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今季2度めのハットトリック!アグエロの爆発でマンチェスター・シティはボルシアMGに圧勝!

集中豪雨と雷で試合中止というのは、プレミアリーグでもなかなかありません。チャンピオンズリーグ2016-17、グループステージ1節のマンチェスター・シティVSボルシアMGの一戦は、1日遅れの開催です。ペップ・グアルディオラは大胆な起用に打って出ました。プレミアリーグのピッチに足を踏み入れていないイルカイ・ギュンドアンが、CLでマン・シティデビューです。GKブラボ、サバレタ、コラロフ、ジョン・ストーンズ、オタメンディはもはやお馴染みのメンバー。中盤にギュンドアン、フェルナンジーニョ、デブライネが入り、右にヘスス・ナバス、左にスターリング、トップはプレミアリーグを3試合出場停止となったアグエロです。クリステンセン、シュトローブル、エルヴェディの若い3バックで対抗するボルシアMGは、シティ・オブ・マンチェスターの雰囲気に早く慣れたいところです。しかし、静かに立ち上がったゲームはたった8分で均衡が崩れます。アグエロの先制ゴールは、スローインの落としを受けて素晴らしいグラウンダーを入れたコラロフをほめるべきでしょう。GKゾマーは出るに出られず、ニアで先に触ったアグエロはコースを変えるだけでした。

12分、フェルナンジーニョの見事なスルーパスが右サイドのデブライネに通り、折り返しをもらったアグエロはフリー。エースは左にいたギュンドアンのほうが体勢がいいと判断して脇に流しますが、8番のシュートは正直すぎてゾマーにセーブされます。14分には、ペナルティエリアの外にいたヘスス・ナバスが、CKのこぼれ球をシュート。これを中央でトラップしたフェルナンジーニョが迷わず右隅を狙いますが、ポストの外を抜けていきます。相手ボールになるとフェルナンジーニョがラインの手前まで下がり、裏に蹴られそうになった瞬間に素早くCBが下がるマンチェスター・シティにやられる気配はありません。高いポジションを取るギュンドアンが仕掛けた20分のカウンターは、左のスターリングがシュートかパスか迷い、結局入れたグラウンダーはアグエロに通りません。

25分、ボルシアMGが反撃。ダフードから左のベントにつながり、中に戻してラファエルがボレーを放つとジョン・ストーンズがブロック。攻める時間が増えてきたアウェイチームは、25分に出鼻をくじかれてしまいます。デブライネを起点とした細かいつなぎで中央突破を図るマン・シティ。ボックスの入り口でギュンドアンにボールが渡ると、クリアしようとしたクラマーが空振りして8番の足を蹴ってしまいます。ジャッジはPK、キッカーはアグエロ。先ほど痛めた足は大丈夫のようです。右隅に流したシュートに、ゾマーはなす術なし。2-0、プレミアリーグで開幕4連勝を飾ったチームは、欧州の初戦も順風満帆です。

ギュンドアンの左足シュートをゾマーがストップしたのは29分。4-1-4-1の中央に入ったドイツ代表MFは、何年もこのチームで戦ってきたかのように振る舞っています。38分、劣勢のシューベルト監督は、クラマーに代わってコルブ。4バックにして、攻めに枚数を割こうとしているようです。42分、ニアに入ったCKをシュティンドルがダイレクトで狙うと、左隅に飛んだボールはブラボが落ち着いてセーブ。前半は2-0で終わりますが、実力差が感じられるこのゲームなら、2点はセーフティリードではないでしょうか。

50分、ヘスス・ナバスのクロスがDFに当たってゴールに向かうと、ゾマーがこれをファンブル。スターリングが拾って中でフリーだったアグエロに落としますが、右を狙ったシュートはゾマーが弾いて事なきをえます。前線でボールを奪われたアグエロはハーフラインまで奪い返しにいき、マイボールになるとすかさずサイドに展開。ボルシアMGは、落ち着いてビルドアップできません。プレミアリーグデビューのマンチェスターダービーでは不安定だったブラボは、今日は落ち着いています。57分にはオタメンディが攻め上がってミドル。後ろは当然、フェルナンジーニョがカバーしています。シューベルト監督は、ハーンをアザール。早い時間に1点を返せば、試合は俄然おもしろくなります。

