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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【WBA×MAN.UTD】ズラタン2発!マンチェスター・ユナイテッドが難敵相手に久々の完勝!

首位チェルシーははるか遠く、勝ち点差13。モウリーニョ監督への期待感もあり、今季プレミアリーグの開幕前には優勝候補と目されていたマンチェスター・ユナイテッドは、ライバルのマン・シティの背中がぼんやり見える4位以内が当面の目標です。敵地ホーソンズで待ち構えるWBAは、自分たちのすぐ下にいる好調クラブ。堅実な守備と手数をかけないシンプルな攻撃で、直近6試合を4勝1分1敗で駆け抜けたチーム相手に、ゴールが遠いマンチェスター・ユナイテッドは勝ちきることができるでしょうか。GKデ・ヘア、DFバレンシア、フィル・ジョーンズ、ロホ、ダルミアンまでは予想通り。キャリック、エレーラ、ポグバが中盤に並び、リンガードが右、ルーニーが左サイドに入ります。トップには前節の終盤に決勝ゴールを叩き込んだイブラヒモヴィッチ。今季プレミアリーグ9ゴールのエースが抑えられれば苦戦は必至です。

ブラント、シャドリが積極的にミドルを放つ立ち上がり。5分、サー・アレックス・ファーガソン時代を思い出させる速い攻撃で、マンチェスター・ユナイテッドが先制しました。バレンシアが自陣から縦にロングフィード。追いかけたリンガードが、ダイレクトで入れたクロスが完璧でした。走り込んで頭で合わせたのは、ズラタン・イブラヒモヴィッチ!左隅に突き刺さったプレミアリーグ10発めは、GKフォスターがお手上げの見事な一撃でした。

WBAはシャドリとブラントの動きがよく、ボックス脇のスペースを執拗に突きますが、ラストパスを阻まれサロモン・ロンドンにボールが届きません。ポグバが引き気味に構えて左右に配球するマン・ユナイテッドは、サイドから崩そうとするものの、SBの加勢がなく単独突破頼み。全体的に運動量が少なく、スペースを創ろうとするプレイがありません。23分、デ・ヘアのキックを左サイドで受けたルーニーが縦に走ったリンガードを使い、折り返しをもらってすかさずシュート。入ったかと思わず腰が浮いた一撃は、フォスターが弾いてクロスバーに当たり、待望の追加点は決まりません。

ブラントのミドルはデ・ヘアがキャッチ。29分にルーニーが最前線に飛び出しますが、フォスターの飛び出しが早くシュートは打てません。31分にマット・フィリップスの左からのクロスがサロモン・ロンドンの頭に届いたシーンは決定的でしたが、当たりが薄く、ボールは右に逸れてしまいました。38分、ズラタンのキックミスから左のマット・フィリップスにボールが渡りますが、可能性の低いミドルシュートは左に切れ、デ・ヘアを脅かすに至りません。40分のホームチームの波状攻撃は、ボックスに侵入したフレッチャーの前が空いており、ダイレクトで中に落とさず打つべきだったと思います。

45分、アウェイチームに久しぶりのチャンス。右からゴールラインまでえぐったバレンシアのクロスがダルミアンに通ると、シュートミスを拾ったリンガードはフリー。枠に収めてほしかった右からのシュートは大きくバーを越え、スタンドのため息を誘います。前半は0-1、今日も2点めは遠いようです。後半に入り、押しているのはマンチェスター・ユナイテッド。淡々とした静かなゲームをゴールで盛り上げたのは、やはりこの人でした。55分、ルーニーのパスを左45度で受けたのはイブラヒモヴィッチ。中にワンタッチしてマークをかわし、すかさず放った強烈なシュートは、ドーソンの足に当たって右のサイドネットに吸い込まれました。ようやく決まった2点め、久しぶりのセーフティリード。今日のWBAの出来とマン・ユナイテッドの守備の堅さを掛け合わせれば勝負ありですが、簡単には負けないピューリス監督は、モリソン投入などの策を講じてくるでしょう。

ロホとサロモン・ロンドンが口論となり、双方手を出したトラブルは、後日両者にお咎めがありそうです。69分、バレンシアのクロスのクリアを叩いたポグバのボレーは、フォスターの正面。77分にモウリーニョ監督がリンガードをラシュフォードにスイッチすると、ピューリス監督はシャドリに代えて17歳のレコを投入します。残り時間は5分。ルーニーに代わったフェライニは無難に役割を果たし、マンチェスター・ユナイテッドはスウォンジー戦以来の2点差勝利をクリーンシートで飾りました。

プレミアリーグ24ゴールのうち、ズラタンだけで11ゴール。サイドを崩したのはバレンシアぐらいで、エースの2発とルーニーのシュート以外に攻撃には特段見るべきものはなかったものの、思わず笑ってしまうマンガ的なゴールシーンには、ヒーローものやゴルゴ13を堪能した後のような爽快感が残ります。雑なキックと無謀なパスを連発して油断させておいての…ズドン!ガナーズサポーターには受け入れ難いサッカーかもしれませんが、存外私は嫌いではありません。

一方で、エレーラの献身的なプレイと最終ラインの奮闘はまっすぐリスペクトしたいと思います。ロホのラフプレーは気になりましたが、フィル・ジョーンズとのCBコンビは横からのボールに終始落ち着いて対応できており、バイリーとスモーリングがトップフォームになるまでは、急いで戻さなくてもいいのではないでしょうか。本日、3位と4位のつぶし合いがあり、負けたほうの姿はくっきりと像を結びます。プレミアリーグ3連勝、いつの間にやら10戦負けなし。「元優勝候補」に、エンジンがかかってまいりました。

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“【WBA×MAN.UTD】ズラタン2発!マンチェスター・ユナイテッドが難敵相手に久々の完勝!” への4件のフィードバック

  1. ジダネス より:

    マンユUが強くなってくれると、ライトファンとしても何となく嬉しいです!

  2. yuto より:

    もう少し攻撃の幅を広げてほしかったところですが試合開始早々に神の一撃もあってか慎重な試合でしたね。
    淡々とした試合で夜中に見るにはつらいゲームではありましたがイブラ様様です 笑
    内容はどうであれ結果はついてくるようになりましたし、ホーム2連戦も連勝でリーグを折り返したいところです。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    負けてはならない試合が続きます。ライバルの背中が見えているのでなんとか追い付きたいですね。

  4. makoto より:

    ジダネスさん>
    ありがたい言葉です。何とか上位に食らいついていってほしいです。

    yutoさん>
    勝ちきれるようになりましたね。ラシュフォードやルーニーのゴールが観たいです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ですね。かなり近くなりましたね。

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