集中力を欠いたマンチェスター・シティ、ドタバタの3-3ドローで公式戦連勝ストップ!
おお、先制はセルティック!3分の左からのFKで、右サイドのフォレストが完全にフリーになってしまいました。ダイレクトで中に入れたボールを、ボレーで左隅に決めたのはムサ・デンベレです。してやったりのロジャース監督。おもしろいことになりました。先行逃げ切りで勝ってきたアウェイチームにとっては、今までにないシチュエーションです。6分、ほぼ同じ位置からのFKは、競り合ったボールのリバウンドをクリシーがクリアしますが、相手に当たってゴールに飛んできたボールをブラボがよくセーブしました。再三、CKを蹴るセルティック。ギュンドアンがシンクレアに簡単に抜かれるなど、10分までのプレミアリーグ首位クラブは完全に眠っていました。
11分、縦パスを受けたアグエロが裏に走ったダヴィド・シルヴァに素晴らしいラストパスを通しますが、スビャチェンコが先に触ってCK。ここからマンチェスター・シティがあっさり追いつきます。スターリングのクロスは中に合わず、拾ったダヴィド・シルヴァのクロスもDFがカット。中央に戻ったボールをトラップしたコラロフがロングシュートを放つと、これが前線に残っていたフェルナンジーニョの足元に入り、GKの動きを見て右隅に蹴り込んだ25番の元に選手たちが集まります。1-1、セルティックにとってはここが踏ん張りどころ。14分にロギッチが蹴った直接FKは、左ポストすれすれを抜けていきます。
落ち着いたかに見えたゲームは、20分に動きます。セルティックに久しぶりのチャンス。中央からドリブルで上がったロギッチに誰もいかず、ボックスの手前から左に出たラストパスにティアニーが左足を振り抜きます。マークしていたスターリングの足に当たったボールがニアに飛び込み、逆に動いていたブラボは何もできませんでした。ロジャース監督、ガッツポーズ。2-1、今度のリードはキープできるでしょうか。27分、アグエロに打たせようとしたスターリングの危険なクロスはスビャチェンコがクリア。その1分後、マン・シティが彼ららしい形からまたも同点にしました。敵陣でインターセプトに成功したのはダヴィド・シルヴァ。アグエロとのワンツーから前線に出した完璧なラストパスこそが、ダヴィド・シルヴァの真骨頂です。右から入ったきたスターリングは、DFをキックフェイントでかわすと、冷静にコースを選んでGKの左手の先に転がしました。
44分、ノリートのサイドチェンジからサバレタがクロス。競り合った後のボールを拾ったスターリングがギュンドアンに落としますが、隅を狙ったシュートは右に外れます。前半は2-2。さすがに後半はマンチェスター・シティペースになるだろうと思って見ていると、46分に3回めのゴールを奪ったのはセルティックでした。左からのクロスは何でもないボールでしたが、コラロフがクリアミスしてボールは目の前のデンベレへ。ワントラップで反転して放ったボレーは、ブラボの届かない左隅に吸い込まれます。またも追う立場になったマン・シティ。3失点は、プレミアリーグでも未体験です。50分にスターリングがクロスを入れ、ファーサイドのノリートがボレーを放つもDFがブロック。52分に右隅を狙ったギュンドアンのFKは、GKゴードンが確実にセーブします。
押していたマン・シティは、55分にまたしても同点ゴールを決めました。右サイドでスターリング、アグエロとつながったボールをダヴィド・シルヴァがアグエロにスルーパス。エースのシュートをゴードンが体に当てると、中央にこぼれたボールをノリートがフォローして右足で決めました。3-3、次は今まで通り、セルティックの番でしょうか。62分に左からの長いクロスを叩いたアグエロのヘッドは、密着していたスビャチェンコがブロック。ペップは74分にノリートをフェルナンジーニョ、その2分後にはクリシーをジョン・ストーンズにスイッチします。コラロフの攻撃力を左サイドで活かすという狙いでしょうか。ここまではペップ就任以来最悪の出来ですが、残り10分で勝ち越せば、結果オーライで忘れることができます。ロジャース監督は81分、フォレストを下げてパトリック・ロバーツを投入しました。プレミアリーグでは出番がなく、マンチェスター・シティから修業に出されている「イングランドのメッシ」は、セルティックパークを沸かせる大きな仕事を期待されています。
83分、フェルナンジーニョのミドルはクロスバーの手前で浮いてしまいました。89分、真ん中で空いたギュンドアンの強烈なシュートは、味方に当たってコースが変わったところをゴードンが右腕で上に弾き出すビッグセーブ。追加タイムのブーイングは、早く終われという催促か。最後のCKのこぼれ球をアグエロが打ち上げた直後、タイムアップの笛が鳴りました。マンチェスター・シティの公式戦連勝は10でストップ。半世紀近く前のトッテナムの記録に並べませんでした。「集中力が欠けていた」という言葉が適切なのではないでしょうか。前後半とも、開始してすぐに失点しており、とりわけサイドの選手にクロスを入れさせないという気概がなかったのが気になりました。どのみちバルサとの一騎打ちに勝たなければ、首位通過は望めないグループです。気を取り直して、3節のカンプ・ノウで素晴らしいサッカーを見せていただければと思います。それにしても、プレミアリーグ勢の2節全勝が、まさかここでストップされるとは…。
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リーグ戦無敗にマスクされていましたが、
マンチェスター・シティDF陣の顔ぶれが、昨シーズンから、
それほど様変わりしていないことを思い出しました
(ストーンズ加入こそありましたが、彼は長期計画の第一歩でしょうし)。
ひとつボタンを掛け違えると、こういう試合展開になりうる。
今後のモデルケースになりそうなゲームでした。
ASAPさん>
オタメンディとコラロフは明らかによくなっており、ペップのモチベートと戦術浸透は凄いなと思っていたのですが、しんどい試合でしたね。守備はフェルナンジーニョの出来に左右されやすい印象です。
初めて先制された試合でした
確かにフェルナンジーニョが守備の要ですね
ギュンドアンがどんどん前に行ってしまうので
もう少しバランスが必要でしょう
今日良かったのはスターリングくらい
スターリングはペップになってから本当に良くなりました
カップ戦を含むアウェイ4連戦で今3試合かなり苦労してます
次はアウェイのスパーズ戦どうなるでしょう