【MAN.UTD×Middlesbrough】ラスト5分からの連発!マンチェスター・ユナイテッドは大逆転で5連勝!
今日のマン・ユナイテッドは、マルシアルが好調です。11分にボックスに侵入してチャンバースをかわすと、シュートかと思いきやニアのイブラヒモヴィッチにラストパス。DFに前に入られ、エースは触れずに終わりますが、左からの仕掛けには可能性が感じられます。14分、左サイドからマルシアルが上げたクロスをムヒタリアンがヘッドで折り返すと、落下点にいたポグバがオーバーヘッド。決まったかと思われた一撃は、左のポストを叩いて外に跳ねてしまいました。ピンチを脱したボロの2度めのチャンスは、18分のカウンターでした。右に大きく出たボールに追いついたアダマ・トラオレがブリントに競り勝ち、ゴールラインまで持ち込んでファーにグラウンダーを通しますが、SBフレンドのボレーはコースに入ったフェライニがブロック。プレミアリーグらしい縦に速い攻撃の応酬は、DF陣の必死の対応で、均衡を破るまでには至りません。
30分、仕掛け人はまたもマルシアルです。ドリブルでボックスに入り左に落とすと、戻りながら左足を振り抜いたムヒタリアンのボレーはバルデスがセーブ。32分にもエレーラのパスを受けたマルシアルが、すかさずフェライニの頭めがけて浮き球を送ると、きわどいヘディングシュートがバルデスの手の上を越えていきます。38分には、今度はマルシアルのミドルがポストを直撃。さらに11番は1分後に左サイドを切り裂き、絶妙のクロスをイブラヒモヴィッチがスパイクの裏で押し込みますが、これがGKに対する危険なプレイと見做されゴールは認められません。オールド・トラフォードに響き渡るブーイング。完全に先着していたエースの美しい先制シーンを咎められたことへの抗議の声は、前半終了の笛が鳴った際にもスタンドを包み込みました。シュート15本と圧倒していたホームチームは、早い時間にリードを奪って落ち着きたいところです。
左右からのクロスは、ことごとく中に合わず。後半も押しまくるマンチェスター・ユナイテッドの最初の決定機は50分でした。ポグバの縦パスでヴィクトル・バルデスの目の前に躍り出たズラタンは、右足アウトの功名なキックをGKにぶつけてしまいます。直後のCKは、フレンドのクリアに反応したポグバが、2度めのオーバーヘッドを左に外します。ボロの反撃は54分。プレミアリーグでは3試合ぶりのスタメンだったバイリーは、カウンターを喰らった際に簡単に滑ってはいけません。ボックス手前まで持ち込んだフォーショーのシュートは、右に切れてくれて助かりました。63分、カランカ監督が先に動き、ダウニングに代えてガストン・ラミレス。モウリーニョ監督は、ブリントとフェライニを下げて、マタとロホを投入します。
65分、ボックスの角から中に軽く持ったマルシアルが右隅を狙うと、読んでいたバルデスがキャッチ。67分、先制は何とアウェイチームでした。右サイドを上がったチャンバーズのクロスをネグレドがヘッドで落とすと、走り込んでデ・ヘアの左脇を抜いたのはレッドビター。すかさず反撃に出たホームチームは、69分にマタのシュートのこぼれ球をボックス右で一瞬空いたズラタンが足元に収めますが、バルデスの速い出足にシュートコースを失います。モウリーニョ監督の3枚めは、スモーリングをラシュフォード。19歳のストライカーは、入ってすぐに左サイドを崩してGKの股間を狙うも、右足の内側に当たったボールは逆サイドに抜けてしまいました。残り15分、1点リードのアウェイチームに対して、マン・ユナイテッドの布陣は2-4-4です。
