2024.11.28 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
残り15分で3-0からドローはCL史上初…!マンチェスター・シティの「悪夢の15分」を振り返る。
チャンピオンズリーグ2024-25シーズンのリーグフェイズ5節。プレミアリーグ勢の火曜日開催は、スポルティングCPとアウェイで戦うアーセナルと、フェイエノールトをホームに迎えたマンチェスター・シティです。ウーデゴーア、サカ、ティンバーで右サイドを制圧したガナーズは、残り20分を切って1-4でリード。公式戦5連敗中のマン・シティも3-0で勝っていました。
リスボンのアーセナルをライブで観ながら、シティ・オブ・マンチェスターの経過を追っていたのですが、ここから両者は歓喜と落胆に分岐します。ミケル・メリノのミドルをGKが弾いたところをトロサールが押し込み、1-5で締めたアーセナルに対して、マン・シティはラスト15分で3発喰らってドロー決着となってしまいました。
3失点は、いずれもグヴァルディオルのミスがきっかけとなっています。左に出たダヴィド・ハンツコが、ラインの裏にロングフィードを送ったのは74分。アカンジがヒメネスに競り勝ち、ルーズボールを拾ったリコ・ルイスがグヴァルディオルにつなぐと、2人に詰められたフルバックのバックパスはアカンジに届きませんでした。
ボックス左に浮いたボールに先着したのは、アニス・ハジ・ムサ。左足のトラップでエデルソンをかわすと、角度のないところからの軽いワンタッチで枠に収めました。避けたい失点ではありましたが、まだ3-1。気持ちを切り替え、落ち着いてプレイすればいいだけです。しかし82分、グヴァルディオラが2つの判断ミスでチームを追い込んでしまいました。
左サイドで奪った後、なぜ中央のジェームズ・マカティーに出したのか。22歳のアタッカ―は2人に狙われており、あっさり奪い返されてしまいました。ティンバー、ヒメネス、ゼルキ、ファン・インボムとテンポよくつながり、左にいたパイシャンがキープすると、リコ・ルイスとベルナルド・シウヴァはコースを切ろうとせず、フリーのクロスがボックス右に上がりました。
この瞬間、ティンバーの前にいたグヴァルディオルが下がらなければ、3人がオフサイドだったのですが…。SBが対応したため、ゴール前は3対1。マテウス・ヌネスは、外からスプリントしたロトンバに気づいていませんでした。ダイレクトでニアを狙うと、エデルソンに当たったボールがポストを弾いて中央に流れ、詰めていたヒメネスが胸で押し込みました。
ミスを繰り返したフルバックは、メンタルをやられていたのでしょう。89分に縦のロングフィードが出ると、ハーフライン付近でマテウス・ヌネスと競り合ってしまい、相手ボールになったのを見て、アカンジのそばまで引いてしまいました。右サイドのハジ・ムサからラインの裏に危険なボールが入ったのは、グヴァルディオルのチェックが遅れて余裕があったからです。
落下点に走り込んだパイシャンはフリー。ボックスの外に飛び出したエデルソンは及ばず、頭でボールを突いて抜き去ったFWはファーにクロスを送りました。ノーマークのハンツコは、ヘディングで枠に入れればOK。3-3で連敗をストップしたマン・シティは、チャンピオンズリーグ史上、75分に3点リードしながら勝利を逃した初めてのチームだそうです。
前半終了間際にハーランドがPKを決めると、後半開始直後のCKからギュンドアンが豪快なボレーを叩き込み、53分のカウンターはマテイス・ヌネスのラストパスをハーランド。相手の守備を崩したゴールが少ないという課題は解消しなかったものの、週末のリヴァプール戦にいい雰囲気で向かえる展開でした。突如、守備の崩壊を呼び込んだのは、5連敗の記憶だったのでしょう。
先週末のスパーズ戦では、ジェームズ・マディソンに7分で2発を決められ、1-2でリードしていたブライトン戦の終盤に5分で2失点。リスボンでスポルティングCP戦は、後半開始から4分の2失点で勝負を決められています。失点が動揺を呼び、動揺がミスにつながり、ミスによって失点を重ねる負の連鎖は、戦術のチューニングで解決できるものではないでしょう。
マン・シティの守備の脆さにつながるスタッツを紹介しましょう。今季、彼らがオフサイドを取ったエリアの平均は、ゴールラインから41メートル。2021-22シーズンからの3年は30メートル、32メートル、33メートルで、今は極端に高くなっています。エデルソンのボックス外でのクリア23回は、プレミアリーグのGKの3位で、ペップ就任以来の最速ペースです。
