まさに「ライジング・ソン」!3戦4発でスパーズを2位に押し上げたソン・フンミンが素晴らしい!
7分と24分。本拠地リバーサイド・スタジアムで戦うミドルズブラのエンジンが温まる前に勝負を決めた電光石火の2発は、いずれも心身ともに絶好調の選手にしか決められない素晴らしいゴールでした。先制点の起点はエリクセン。右に流れていたフィンセント・ヤンセンの落としを受けた7番は、アダム・クレイトンを中にかわし、チャンバースのマークをワンタッチで外すと左足を振り抜いてヴィクトル・バルデスの右手を弾きます。24分の2点めもまた2人抜き。今度は左サイドを突破し、クロスが無理と見るやマーカーのバラガンを振り切ると、ストゥアーニを引きずるようにして中に斬り込み右足のシュート。右隅に飛んだ一撃に、名手バルデスも立ち尽くすだけでした。
ソン・フンミンは、0-4で圧勝したプレミアリーグ3節のストーク戦でも最初の2発を決めていますが、先制の左足ボレーも2点めの左45度からのダイレクトショットも完璧でした。ボロ戦でも左45度からデル・ピエロのような美しいゴールを決めており、次戦で対峙するマンチェスター・シティのジョン・ストーンズは簡単に当たりにいかないように気をつけなければなりません。試合後の会見では、昨季はなかったテンションの高さでクラブと自身の好調ぶりを語っています。
「プレミアリーグは世界一のリーグ。トッテナムでプレイできるのは幸せなことだ。ゴールを決めることができ、状態はとてもいい。みんなが僕たちの記録についていろいろいっているけど、まだシーズンは始まったばかり。この調子をキープしていけるといいね」(ソン・フンミン)
選手の運命は、わからないものです。プレミアリーグ1年めだった2015-16シーズンは、28試合4ゴール。マンチェスター・ユナイテッドのデパイとともに失敗補強といわれ、この8月にはヴァルフスブルクへの移籍が取り沙汰されていました。ストーク戦での素晴らしい活躍の後、ポチェッティーノ監督は「オリンピックの後、彼はドイツへ去ろうとしていたが、最終的にはクラブの残留要請を受け入れた」と語っており、ハリー・ケインやエリクセン、ラメラがいるチームでは自分の出番は限られると考えていたようです。移籍市場が締まって気持ちを入れ直した直後、今季初出場のストーク戦で2発、エースが離脱した最初の試合でまた2発。プレミアリーグ開幕からの3試合で3点しか獲れなかったスパーズは、その後の3試合はソン・フンミンが4つ積んで7ゴール。プレミアリーグで無敗をキープし、マンチェスター・シティを追いかける一番手のポジションにつけました。
本日、モスクワでチャンピオンズリーグを戦うトッテナムは、ソン・フンミンを起用するでしょうか。新戦力のフィンセント・ヤンセンがEFLカップでPKを決めただけの今なら、好調の7番を最前線に置いてもおもしろいと思います。いや、素晴らしい。自信のない選手なら、チャンバースをかわす前に強引に打ってしまい、左サイドでクロスを出せなかったら後ろにいる選手に戻すでしょうね。あそこまでひとりで持ち込むとは…。「ライジング・ソン」がどこまで昇りつめるか、楽しみです。
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更新お疲れ様です。
いやーソンフンミン素晴らしいですね。
2年目の今季は多少よくなるとは思っていましたがここまで覚醒するとは正直予想してなかったです。
昨季は思うように結果が出ない影響からかプレーに迷いがある印象でしたが、今季はストーク戦のゴールで吹っ切れたのかプレーの判断が劇的に早くなったと思います。
その辺は筆者様のおっしゃるように自信を持ってプレーできている事が大きい気がしますね。
ソンの1トップも確かに面白そうですが、今のソンにはなるべく前を向いてプレーして欲しいので、やはりワントップにはヤンセンが良いかなと思います。
出来ればCSKA戦はソンを温存してシティ戦にぶつけて欲しいと思ってますが、ケガ人多発のチーム事情的に厳しいですかね。
アンリがコメントしたように、CSKAやシティのディフェンスを「破壊」してくれるとこを期待しています!
noriさん>
勝負しますよね。ヤンセンが機能するようになれば、ソン・フンミンは左右どちらかでいいと思います。