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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チェルシーはウルヴス、アーセナルはノンリーグのサットン…FAカップ5回戦の組み合わせ決定!

2月8日にキングパワーで開催されるレスターとダービー・カウンティの再試合で、16強が揃うFAカップ。プレミアリーグのTOP6で敗れたのはリヴァプールのみと、一見順当な2016-17シーズンですが、他の勝ち残りクラブを見ると、今年もジャイアントキリングが多かったことに気づきます。波乱の主役は、ナショナルリーグ(5部相当)所属ながらチャンピオンシップのクラブを撃破したリンカーンとサットン・ユナイテッド。プレミアリーグのボーンマス、ワトフォードを連破したリーグ1(3部相当)10位のミルウォールも忘れてはいけません。

いわゆるノンリーグ(5部以下)から2クラブが5回戦に残ったのは、1888年にフットボールリーグが創設されてから初めての快挙だそうです。4回戦で初めてチャンピオンシップのリーズ(5位)と当たったサットン・ユナイテッドより、相手が厳しかったリンカーンのほうがよりサプライズでした。2回戦でリーグ1のオールダムに3-2で競り勝つと、3回戦はチャンピオンシップで中位のイプスウィッチを再試合で1-0と完封。そして4回戦、ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンに3-1の逆転勝利は、驚きのジャイアントキリングです。

9月末からの3ヵ月半を17戦無敗で駆け抜け、チャンピオンシップ首位を走るブライトンは、リーグ戦で3回しか負けておらず、3失点以上が1度もなかったチームです。勝ちグセがついている彼らは、プレミアリーグの下位よりも強いのではないでしょうか。普段はプロ・アマ混合のナショナルリーグで戦っているチームと2部首位の実力差は、同じくジャイアントキリングと騒がれたリヴァプールとウルヴスの差よりも大きいと思われます。

ボーンマスとワトフォードは、リーグ1のクラブを見くびり過ぎたのかもしれません。3回戦でミルウォールに3-0で完敗したエディ・ハウ監督のスタメンには、ゴズリング、カラム・ウィルソン、クック、ジャック・ウィルシャーが不在。4回戦でクリーンシートの敗戦を喫したワトフォードは、ベラミとアムラバトを負傷で欠いていながら、ディーニー、カプェ、プリョードルを温存していました。かくして、プレミアリーグ勢はレスターを入れてもミドルズブラ、バーンリーなど8クラブのみ。チャンピオンシップ勢は、2位のニューカッスルもリーグ1のオックスフォードに敗れており、再試合待ちのダービーをカウントしてもやっと5クラブ。これに対して3部以下が4つも残る刺激的な展開となりました。彼らは、ベスト8に残れるでしょうか。つい先ほど、FAカップ5回戦の組み合わせが発表されました。

【FAカップ5回戦組み合わせ】
バーンリー VS リンカーン
フラム VS トッテナム
ブラックバーン VS マンチェスター・ユナイテッド
サットン VS アーセナル
ミドルズブラ VS オックスフォード
ウォルバーハンプトン VS チェルシー
ハダースフィールド VS マンチェスター・シティ
ミルウォール VS ダービー・カウンティorレスター

公開抽選を見ていたのですが、作為的な要素が入る余地はないにも関わらず、プレミアリーグ勢は図ったように分散して直接対決はなし。TOP5は、すべてアウェイゲームとなりました。最も喜んでいるのは、サットン・ユナイテッドを引いたアーセナルと、本拠地ターフ・ムーアにリンカーンを迎えるバーンリーでしょう。チェルシーはリヴァプールに勝って勢いに乗るウルヴスと対戦。ロンドンダービーとなったトッテナムは、調子を上げているフラムを侮ってはいけません。ペップのマンチェスター・シティも、チャンピオンシップで4位につけているハダースフィールドには要注意です。順当にいけば、ベスト8でプレミアリーグの上位対決がいくつかありそうですが、波乱のFAカップは予断を許しません。注目の5回戦は、2月18日~20日に開催されます。

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