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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ウェンブリー、プラハ…主力を欠いて4つの大会ですべて勝ったクロップ監督と選手たちに感動…!

カラバオカップ決勝はチェルシーに1-0、FAカップ5回戦はサウサンプトンに3-0、プレミアリーグ27節のノッティンガム・フォレスト戦は0-1、ヨーロッパリーグラウンド16のスパルタ・プラハ戦は敵地で1-5。直近の4試合をすべて勝利で終えたリヴァプールは、4冠に向かって歩み続けています。

私は、すべての大会で勝ち進んでいるクロップ監督と選手たちに感動しています。チェルシーとのファイナルは、サラー、ダルウィン・ヌニェス、ジョッタ、カーティス・ジョーンズ、ショボスライ、チアゴ、バイチェティッチ、アーノルド、マティプ、アリソンを欠いていました。28分には、フラーフェンベルフがカイセドに踏まれてリタイアし、負傷者は11人となりました。

0-0で延長戦となった試合で、クロップ監督が切ったカードはジョー・ゴメス、クラーク、マコーネル、ツィミカス、ジェイデン・ダンズ。中位に低迷しているといっても、チェルシーです。プレミアリーグで先発ゼロのティーンエイジャーを3人も注ぎ込み、押しまくって勝ち切るとは…!ファン・ダイクのヘディングは、若手だらけのPK戦を阻止する貴重な1発でした。

3日後のセインツ戦は、ウェンブリーで奮闘したクラークとマコーネル、プレミアリーグの出場経験がないクーマスを先発で起用。クーマスの先制ゴールの後、途中出場のジェイデン・ダンズが2発ゲットし、あっさり勝ってしまいました。4試合のなかで、最も苦しかったのは、ノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームです。

チェルシー戦で負傷した遠藤航と、復帰してすぐのショボスライ&ダルウィン・ヌニェスはベンチスタート。ダルウィン・ヌニェスの決勝ゴールは、ラストプレーでした。遠藤航のチャージでこぼれたボールをマック・アリスターがゴール前に浮かすと、完璧なヘッダーが左隅に決まりました。首位をキープしたレッズは、マン・シティ戦の前にELを戦わなければなりません。

そして昨夜は、決戦直前のプラハ遠征。指揮官は、大黒柱のファン・ダイクとサラー、ショボスライをベンチに置いています。負けないとは思っていたものの、5発圧勝は想像の上をいっていました。絶品ミドルと完璧なボレーで勝負を決めたダルウィン・ヌニェスは、直近の公式戦4試合で5ゴールと絶好調です。

思い出せばあの夏、リヴァプールは既に苦境に陥っていました。フィルミーノ、ミルナー、ナビ・ケイタ、チェンバレンが去り、マック・アリスターとショボスライを押さえたのですが、開幕直前にヘンダーソンとファビーニョがサウジアラビアへ。1億ポンドを携えてチャレンジしたカイセドとラヴィアは、ダブルでチェルシーに持っていかれてしまいました。

並のチームと監督なら、これほどのダメージを克服することはできず、勝てない言い訳となるでしょう。しかしクロップ監督は、パニックバイともいわれた遠藤航とフラーフェンベルクを戦力化し、負けないチームを創り上げました。プレミアリーグの敗戦はわずか2つ。ジョッタに対する微妙なレッドカードで9人になったスパーズ戦は、最後まで1-1のイーブンで耐えていました。

ガチンコで戦って負けたのは、アリソンのミスが決勝ゴールになったアーセナル戦のみ。アーノルドの穴はブラッドリーが埋め、マティプのポジションでクアンサーが活躍しています。若い選手を入れてもクオリティがさほど落ちないのは、指揮官のコンセプトと戦術が全員に浸透しているからにほかなりません。

ああ、ユルゲン・クロップはなぜ今、去るのか。契約が満了となる2026年なら、いつかこういう日が来ると静かに受け止められたでしょう。なぜ、リヴァプール2.0の完成を見ないのか。なぜ、最後の欧州がヨーロッパリーグなのか。悔しいのは退任自体ではなく、そのタイミングです。2つのトーナメントで最後まで残れば20試合。涙腺が緩むシーンがいくつあるのか…。


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