偏愛的プレミアリーグ見聞録

カイル・ウォーカーは、23日に開催されたウェンブリーのブラジル戦でハムストリングを痛め、20分にアウト。ジョン・ストーンズは昨日のベルギー戦で鼠径部に問題が発生し、10分でベンチに下がっています。アカンジも、デンマーク戦の打撲でアイルランド戦を欠場。ポルトガル代表から離脱したマテウス・ヌネスが痛めたのは、足首です。

アーセナルとの大一番を前に、最終ラインと中盤センターの主軸を失ったペップは、どんなメンバーで戦うのでしょうか。カイル・ウォーカーは大事に至らず、アカンジも軽傷で、首位との決戦には間に合うと伝えられています。しかしベストとはいえない状態なら、リコ・ルイス、ルベン・ディアス、グヴァルディオル、ナタン・アケが並ぶ布陣となるでしょう。

リヴァプール戦でダルウィン・ヌニェスと交錯したエデルソンも、シックスポインターに出られるかどうかは不明と伝えられており、鼠径部を痛めていたデブライネはベルギー代表から外れました。1年前は、ウィリアム・サリバと冨安健洋を失ったアルテタ監督が苦闘を強いられましたが、今シーズンはペップが試練を与えられる番のようです。

マン・シティの負傷者続出の報を聞くと、アーセナルとリヴァプールの状況も気になります。インターナショナルマッチウィークにおける3強の代表選手をチェックしてみましょう。最も人数が多いのは、ペップのチームで16人。レッズはU-21代表としてプレイしたエリオット＆クアンサーを入れると14人で、ガナーズは負傷の予防措置でクラブに戻ったサカを外せば10人です。

総勢40人から、90分以上プレイした選手を抜き出すと、マン・シティが13人、レッズは11人、ガナーズは8人。180分はフォーデン、ナタン・アケ、デクラン・ライス、カール・ハイン、ショボスライ、ファン・ダイクで、ヨーロ2024のプレーオフに出場したツィミカスとキヴィオルは210分の重労働です。

3強を俯瞰で見ると、ダメージが少ないのはアーセナルで、レギュラークラスで長時間出場となったのは、デクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツ、キヴィオルの4人のみ。リヴァプールもレギュラーは4人ですが、タックルで足首を痛めたロバートソンは復帰まで時間がかかりそうです。主軸6人が100分以上プレイしたマン・シティは、悪夢の2週間となってしまいました。

ただしアーセナルも、イングランド代表でプレイしなかったサカと、アキレス腱を痛めたといわれるガブリエウの無事を確認するまでは万全とはいえません。3日後に迫ったプレミアリーグ30節は、どんな結末となるのでしょうか。最初の注目ポイントは、リヴァプールVSブライトンとマン・シティVSアーセナルのスターティングラインナップです。