とにかく強い!5試合連続無失点勝利のチェルシーは、プレミアリーグ記録を達成するか?
何しろ彼らは、やりやすそうです。「コンテ監督は自由を与えてくれる」と語っていたアザールは大好きな中央に頻繁に流れ、守備だけなら普通のSBであるマルコス・アロンソの前には、「存分に攻めてくれ」といわんばかりにアザールが開けてくれたスペースが広がっています。右サイドでは、オールマイティなペドロとスピードがあるヴィクター・モーゼスが同じ関係を構築。昨季は中央でボールをもらえずサイドに流れてばかりいたジエゴ・コスタは、少しでも有利な体勢になれば即座にパスが出てきます。攻めるのが好きなマティッチは、カンテの存在によって安心してドリブルで持ち上がり、カウンターになればレスターで繰り返したスプリントでカンテがボックスに走り込むこともしばしば。すぐ横にダヴィド・ルイスがいるからか、ケーヒルは落ち着きを取り戻しました。本職ではないCBでプレイしているアスピリクエタは、とにかく器用でフォーメーションを選ばず。コンテ監督のコンセプトを理解し、自分の持ち味を十全に出せる役割を担った11人に、迷いは感じられません。
話題になりやすいのは、プレミアリーグ11試合7ゴールとわかりやすい数字を残しているアザールの復活ですが、ティボ・クルトワもまた、復活を遂げたひとりだと思います。昨季の彼は、前に出たのにボールをこぼしてしまったり、しっかり弾けなかったために決定的なシュートを許したりするシーンが目立っていたのですが、今季は好調をキープ。最終ラインが堅すぎるため、セーブ数は16と全試合出場のGKのなかでは下から2番めなのですが、至近距離からのシュートをことごとく止めており、CBは安心してプレイできるでしょう。5試合連続のクリーンシートで、そろそろこんな話題も出てきました。「無失点勝利記録は、どこまで続くのか」「新記録達成はなるか」。最初の目標は、クラブ記録の更新です。モウリーニョ監督の堅守のチームが、2004-05シーズンと2006-07シーズンに8試合連続無失点勝利を達成しています。
今週末のプレミアリーグは、サンダーランドの次にゴールが少ないミドルズブラ。来週のトッテナムも、マンチェスター・シティに快勝してからの公式戦7試合で4点しか獲っておらず、エースのハリー・ケインは完調からはほど遠い状態です。この2試合を完封する可能性は、決して低くはないでしょう。最大の難関は、14節。エティハドでのマンチェスター・シティ戦が、クラブ記録に肩を並べる一戦となります。ここをクリアし、直後のWBA戦をゼロに抑えて勝てば、2008-09シーズンにファン・デル・サールを擁するマンチェスター・ユナイテッドが打ち立てた9試合連続無失点勝利というプレミアリーグレコードに並びます。ファン・デル・サールは、引き分けをはさんで15試合、トータル1311分無失点というとてつもない記録を作っておりますが、これを話題にするのは、12試合めとなるボクシングデーのボーンマス戦あたりまで待ったほうがいいでしょう。
こうなると、「誰がチェルシーの要塞を崩すのか」を予想したくなります。コンテ監督の素晴らしいチームにクラブレコードには並んでいただきつつ、マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ記録には届かないでほしいという願いを込めて、「15節のWBA戦、サロモン・ロンドン」にベットしましょう。チェルシーからゴールを奪うとすれば、セットピースを活かすか、個人の爆発力なのではないかと思います。そう考えると、アグエロやスターリングも気になるのですが…。
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自分もチェルシーはWBAの縦に速いシンプルな攻撃に弱いと思ってたのでロンドンにベットは同感です。
この短期間にチェルシーを立て直して
この成績を出すコンテはやはりすごいですね・・・。
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もりそんさん>
ありがとうございます。当たったら、自慢しましょうね(笑)
チェルサポ 一男太郎 さん>
「必ずしも満足な補強をしていないのに」という意味でも凄いです。