「ロンドンダービーキラー」のハリー・ケインは、ライバルを倒してFAカップを制するか!?
さて、そんなハリー・ケインについて、イギリスメディア「スカイスポーツ」がおもしろい記事を掲載していました。「Spurs’ Harry Kane improved his London derby scoring record with hat-trick against Fulham(スパーズのハリー・ケインは、フラム戦のハットトリックによって彼のロンドンダービーにおけるスコアの記録を更新した)」。2015-16シーズンにプレミアリーグ得点王に輝いたイングランド代表FWは、実はロンドンダービーに滅法強く、公式戦29試合出場で23ゴールというハイペースでゴールを決めています。ピーター・スミス記者の調べによると、アーセナルとウェストハム相手にそれぞれ5ゴール。フラム戦は今回のハットトリックで4ゴールとなり、チェルシーからも3ゴールを奪取。クリスタル・パレスとQPRからも2ゴールずつ奪っており、2011-12シーズンにミルウォールにローン移籍していた際には、FAカップのダゲナム・アンド・レッドブリッジ戦で2発叩き込んでいます。ビッグクラブとのゲームに強く、相手を選ばず満遍なく決めているのが、彼の素晴らしさです。
プレミアリーグに限定すると、24試合で18ゴール。1試合あたり0.75点は、15試合以上出場した選手で最高のゴール率です。あのティエリ・アンリですら59試合43ゴールで0.73。スパーズの大先輩ユルゲン・クリンスマンは17試合11ゴールで0.65。ディミタル・ベルバトフは31試合17ゴールで0.55に留まり、ロビン・ファン・ペルシは54試合25ゴールで0.5に届きません。今季のハリー・ケインは、クリスタル・パレス、ノースロンドンダービー、ウェストハムと3試合残しており、4ゴールを加えれば通算22ゴールでハッセルバインク氏に並ぶ8位に浮上します。トップのアンリが43なら、23歳のストライカーが海外に出なければ、間違いなくトップに立つものと思われます。
ここまでが「スカイスポーツ」の記事ですが、この先は「偏愛的プレミアリーグ見聞録調べ」です。今シーズンのFAカップは、ベスト8にロンドン勢が4つ残りました。チェルシー、アーセナル、トッテナム、ミルウォール。トッテナムはリーグ1(3部相当)のミルウォールとダービーを戦い、アーセナルは対ノンリーグ連戦となるリンカーン、チェルシーはサポーターの加勢を期待できるスタンフォード・ブリッジでマンチェスター・ユナイテッドです。ロンドンダービーキラーのハリー・ケインにとっては、ミルウォール戦は稼ぎどころ。ロンドンのライバルたちも4強入りしそうで、セミファイナルに残るのはアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、トッテナムの可能性大です。
FAカップのトッテナムには、ちょっとしたジンクスがあります。2011-12シーズンからの5シーズン、彼らは1年おきにロンドンダービーに敗れて大会から姿を消しています。2011-12シーズンはセミファイナルでチェルシーに1-5、2013-14シーズンは3回戦のノースロンドンダービーで2-0、昨シーズンは5回戦でクリスタル・パレスに0-1。この流れでいくと、2016-17シーズンは「ロンドンダービーで負けて終わらない年」なのであります。セミファイナルで仇敵アーセナルを破り、マン・シティに勝ったチェルシーと5月のウェンブリーとなったら…。「後半戦×ロンドン」が大好物のハリー・ケインが火を噴き、ポチェッティーノ監督は就任以来初のタイトルに手が届くのではないか!?という妄想でした。これを読んで笑い飛ばした方、ファイナルでお会いしましょう。と、強気に出ておいてマンチェスターダービーだったら、大爆笑されてしまいますが…。
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更新お疲れ様です。
他チームのサポーターからは笑い飛ばされそうな内容ですが、スパサポにとっては非常に興味深い記事ですね。
FAカップのジンクスは知りませんでした。
今シーズンのケインはゴールこそ決めているものの、PKが多いのと彼らしい豪快なシュートは鳴りを潜めているので、まだ絶好調時の状態までは行けてないと思います。
という事は今後さらに調子が上がる余地があるという事なので、終盤戦での爆発も十分に期待できると思います。
若いスパーズにとって、タイトルを取る事は大きな財産になると思うので、今期は本気でFA杯を取りに行って欲しいです。
NORIさん>
スイッチ入ったら続くタイプなので、これから楽しみですね。できれば今週の木曜日からラッシュかけていただきたいです。36節で打ち止めにしていただいて。