アンフィールドのリヴァプール戦で敗れれば、首位と11ポイント差となるだけでなく、1ポイント差に迫っているチェルシー、アーセナル、ブライトンに呑み込まれます。CLは2勝2分1敗で暫定15位。こちらはユーヴェ、パリとのアウェイゲームがあり、勝ち抜け当確とはいえません。どうなる、マン・シティ。週末に戦う相手は、レアル・マドリードに2-0で完勝しています。
リスボンのアーセナルをライブで観ながら、シティ・オブ・マンチェスターの経過を追っていたのですが、ここから両者は歓喜と落胆に分岐します。ミケル・メリノのミドルをGKが弾いたところをトロサールが押し込み、1-5で締めたアーセナルに対して、マン・シティはラスト15分で3発喰らってドロー決着となってしまいました。
3失点は、いずれもグヴァルディオルのミスがきっかけとなっています。左に出たダヴィド・ハンツコが、ラインの裏にロングフィードを送ったのは74分。アカンジがヒメネスに競り勝ち、ルーズボールを拾ったリコ・ルイスがグヴァルディオルにつなぐと、2人に詰められたフルバックのバックパスはアカンジに届きませんでした。
ボックス左に浮いたボールに先着したのは、アニス・ハジ・ムサ。左足のトラップでエデルソンをかわすと、角度のないところからの軽いワンタッチで枠に収めました。避けたい失点ではありましたが、まだ3-1。気持ちを切り替え、落ち着いてプレイすればいいだけです。しかし82分、グヴァルディオラが2つの判断ミスでチームを追い込んでしまいました。
左サイドで奪った後、なぜ中央のジェームズ・マカティーに出したのか。22歳のアタッカ―は2人に狙われており、あっさり奪い返されてしまいました。ティンバー、ヒメネス、ゼルキ、ファン・インボムとテンポよくつながり、左にいたパイシャンがキープすると、リコ・ルイスとベルナルド・シウヴァはコースを切ろうとせず、フリーのクロスがボックス右に上がりました。
この瞬間、ティンバーの前にいたグヴァルディオルが下がらなければ、3人がオフサイドだったのですが…。SBが対応したため、ゴール前は3対1。マテウス・ヌネスは、外からスプリントしたロトンバに気づいていませんでした。ダイレクトでニアを狙うと、エデルソンに当たったボールがポストを弾いて中央に流れ、詰めていたヒメネスが胸で押し込みました。
ミスを繰り返したフルバックは、メンタルをやられていたのでしょう。89分に縦のロングフィードが出ると、ハーフライン付近でマテウス・ヌネスと競り合ってしまい、相手ボールになったのを見て、アカンジのそばまで引いてしまいました。右サイドのハジ・ムサからラインの裏に危険なボールが入ったのは、グヴァルディオルのチェックが遅れて余裕があったからです。
落下点に走り込んだパイシャンはフリー。ボックスの外に飛び出したエデルソンは及ばず、頭でボールを突いて抜き去ったFWはファーにクロスを送りました。ノーマークのハンツコは、ヘディングで枠に入れればOK。3-3で連敗をストップしたマン・シティは、チャンピオンズリーグ史上、75分に3点リードしながら勝利を逃した初めてのチームだそうです。
前半終了間際にハーランドがPKを決めると、後半開始直後のCKからギュンドアンが豪快なボレーを叩き込み、53分のカウンターはマテイス・ヌネスのラストパスをハーランド。相手の守備を崩したゴールが少ないという課題は解消しなかったものの、週末のリヴァプール戦にいい雰囲気で向かえる展開でした。突如、守備の崩壊を呼び込んだのは、5連敗の記憶だったのでしょう。
先週末のスパーズ戦では、ジェームズ・マディソンに7分で2発を決められ、1-2でリードしていたブライトン戦の終盤に5分で2失点。リスボンでスポルティングCP戦は、後半開始から4分の2失点で勝負を決められています。失点が動揺を呼び、動揺がミスにつながり、ミスによって失点を重ねる負の連鎖は、戦術のチューニングで解決できるものではないでしょう。
マン・シティの守備の脆さにつながるスタッツを紹介しましょう。今季、彼らがオフサイドを取ったエリアの平均は、ゴールラインから41メートル。2021-22シーズンからの3年は30メートル、32メートル、33メートルで、今は極端に高くなっています。エデルソンのボックス外でのクリア23回は、プレミアリーグのGKの3位で、ペップ就任以来の最速ペースです。
アンフィールドのリヴァプール戦で敗れれば、首位と11ポイント差となるだけでなく、1ポイント差に迫っているチェルシー、アーセナル、ブライトンに呑み込まれます。CLは2勝2分1敗で暫定15位。こちらはユーヴェ、パリとのアウェイゲームがあり、勝ち抜け当確とはいえません。どうなる、マン・シティ。週末に戦う相手は、レアル・マドリードに2-0で完勝しています。
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