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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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集中力を欠いたトッテナム…試合巧者のモナコにホームで敗戦!

昨日のマンチェスター・シティ戦中止のしわ寄せで、チャンピオンズリーグを戦うプレミアリーグ勢が3試合同時スタートとなってしまいました。敵情視察を最優先としてペップをライブでと決めたまではよかったのですが、トッテナムとレスターはいずれも捨てがたい。ここは岡崎慎司で決めようとスタメンをチェックすると、前線はヴァーディとイスラム・スリマニのようです。であれば、ウェンブリーでのチャンピオンズリーグ、勝負としてもおもしろいスパーズVSモナコを先にしましょう。GKロリス、DFはカイル・ウォーカー、ベン・デイヴィス、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン。エリック・ダイアーとデル・アリがセントラルに並び、2列めはラメラ、エリクセン、ソン・フンミン。プレミアリーグ4節のストーク戦でようやく今季初ゴールを決めたハリー・ケインがトップです。モナコ、レヴァークーゼン、CSKAモスクワという実力伯仲のグループに入ったスパーズは、ホームで勝ち点を落とすわけにはいきません。

開始早々に、モナコにアクシデント。右サイドMFディラルが足を痛めてしまい、ルマルが急遽呼ばれます。8分、ここまでは押されていたトッテナムが速攻から決定機を迎えます。ラメラの落としを受けたエリクセンが、ハリー・ケインを見つけて右サイドに展開すると、ロングクロスはファーで空いていたソン・フンミンへ。フリーのシュートはGKスバシッチを抜くも、ゴール前をカバーしていたラジにクリアされます。14分には、右サイドでハリー・ケインがジェメルソンを抜き去り、ゴールライン際まで持ち込んでラストパス。ラメラの後ろから右足を振り抜いたデル・アリの一撃は、DFの足で弱められてしまいます。その直後でした。自陣でラメラがミスパスをさらわれ、右から単独で持ち込んだベルナルド・シルヴァがフェルトンゲンを中にかわすと、左隅に完璧なシュート。名手ロリスも及ばず、スパーズが1点を追う展開となりました。

17分、ミスを帳消しにすべく右からラメラが放ったシュートはスバシッチがセーブ。エリクセンがソン・フンミンを走らせ、左からクロスが入るもCBグリクに阻まれます。29分に自陣から出したデル・アリの見事なスルーパスは、ハリー・ケインが1歩足りません。チャンスを重ねていたトッテナムは、31分に致命的な2点めを奪われてしまいました。左サイドのスローインでコーナーに流れたベルナルド・シルヴァがヒールパスを後ろに出すと、シリベがノーマークとなり狙い澄ましたクロス。競り合ったボールが左にこぼれると、先に追いついたルマルが容赦ない左足ボレーをネットに突き刺します。35分のジョアン・モウティーニョのFKは、グリクのバックヘッドが右に外れます。チャンスを創れなくなったトッテナム。広いウェンブリーには、ホワイト・ハート・レーンでのプレミアリーグで感じる熱気はありません。

しかし45分、左からのCKをアルデルヴァイレルトがヘッドで叩き込み、スパーズは差を1点に詰めました。これは大きい。後半、先にゴールを奪えれば、勝負はわからなくなります。追加タイムのラメラのクロスは、デル・アリが伸ばした足が惜しくも届かず。ハーフタイムのポチェッティーノ監督は、ソン・フンミンに代えてデンベレを投入。エリクセンを左、デル・アリをトップ下とフォーメーションを変えて逆転を狙います。

後半も攻勢はスパーズ。48分、左サイドに流れたデル・アリの巧みなパスを受けたエリクセンのクロスは、ハリー・ケインに届かず。直後、浮き球をうまくコントロールしたデル・アリのミドルは、スバシッチが飛んで上に弾き出しました。54分に縦パスで裏に抜けたハリー・ケインが、切り返しから狙った左足シュートはDFがブロック。デル・アリを1列上げた当初は完全にゲームを支配していたものの、モナコがカウンター狙いに切り替えるとトッテナムは攻めあぐみ始めます。70分にラメラが下がり、今季加入したフィンセント・ヤンセン登場。プレミアリーグで未だゴールがないエールディヴィジ得点王は、大事な試合で結果を出すことができるでしょうか。

75分、ベン・デイヴィスからのロングフィードをヤンセンが前線でおさめ、左に流れたハリー・ケインに落とすとシュートはDFがカット。デル・アリのミドルは、スバシッチがコースを読んで正面でキャッチします。79分に右から縦パスに走ったヤンセンは、ジェメルソンとの駆け引きに勝ってハリー・ケインに優しいパスを通しますが、前が空いたプレミアリーグ得点王は、力んだシュートをGKの正面に打ってしまいます。81分、ポチェッティーノ監督の最後のカードはエリック・ダイアーをムサ・シソコ。これといったプレイがなかったモナコのファルカオも、ここでDFのジェルマンと交代です。10分の残り時間を、トッテナムはうまく使えませんでした。右に入ったシソコは抑えられ、前線へのクロスは冷静にクリアされてタイムアップ。久しぶりのチャンピオンズリーグは、試合運びがうまかったモナコにホーム敗で敗れる残念なスタートとなりました。

ソン・フンミンが前にトラップできていれば、ハリー・ケインが強いシュートを選ばず左隅に流せていれば…。モナコの枠内シュートは決まった2本のみ。15本放ったトッテナムは、ここぞというチャンスで正確なシュートを打てませんでした。この結果、ポチェッティーノ監督のチームは、3つあるアウェイ戦を1勝1分1敗以上で切り抜けなければ、2位通過は難しくなりました。勝てる試合だっただけに、集中力を欠いた2失点が残念です。レスターは…おお!あちらを観た方は、さぞ盛り上がったでしょう。プレミアリーグ勢の緒戦は、2勝1分1敗でした。クラブ・ブルッヘVSレスターについては、明日以降に追ってお伝えできればと思います。

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“集中力を欠いたトッテナム…試合巧者のモナコにホームで敗戦!” への3件のフィードバック

  1. ホタ より:

    非常に残念な結果となってしまいました。全員が浮き足立っていた印象を受けましたね。デンベレが入った後半は締まりましたが引いて守るモナコを崩すのは困難なミッションでした。
    次回までに修正してくると信じているので、モスクワで暴れてきてほしいです

  2. にわかスパーズファン より:

    更新おつかれさまです。
    個人的に一番に思ったのはホワイトハートレーンってなんて素晴らしいスタジアムなんだという事でした。もちろんウェンブリーも素晴らしいスタジアムに違いありませんが。
    試合についてですが、昨シーズン終盤からヤンの調子があまり良くないように感じます。ヴィマーが昨シーズン素晴らしいプレーを見せていただけに、ターンオーバーを考えてもいいかもしれません。攻撃はケインが相変わらず夏に弱く、早く寒くならないかと思うばかりです。シソコはもう少し長い時間観たいなと思いました。

  3. makoto より:

    ホタさん>
    試合展開がまずかったですね。レスターやセインツのように、速い時間に決められていれば落ち着くことができて、逆の結果になったのでは?と思いました。

    にわかスパーズファンさん>
    フェルトンゲン、淡泊でしたね。私も、シソコを楽しみにしています。何とか2位通過できれば、ヤンセンやシソコがよくなっているであろう年明け以降は楽しみなので、次戦必勝でがんばってもらえればと思います。

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