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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

SNSのリヴァプール関連画像を全削除!? ダルウィン・ヌニェスのプレイと数字に見る現状の課題。

リヴァプール入団初年度は、公式戦42試合15ゴール4アシスト。2年めの今季は、52試合18ゴール13アシストと数字を伸ばしており、プレミアリーグのゴールも9から11に増えています。それでも多くのジャーナリストとサポーターは、ダルウィン・ヌニェスは進化したとはいわないでしょう。アンフィールドでは、「ヌニェス!」の声援が途絶える時間が増えています。

4-2で快勝した日曜日のトッテナム戦でゴールを生み出せず、ストレスを溜めたストライカーは、SNSで流れた非難の声に触れて爆発してしまったようです。自身のInstagramで配信していたリヴァプール関連の画像をすべて削除。赤いシャツはベンフィカ時代のものしか残っておらず、最近2年はウルグアイ代表の水色に占拠されてしまいました。

この話で思い出したのは、2019年10月のグラニト・ジャカです。クリスタル・パレス戦で交代を告げられたとき、スタンドのサポーターと揉めたMFは、アーセナルのキャプテンマークを着けた画像をすべて落としました。ダルウィン・ヌニェスの件を報じたメディアの多くは冷静で、「フットボールの選手にはときどきあること」「リヴァプールは彼を手離さない」といっています。

トッテナム戦の追加タイムは、彼の「あるあるコレクション」となってしまいました。94分にサラーの縦パスで右サイドを突破すると、グラウンダーを出すタイミングが遅れ、フリーだったガクポの前でファン・デ・フェンがカット。1分後には、左からのラストパスでサラーのゴールをアシストしたかと思いきや、裏に抜け出すタイミングが早く、オフサイドを取られました。

さらに97分、サラーの素晴らしいロングフィードでヴィカーリオと1対1。ボックスの左手前から打った右足のシュートは読まれてしまい、6試合ぶりのゴールを決められずに終わりました。今季のオフサイド32回はリーグTOPで、ビッグチャンスミス27回はハーランドの32回に次ぐ2位。ただしプレミアリーグの同期のストライカーは、彼の倍以上となる25発です。

ダルウィン・ヌニェスのパフォーマンスをチェックすると、現状の課題を象徴する事実に気づかされます。まずは、ゴールを決めた試合の相手を並べてみましょう。ニューカッスル、ウェストハム、ノッティンガム・フォレスト、バーンリー、ボーンマス、ブレントフォード、シェフィールド・ユナイテッド。11発のうち6発は16位以下のクラブで、ビッグ6はノーゴールです。

ゴール前での多くのミスは、面で合わせずつま先でタッチするシーンが多いことと、判断の遅れに起因しているようです。言い換えると、プレイする時間をもらえない相手とのゲームはミスが増えるということ。ヘディングとバイシクルから、空間認識力の高さは窺えるので、自信とポジティブなマインドをキープすることによって改善するところも大きいのではないでしょうか。

もどかしい試合が多いストライカーではあるものの、90分あたりのシュート数4.7本はリーグTOPで、オンターゲット2.0本はハーランドに次ぐ2位です。ボールが出てくるエリアを瞬時に判断する力は、トップクラスといえるでしょう。ここは何とか、冷静さを取り戻していただければと思います。ヴィラ戦で決めるための第一歩として、Instagramの画像の再投稿はいかがでしょうか。


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