【Swansea×MAN.CITY】苦しんだマン・シティ、アグエロの決勝PKでプレミアリーグ6連勝!
左サイドからのロングフィードを労せずトラップしたのはサニャ。中を確認したSBは、誰も動いていないと見るやニアのアグエロの足元にグラウンダーを通します。直近3年のプレミアリーグで67ゴールを決めているエースは、ジョルディ・アマトをトラップ一発で抜き去り、目の前にはGKファビアンスキだけ。強烈なシュートがGKの左足の脇を破り、0-1。フェルナンジーニョの視野の広さとプレイ選択のセンスが生んだ、電光石火の一撃でした。
ペップが相手となると、リードされただけでひるんでしまうチームが多いようですが、この日のスワンズはすぐさま反撃に出ました。12分、右からのパスをボックス手前で受けたシグルズソンが左のジャック・コークに展開すると、縦に走ったカイル・ノートンが落としを受けてシュート性のグラウンダー。つま先で軽く触ったジョレンテのシュートは決まりかと思われたのですが、ブラボが素晴らしい反応でセーブし、スコアは動きません。しかしその直後、ホームチームが同点に追いつきます。ジョレンテのクロスがクリアされると、拾ったのはシグルズソン。クロスを上げたばかりで前線に残っていたストライカーを使うべく出した浮き球のパスに、サニャがスリップしてしまいます。ジョレンテ、完璧なボレーでプレミアリーグ初ゴール!ホームチームがひっくり返す展開となれば、勝負はますますおもしろくなります。
3人の王様とスナイパーひとり、めまぐるしくポジションを変える11人。ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、フェルナンジーニョが交互にプレーメイクし、オタメンディは敵陣に入り込んで楔のパスをフィード。中盤の真ん中を締めるギュンドアンは、最前線に攻め上がってデブライネのパスを決めようとしています。16分にはワンツーでボックスの手前まで上がったオタメンディがファールされ、デブライネのFKは大きくクロスバーを越えていきます。23分のスワンズの逆襲は、縦パスを受けたシグルズソンが右から最前線に走り込んだルートリッジにラストパス。トラップが丁寧であれば、ホームチームが勝ち越していたかもしれませんが、シュートを打てずにチャンスは潰えます。アグエロが右から上げた速いクロスに、足を上げたスターリングは触れず。34分、スターリングのヒールパスを左で受けたギュンドアンが中に流すと、フリーでもらったデブライネは珍しく左に外してしまいます。
36分のシグルズソンの直接FKは、沈むボールをブラボが慎重にキャッチ。41分、ノートンのクロスをヘッドで狙ったジョレンテは、コースをコントロールできません。ギュンドアンの強引なミドルが右に切れていった後の45分、中央からのFKをデブライネがゴール左に出すと、オタメンディがヘッドで折り返すもコラロフよりファン・デル・ホールンが一歩先です。前半は1-1。ポゼッションでは4:6でしたが、両者ともシュートが7本だった最初の45分は互角といっていいでしょう。EFLカップ同様イーブンでハーフタイムを迎えたスウォンジーは、ここまでよくやっています。彼らが勝つために必要なのは、プレミアリーグ首位チームより先に次のゴールを奪うことです。
チャンスが多かったのは、ホームチームのほうでした。46分にルートリッジが入れたクロスがジョレンテに届いていれば、あるいは53分に右からルートリッジが浮かしたボールをファーにいたシグルズソンがボレーで沈めていれば…。チェルシー相手にエジルが決めたのと、ほぼ同じ位置からのシュートを、スワンズのMFは打ち上げてしまいました。56分、マン・シティの久々のチャンスは、ダヴィド・シルヴァのグラウンダーをアグエロが合わせるもアマトが必死のスライディング。全体が間延びし、自陣で奪ったボールをカウンターに持っていけないペップのチームは、今まで戦ったプレミアリーグのなかで最も窮地に追い込まれていたのだと思います。59分のショートカウンターは、右に出たアグエロからの折り返しをデブライネがそのまま叩いたほうが、スターリングに流すよりも可能性は高かったでしょう。
64分、決勝点は、ホームチームにとって実にもったいない形で決まりました。デブライネにひじ打ちを食らわせたと見做され、ファン・デル・ホールンにイエローカード、そしてPK。GKが動いたのを見たアグエロが、ど真ん中に緩いキックを浮かせた瞬間に勝負はほぼ決着しました。74分、アグエロのラストパスに左足を振り抜いたダヴィド・シルヴァの一撃は、DFに当たったボールをファビアンスキがぎりぎりで上に弾き出すナイスセーブ。ギュンドアンをフェルナンドに代えたチームに、同点に追いつかれる気配はありません。77分、ついに3点めが入りました。マンチェスター・シティ得意のカウンター。デブライネが縦に出したボールにスターリングが走り、ゴール前でカイル・ノートンを抜き去ると、ファビアンスキの脇を抜く文句なしのシュート。79分にフェルナンジーニョが最前線に飛び出したシーンは、ファビアンスキをかわしきれずにCKです。スコアは、このまま動けませんでした。サニャをサバレタ、足を痛めたデブライネをヘスス・ナバスに代えたマン・シティが、苦しみながらもプレミアリーグ開幕6連勝、公式戦10連勝を飾りました。
グイドリン監督の解任がささやかれるスワンズは、2試合連続でマンチェスター・シティを苦しめました。彼らにラストパスの正確さがあれば、勝ち点3に手が届いたかもしれません。こういう試合を勝利にもっていくのが、ペップのチームの強さです。今日は、デブライネにいつもの思い切りのよさと正確さがやや乏しく、PKがなかったとすれば、ダヴィド・シルヴァかフェルナンジーニョが勝利につながるプレイを見せていたのではないかと思います。意外性のあるプレイでゲームの流れを変えられる選手が何人もいるのが、彼らの強みです。連勝を止めるのはどこか…?次節、ホワイト・ハート・レーンのトッテナム戦が、危険なゲームのひとつであることは間違いないでしょう。激戦を期待します!
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デブライネ、ギュンドアン、シルバが揃うと何か凄いことが起こると思ってましたが
中央が窮屈になりすぎてしまいサイドアタッカーの必要性がよくわかりました
シルバが帰ってきたらデブライネが4週間離脱だとか・・・
スウォンジーはかなり良いチームでした
今日勝っていてもおかしくないですし
もっと上の順位にいても不思議ではありません
強いですね、シティは。。シティが良いのかペップがよいのか。
もちろん両方だとは思うのですが。
我が軍アーセナルも良くなってるとは思うのですが、そろそろシティにも一回くらい
つまづいてもらわないと。
せっかくの激戦区のプレミアリーグですので、頭ひとつ抜けられると面白くなくなっちゃうので。
どうかシティ様におかれましても、もう少しだけ手を抜いて、みんなでカオスを楽しみませんか?とご提案します。
デブライネが離脱と聞いたので、今がチャンスかと思いますww
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シティふぁんさん>
スワンズ、しぶといですね。ボルハ・バストンがフィットしたら、さらにおもしろくなりそうです。マン・シティは、ノリートの存在は大きいですね。
ひろとさん>
まだ発展途上のチームなので、デブライネがいなくなると結構厳しいのではないでしょうか。アーセナル、リヴァプール、トッテナムは充分勝負できそうですね。