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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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破壊力抜群のモナコに3発喰らったマンチェスター・シティが、アグエロ無双で大逆転勝利!

チャンピオンズリーグ2016-17、ラウンド16。アーセナルはバイエルンにやられてしまいましたが、プレミアリーグ2番手のマンチェスター・シティは、リーグ・アン15試合16ゴールと復活したファルカオを擁するモナコに勝ちきれるでしょうか。ペップ・グアルディオラ監督は、フェルナンジーニョを左SBで起用するようです。GKカバジェロ、DFサニャ、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、フェルナンジーニョ。MFヤヤ・トゥレ、デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、前線にはスターリング、アグエロ、サネといったオーダーです。立ち上がりから押しているのは、リーグ戦26試合で76ゴールと破壊力抜群のモナコ。プレミアリーグ2位チームは、ビルドアップで再三ミスを犯して相手にボールを渡しています。6分にレマルが右から放ったミドルは、力みからかニアポストの外に大きく逸れてしまいました。サネが左から仕掛けた最初のチャンスは、ボックスに入って上げたクロスを大きく浮かしてしまいました。

隙あらば打ってくるモナコのMF陣をどう抑えるかが、今日のひとつのテーマです。14分、中盤で3人かわしたベルナルド・シウヴァが縦にスルーパスを入れると、抜け出しかけたファルカオはサニャとオタメンディが2人がかりでストップします。マン・シティのキーマンはスターリング。右から縦に走り、GKスバシッチと競ったチャンスは、こぼれ球を拾ったアグエロのラストパスが通れば1点でした。17分にラッジがドリブルで攻め上がったカウンターは、逆サイドをスプリントしたメンディのダイレクトショットをカバジェロがセーブ。2分後のCKは、サニャがかぶってグリクにヘディングを許しますが、左に外れて助かりました。攻撃時には、フェルナンジーニョがヤヤの脇に上がって2センターになるペップのチームは、サイドでは時折勝つものの、フィニッシュに辿り着けません。

23分、右サイドでスターリングの落としを受けたデブライネが、初めて決定的なラストパスを通します。GKスバシッチの目前に飛び込んだアグエロは、触れば先制でしたが空振り。波状攻撃も実を結ばず、チャンスは潰えましたが、26分にサネの華麗なドリブルがモナコ守備陣を破りました。左サイドから3人を抜き去り、ダヴィド・シルヴァとのワンツーでボックス左を崩したサネは、中に入ってきたスターリングがタッチすればOKの完璧なグラウンダーをフィード。メンディは7番に追いつけず、スバシッチはどうしようもありません。反撃に出たモナコは31分、今日の最大のネックであるカバジェロのキックミスを同点ゴールに結び付けました。ファビーニョのクロスをダイビングヘッドで叩き込んだのは、ラダメル・ファルカオ。サニャの裏を取る動きは、プレミアリーグでは見せてもらえなかった鋭さでした。

34分、エティハドにブーイングが響き渡ります。ダヴィド・シルヴァ、デブライネとテンポよくつないだホームチームは、ベルギー代表MFのスルーパスでアグエロがスバシッチと1対1。左から抜こうとしたアグエロをGKが倒したかに見えたシーンは、シミュレーションでイエローカードというジャッジでした。プレイが荒くなり、イエローを連発したマン・シティは、40分に油断から逆転ゴールを喰らいます。敵陣でのFKをクイックに縦に通されると、オタメンディは18歳のムバプに追いつけません。カバジェロの前で思い切り右足を振り抜いた29番の一撃で、1-2。マンチェスター・シティは、次の45分で最低でも2点が必要です。

フェルナンジーニョが中盤に上がって3バックとしたペップは、50分に自らのチームは発展途上だと気づかされます。自陣で奪われたボールを左にまわされ、メンディのクロスをファルカオがボレー。シュートは力なく右に外れますが、アシスタントレフェリーがオタメンディの足を見逃さず、カードとPKが宣告されます。決められれば終わりか。ところがフェイントをかけたファルカオのシュートは、カバジェロが見事に読みきり、ホームチームは地獄から生還しました。54分、右からのデブライネのFKは素晴らしいボールでしたが、アグエロが触れず逆サイドに抜けていきます。

