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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

最前線の候補は5人、中盤はキミッヒ…さらなる進化を遂げたいアーセナルの夏の補強を考える。

絶好調のカイ・ハヴェルツが、プレミアリーグで4戦連発。直近の3つは、最前線にポジションを移して決めたゴールです。リーグ最多の70ゴールを積み上げたアーセナルに対して「得点力不足が課題」「ストライカーが必要」と指摘する声は、トーンダウンしました。それでも、夏の補強のターゲットとしてゴールゲッターの名前が挙がっています。

アーセナルは、CFを獲るのでしょうか。最前線以外では、トーマスがいなくなれば手薄になるセンター、右のフルバック、ラヤのバックアッパーが補強ポイントでしょう。デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツ、サリバのフル稼働のおかげで、強化すべきポジションが見えづらくなったチームの次なるターゲットについて、最新の情報をピックアップしてみましょう。

「テレグラフ」「スカイスポーツ」「フットボール・ロンドン」がストライカーの候補と報じているのは、ナポリでセリエA17試合11ゴールのオシムヘン、スポルティングCPで公式戦39戦36発と大ブレイクのギョケレス、ボローニャでようやくフィットし始めたザークツィー。ロンドンのメディアに寄稿したライターのジェイク・ストークス氏は、「イサクが本命」といっています。

ニューカッスルのストライカーは、「エクスプレス」も可能性充分としており「ライバルだったマンチェスター・ユナイテッドは、ダン・アシュワースSDを引き抜いてから出禁状態」と添えています。前期の赤字が7340万ポンドと発表したマグパイズは、主力の放出必至といわれており、獲得時の移籍金6000万ポンドを回収できればOKとなるかもしれません。

先週の日曜日の「ミラー」は、「1億ポンドといわれているイヴァン・トニーは6000万ポンドまで下がる可能性がある」とレポート。イタリアやポルトガルから高額のタレントを引き入れるより、プレミアリーグ経験があるストライカーを押さえるのが得策となりそうな雲行きです。前線に即戦力が加わったら、ジェズスとエンケティアのどちらが売却されるのでしょうか。

実績で考えれば売るのはエンケティアですが、イサクが来たらジェズスのモチベーションが下がりそうです。ガナーズはユーティリティが高い選手が多く、トロサールは前線のどこでもOK。マルティネッリは入団初年度にCFで7発を決めています。イサクかイヴァン・トニーを入れてジェズスとネルソンを手離し、サカの代役として機能するウインガーを追加する可能性もあります。

中盤に目を向けると、移籍を熱望していると伝えられたヨシュア・キミッヒが獲得候補とされています。「フットボール・ロンドン」のトム・カントン記者は、「負傷欠場が少なく、右サイドの偽SBとしても機能する。アーセナルにとっては理にかなった補強だが、2500万ポンドを超えると腰が引ける」といっています。

マン・シティとの争奪戦となり、値段が上がれば見送りとなるかもしれませんが、懸案のひとつである右SBでも起用できるMFを獲れれば文句なしでしょう。中盤とSBを強化するうえでは、ファヴィオ・ヴィエイラ、スミス・ロウ、セドリク・ソアレス、ヌーノ・タヴァレス、マルキーニョス、エルネニー、サンビ・ロコンガ、ティアニーらをどこまで売るのかも重要です。

セドリク、サンビ・ロコンガ、タヴァレス、ティアニーの4人は、売る相手と価格を決めるのみでしょう。悩ましいのは、ファヴィオ・ヴィエイラとスミス・ロウの見極めです。前者は鼠径部の負傷が長引き、今季プレミアリーグで9試合1ゴール3アシスト。復帰した10番は10試合ノーゴールで、膝の負傷が癒えた後の先発は1試合だけに留まっています。

彼らの復活に期待するなら、ストライカー、セントラルMF、フルバックをひとりずつ押さえ、余剰戦力を売り切れれば成功といえます。ダヴィド・ラヤが2700万ポンドで完全移籍となれば、ラムズデールは出ていくでしょう。ラヤが来るまでの4試合とブレントフォード戦、国内カップしか出場機会がなかったGKは、ライバルが負傷しなければノーチャンスと受け取っているはずです。

シーズンが終われば、新たな候補が続々と登場するものと思われますが、今挙がっているストライカーに優先順位を付けるなら「お手頃な価格になるならイサク、余剰戦力が順調に売れれば8500万ポンドのバイアウト条項を突破してギョケレス」。中盤は、キミッヒが獲れなければパリーニャやオナナのような守備に長けたタイプを押さえればOKでしょう。

スミス・ロウは…いい話があれば放出もやむなしと考えるようになりました。パティーノとヌワネリの成長を期待しつつ、ジンチェンコのインサイドMFへのコンバートも検討してはどうかと思います。今季のプレミアリーグとCLがどうなろうとも、さらなる進化を遂げたいアーセナルは、直近2年のような素晴らしい補強を継続できれば、黄金時代を迎えられるのではないでしょうか。


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