ハマーズのマイケル・アントニオの初選出と、ジャック・ウィルシャー、ロス・バークリー、チェンバレンの不在がトピックスです。ホジソン体制からの脱却を図るとすれば、中盤の底にエリック・ダイアー、その前にララナ、デル・アリ、ルーニー、スターリングが並ぶ4-1-4-1…うーん、あまり変わり映えがしませんね。ホジソン時代の問題は、人選ではなく戦い方だったということでしょう。最前線は、昨季プレミアリーグ得点王のハリー・ケインが、失意の夏を超えて再び彼らしいゴールシーンを見せてくれるかどうかがポイントです。ドリンクウォーターとマイケル・アントニオというフレッシュな顔はあるものの、ベースは変わらないイングランド代表が、ビッグ・サムの采配によってどんな変貌を遂げるのかに注目しましょう。

以上、トッテナムが5人、リヴァプールから4人、サウサンプトン経験者が5人というメンバー構成でございます。今回は警戒すべき相手であり、監督も手探りだと思われますので経験値重視は納得なのですが、この予選を通じてラシュフォード、リンガード、オジョ、スチュワート、ロフタス=チーク、ウォード=プラウズ、ザハなどの若い選手がポジション争いに乱入してくることを期待しています。さあ、ビッグ・サムの代表はどんなチームになるのでしょうか。楽しみです。

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