58分、優位に試合を進めていたモナコがリードを手離しました。自陣でインターセプトに成功したスターリングがドリブルで駆け上がり、右に流れたアグエロに縦パス。ニアへのシュートはスバシッチがキャッチするかと思いきや、痛恨の後逸でネットを揺らします。しかし同点の時間は、2分もありませんでした。縦パス1本のカウンター。ファルカオと競ったジョン・ストーンズがあっけなく抜かれてしまい、ループシュートにカバジェロはなす術がありません。ペップの打開策は、フェルナンジーニョをサバレタ。69分にダヴィド・シルヴァが巧みな浮き球でスターリングをフリーにしたチャンスは、メンディが戻ってシュートを打たせません。マン・シティの攻撃は悪くありません。問題は、獲るのが先か、やられるのが先かです。

71分、ダヴィド・シルヴァのCKは、シディベがアグエロを離してしまい、エースの完璧なボレーが突き刺さります。3-3、勝負は次の1点でしょう。足が止まったサネは、そろそろ代え時だと思われますが、ペップは今のノリートとイヘアナチョに信頼が置けないのでしょうか。しかし77分、勝ち越しゴールはファルカオにやられた若いCBでした。デブライネのCK、ヘッドで逸らしたのはヤヤ、右足を出したのはジョン・ストーンズ!さらに攻めるマン・シティは、80分にグリクをかわしたアグエロがフリーで左足を振り抜きますが、高さが止め頃でスバシッチがセーブします。私はここで謝らないといけません。82分、ヤヤ、アグエロ、ダヴィド・シルヴァとダイレクトでつながり、ダヴィド・シルヴァの浮き球でアグエロがラインの裏に抜けると、横に流したボールを無人のゴールにプッシュしたのはサネです。3トップが全員フリーになる完璧な崩しに、エティハドのサポーターが絶叫しています。

84分、モナコの逆襲。左サイドでメンディがフリーとなり、ニアに飛び込んだファルカオが左足で合わせると、GKの逆を取った完璧な弾道をカバジェロが右足でビッグセーブ!ペップはスターリングを下げて、ヘスス・ナバスでメンディのサイドを締めます。5-3、素晴らしい!よくぞ2点差勝利に漕ぎ付けました。ターニングポイントは、スバシッチの後逸でした。値千金の同点ゴールで、それまでキックが微妙にずれていたエースのテンションが上がり、そこからの30分はアグエロ無双、グリクとラッジは制御不能でした。最終ラインのビルドアップはプレスをかけられるとミスが多く、ファルカオやムバプとの駆けっこに耐えられないのにむやみに浅いラインと、守備は課題山積でしたが、ペップは長期的視野に立ってポリシーを曲げたくないのでしょう。彼ゆえの3失点であり、5ゴールだったと思います。

マンチェスター・シティサポーターのみなさん、おめでとうございます。見事でした。「こんなビルドアップならジョー・ハートのほうが…」「つなげないならサイドに長いのを出せばいいのに…」などとPCに向かって毒づいていた前半の非礼をお詫び申し上げます。プレミアリーグでアウェイ勝利数No.1のチームだけに、敵地でもひるまず戦ってくれるでしょう。昨季4強のチームが、さらに上にいってくれることを祈っております。

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“破壊力抜群のモナコに3発喰らったマンチェスター・シティが、アグエロ無双で大逆転勝利!” への4件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    アグエロはしっかり守備もして素晴らしいかったですね
    まさかこんな展開になるとは思いませんでした
    後半だけ見れば4-1と

    —–
    まさかこんな展開になるとは思いませんでしたね
    アグエロは若い選手からいい刺激を受けたのか攻撃に守備に素晴らしい活躍でした
    チームとして守備面で改善すべきところが多いですが長い目で見ていくしかないですね

  2. グッチ より:

    ペップの後半45分だけ抽出すると結構いい成績かもしれませんね

  3. トト より:

    さすがアグエロ(゚o゚)/
    やっぱりシティのエースだと実感しました。
    モナコのファルカオもプレミア時代とは人違いかよと思うほど、ストライカーでしたね。

  4. makoto より:

    シティふぁんさん>
    チーム内に競争があることは大事ですね。守備に戻る姿が印象的でした。

    グッチさん>
    確かに。点を奪う形が明確なチームなので、相手が疲れたり気持ちがひるんだりすると強いですよね。

    トトさん>
    ファルカオ、赤いユニフォーム着ていたときにこのプレイを見せてくれていれば…と思いました。残ってたら、ズラタンは来なかったですかね。いろいろ複雑な心持ちです。

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