62分、ブラボがボールキープした瞬間、ふと見るとフェルナンジーニョが最後方、コラロフが中央にいます。ボールをもらいやすいスペースがあれば、近くにいる選手がすかさず使うのがペップのスタイル。ポジションは常に流動的です。昨季のプレミアリーグで冴えなかったジョン・ストーンズとポジショニングミスが目立っていたオタメンディは、堂々とプレイしています。元々ポテンシャルが高い2人のCBは、明快な戦術に出会って輝きを取り戻しました。デブライネやスターリングのアタックをボルシアMG守備陣が止める展開が続いていた73分、カウンターからデブライネが素晴らしいスルーパス。ゾマーと1対1になったスターリングは、股を抜こうとしてGKの足に阻まれてしまいました。76分には、ヘスス・ナバスの高速クロスにニアで反応したアグエロがボレー。ゾマーが何とか体に当て、ハットトリックはなりません。

しかし1分後、コラロフがクロスをカットしてまたもカウンター。今度はスターリングがスルーパスを出し、アグエロがゾマーと向き合います。GKをかわしたエースは、無人のゴールに流し込んでハットトリック達成。CLプレーオフのステアウア・ブカレスト戦でも3発、プレミアリーグ2節のストーク戦で2発と止まらないストライカーは、お役御免でイヘアナチョに後を譲ります。直前にギュンドアンとスターリングを下げ、クリシーとレロイ・サネを入れていたペップは、このまま終わろうという目論見だったはずですが、身内がそれを許しませんでした。89分にクリシーとの連携でゴールを狙ったイヘアナチョは、91分にはレロイ・サネのテクニカルなドリブルからの股抜きパスを受け、左足を振り抜いて4点め。交代した選手も爪痕をしっかり残す理想的なゲームで、マンチェスター・シティが勝ち点3をゲットしました。

試合を重ねるごとにクオリティが上がっていく感があるペップのチームは、フェルナンジーニョをずっと追いかけて見ているだけでもおもしろいです。誰が出てもきちんと役割を果たすプレミアリーグ首位チームに死角があるとすれば、先にゴールを奪われる展開を経験していないことぐらいでしょうか。いや、強い。強いです。今日もまた、アグエロ、デブライネ、フェルナンジーニョが完璧でした。ギュンドアンはまったく問題ないでしょう。彼のプレイを、早くプレミアリーグでも観たいですね。シティズンのみなさん、ペップ体制でのCL本大会初勝利、おめでとうございます!

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“今季2度めのハットトリック!アグエロの爆発でマンチェスター・シティはボルシアMGに圧勝!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    圧倒しましたね
    今季シティに移籍した選手はみんなフィットしそうですね
    常に攻撃的で今日は後半もなかなか良かったと思います
    アグエロはやはりシティのエースです
    シルバが怪我の可能性があるとか・・・

    —–
    いやあ強いですね。ここまでの安定感は昨シーズンにはほとんど見られなかったじゃないでしょうか。
    バルセロナ相手にどこまで出来るか楽しみになりました。
    ただ1点ベンチ外だったシルバが気になります。

  2. おハム より:

    最近のプレミアリーグを見てきたなかで今のマンシーが一番強く感じます。
    去年の序盤の好調は勢いだけで勝っていた感があったのですが、今季は普通に強いから勝ってるって感じです。
    CL どこまで上がっていくのか楽しみです、あとトッテナムはなにしてんですかね

  3. ガナユ より:

    アグエロの独力にペップの最高峰の戦術が組み合わさるとエグいことになってますね。

    今年はアグエロ大爆発の予感です。

  4. makoto より:

    シティさぽさん>
    ダヴィド・シルヴァがいないのに、マンチェスターダービーよりもさらによくなっているように感じました。アグエロ、凄いですね!

    プレミアリーグ大好き!さん>
    そうですね。スペイン勢ともいい試合になりそうです。誰が出ても、さほど落ちないのではないでしょうか。さすがです。

    おハムさん>
    強いですね。トッテナムは、コンディションが上がってない選手が複数いるのだと思います。

    ガナユさん>
    これだけ凄いと、どこまでゴールを積み上げるか見届けたくなります。ケガなしで最後まで走っていただければ!

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