77分のレッドビターをアダム・クレイトンは、バイタルエリアを埋めて逃げ切ろうという交代でしょう。79分、ムヒタリアンのスルーパスを受けたマルシアルは、GKとの1対1をブロックされてしまいます。82分のマタの右足ボレーは相手に当たってCK。マン・ユナイテッドの猛攻が実ったのは85分でした。ポグバの正確なロングフィードをズラタンがヘッドで落とすと、走り込んだマルシアルのボレーにさすがのバルデスも反応できませんでした。さらに2分後、マタの右からのクロスをポグバが完璧なヘッド!右隅に飛んだボールは、GKにとっては絶望的な弾道です。超攻撃的な采配で果実をもぎ取ったモウリーニョ監督は、ムヒタリアンを左SBに下げて4分の追加タイムをやり過ごしました。2-1、マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ5連勝。獅子奮迅の活躍を見せたマルシアルが、今季プレミアリーグでわずか2ゴールとは信じられません。
バルデスの素晴らしいセービングとCBギブソンの奮闘に手を焼いた試合でしたが、指揮官の執念が勝ち点3を生みました。今日は、とにかくマルシアルとポグバです。11番はボロの最終ラインを最後まで振り回し、プレミアリーグにすっかりなじんだインサイドMFは、冷静なプレイで2分の逆転劇の主役となりました。同点ゴールの直前にアダマ・トラオレをファビオに代えたカランカ監督の采配は、抑えるべきところを誤ったのかもしれません。ゴール前を固めるのではなく、パスの出どころをつつかれたほうがやっかいでした。
前任者にはなかったアグレッシブな戦術を用いたモウリーニョ監督が、攻撃的なサッカーを貫くのだとサポーターに示した一戦。選手を鼓舞する大胆な采配が、勝利に結実した一戦。ファーガソン時代の高揚感を思い出させてくれたラスト15分の猛攻に、心が震えました。この勝利は、ただの勝ち点3ではないと思えてなりません。傑出した能力を持つアタッカーたちが結果を出せるようになったマンチェスター・ユナイテッドの2017年は、視界良好です。
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勝てたから良かったですが、そろそろFAに抗議文送りつけたいですね。判定が酷すぎます。
更新お疲れ様です。
レッズファンですけど、今日の判定で負けてたら流石に可哀想なのでなんか最後の方安心しちゃいました笑
序盤と比べるとユナイテッドはだいぶ連携が構築されてきましたね。元々個々のクオリティはエゲツないので後半戦爆進する可能性を感じました。今の状態でチェルシーとの試合観てみたいですね。
更新お疲れ様です。そして明けましておめでとうございます。
マンチェスターUの復活…言うまでもなく厄介です。今度の監督たるモウリーニョの何が怖いかと言うと、緻密な分析でも堅守でもなく(勿論嫌なんですが)本人の勝利への執念がチームを前に進めるところなんですよ。これだけ名称の揃った今季プレミアではモウリーニョの影も薄まると最初は思ったのですが、このリーダーの負けず嫌いっぷりはやはり特別なレベルだと思います。勝利への執着をシーズン通して植え付けるようだと後半戦の台風の目になり、また来季以降が恐ろしいです…
更新お疲れ様です!今年も楽しみにしてます!
本当に最後まで諦めずドキドキする試合がどんどん復活してきて、本当にいい新年を迎えました。
マルシャルが勝負を仕掛け、背番号11が躍動しているのが本当に嬉しかったです。
なかなか悶々とする日々が続いてましたが、視界が開けてきた試合だったと思います。
あとはやっぱりキャリックが出れない時の対処と、CBのファーストチョイスをどうするかでしょうか?
本当に楽しみです!
MUFCさん>
あれはなかったですね。シュートした瞬間はバルデスはズラタンのプレイエリアにおらず、ぶつかったのは完全にアフターですよね。
レッズさん>
ズラタンのキープ力やムヒタリアン、マルシアルのドリブルは、存外チェルシーは嫌がりそうですね。おっしゃるとおり、今見てみたいです。
グッチさん>
メッセージが明確な交代策でした。いい采配だったと思います。
汗かきぽっちゃりスターさん>
ありがとうございます。キャリックの代わりはエレーラかシュナイデルラン、CBのファーストチョイスはバイリーとフィル・ジョーンズがいいのではないかと思ってます。