崩壊した守備を立て直しきれず…クリスタル・パレスのアラン・パーデュー、ついに解任!
3週間ほど前に、突如まったく勝てなくなる奇病「パーデュー・シンドローム」について触れさせていただきましたが、昨季はボクシングデーから発症しました。14戦連続勝利なし、この間のゴール数は11。こう書くと、問題は攻撃にあったようにみえますが、パーデュー監督が着目すべきは、26失点を喫した守備のほうだったように思います。一切補強していなかった最終ラインを落ち着かせるのに時間がかかり、プレミアリーグ15位でフィニッシュ。FAカップ準優勝という成果はあったものの、経営陣もサポーターも納得できる着地ではありませんでした。
勝負の3年め、2016-17シーズン。後ろの補強はGKマンダンダとトムキンスのみ、前はベンテケ、タウンゼント、ロイク・レミーと煌びやか。1年前と変わらない前のめりのチームづくりが、パーデュー監督の首を絞めたのではないでしょうか。最初の7試合は3勝2分2敗、得点11失点8とまずまず。ところが、トムキンスをスタメン起用し始めてから間もなく守備に亀裂が走り、大量の負傷者発生が追い打ちをかけます。重傷を負ったコナー・ウィッカムがたった8試合でシーズンを終えると、マンダンダとトムキンスも離脱。ロイク・レミーは未だにピッチに戻ってこられず、プレミアリーグ出場ゼロ。2年間でDFをひとりしか獲得しなかった指揮官に、もはや策はありませんでした。
カバーリングに長けたCBと中盤のバランスを取れるMFを獲得していれば、クリスタル・パレスはもっと上にいられたでしょう。開幕から7戦勝利なしと出遅れたスト-クのマーク・ヒューズ監督は、ブルーノ・マルティンス・インディをうまく組み込み、ジョー・アレンに新しい役割を託して復活に成功しています。否、それができないのが、アラン・パーデューなのかもしれません。ハードマネジメントで選手を奮起させて勝利を重ね、ハードマネジメントゆえに選手を疲れさせて泥沼に沈む。ハイテンションが切れたとたんに真逆のローに落ち込む健康ドリンクのような監督の賞味期限は、ニューカッスルでは1年半、クリスタル・パレスでは1年。ここまでわかりやすいバイオリズムを描く監督なら、本番の半年前にイングランド代表監督に据えるのもいいかもしれません。
ともあれ、クリスタル・パレスの次期監督のミッションは、守備の立て直しにほかなりません。後任は、「スカイスポーツ」が報じたサム・アラダイスで決まるのでしょうか。れいの事件から3ヵ月での現場復帰は、気持ちの整理にパワーがかかるものの、今回のミッションにはうってつけの人物ではあると思います。続報を待ちましょう。
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更新ご苦労様です。
遂に解任ですか、、、。まあ戦績を見れば仕方ないですね。ベンテケは8ゴール決めているので十分役割を果たしていると思いますが、確かにレミーは見ていないですね。公認候補がビッグサムですか、、、うーん普通なら適任ですが例の件の後ですからね、、、まあ他にいないと言うのもありますが、、、。
Mackiさん>
悪くなったときに立て直せないのが致命的ですね。次は、どこにいくのでしょうか。