「Wenger Out!」…いいえ、私は「テレグラフ」の記事を支持します!
クラブをプレミアリーグ16位というどん底に落として前週に去った監督は、5年9ヵ月の在任期間中に3度のプレミアリーグ制覇を成し遂げてくれた忘れ得ぬボスでもあります。ジエゴ・コスタ、アザール、セスク、テリー…確執が噂された主力選手の名前が連日のようにタブロイド紙を賑わそうとも、チェルシーサポーターは感謝の気持ちを忘れませんでした。対してアーセナルの指揮官は、就任以来20年の間にプレミアリーグ優勝3回、FAカップ6回。歓喜の数は、チェルシーの名将を凌駕しています。「Wenger Out」「Enough is enough,Time to go」「No new contract」…。ヴェンゲルさんの美しいサッカーを長年堪能し続けてきたプレミアリーグファンとして、容赦ないバナーの言葉に心が痛みます。
確かに、バイエルンとのチャンピオンズリーグの結末は無残でした。グーナーのみなさんにとっては、10人になって夢破れた後に3失点を喫した昨日のゲームより、不用意なプレイで失点を重ねた初戦がショックだったことでしょう。プレミアリーグ優勝から10年以上遠ざかり、チャンピオンズリーグでは6年連続でラウンド16を突破できなかったチームが、今季もドイツ王者に力の差を如実に見せつけられ、苛立つ気持ちはよくわかります。マンチェスター・ユナイテッドサポーターである私も、幾度か行き場のない悔しさと悲しみにうろたえたことがあります。2011-12シーズンのヨーロッパリーグで、ビエルサ監督のアスレティック・ビルバオに完膚なきまでに叩きのめされたときは、「スペイン勢には勝てない…」と絶望的な気分になりました。サー・アレックス・ファーガソンの突然の勇退発表に言葉を失い、翌シーズンのモイーズ監督のサッカーはエヴァートンをそのまま見せられているようで、プレミアリーグ7位というポジションに現実感を抱けませんでした。チェルシーサポーターのみなさんにも、この気分はご理解いただけるのではないでしょうか。2つのクラブは、プレミアリーグ優勝の1年後に、チャンピオンズリーグ出場権圏内からも外れたのです。
「BBC」「ESPN」ほか、世界じゅうのメディアがグーナーの抗議デモを報じているなかで、「テレグラフ」がこんな記事を掲載していました。「Arsene Wenger defiant he can reinvent Arsenal in remaining 80 days of season(アーセン・ヴェンゲルは、シーズンの残り80日間でアーセナルを再生できることを示す)」。ヴェンゲル監督が「ストレスアウト」したのを見たことがないというレイ・パーラー氏のコメントを紹介したこの記事は、「アーセナルは、ヴェンゲル監督が自ら変化をもたらし、クラブを次のレベルに押し上げられるところを見たがっている」「バイエルン戦の結果はダメージが大きく、困惑するものだったが、コシールニーが退場するまでの間は、ヴェンゲルと選手たちに心を奪われた者もいるだろう」「チェルシーとは16ポイント差だが、21回めのTOP4フィニッシュに向かっている」と冷静に解説。バイエルン戦後に指揮官について語った選手の言葉で記事を結んでいます。
「監督は僕にチャンスをくれた。今のような選手になれたのは彼のおかげ。いつも感謝しているし、ドレッシングルームにいる仲間も同じように感じている。 Of course we want him to stay.」(エクトル・ベジェリン)
…決して、監督を代えるべきではないと主張しているわけではありません。20年もの間、プレミアリーグのトップクラブの座をキープしてくれた名将に対しては、今までの足跡にふさわしい待遇があるのではないかということと、「プレミアリーグ優勝の道が絶たれていない今は、シーズンで最も大事な時期。デモなどで足を引っ張っている場合ではないのでは?」と申し上げたいのです。
プレミアリーグ16位だったチェルシーのサポーターはモウリーニョコールを辞めず、奇跡的な優勝の直後に17位に転落したレスターサポーターは「ありがとうラニエリ」と書かれた弾幕とラニエリ監督のマスクで、解任というクラブのジャッジにささやかな抗議をしました。ヴェンゲル監督の退任を過激な方法で主張している一部のグーナー(多くは、去就はどうあれ指揮官をリスペクトされているでしょう)のみなさん、あなたがたの古くからのライバルと隣人は、チャンピオンズリーグの出場権まで逃して苦しい1年を過ごしています。リヴァプールより1試合消化が少ないアーセナルは、実質的にはプレミアリーグ4位に踏ん張っているではありませんか。監督問題についてはシーズン終わりに語るべきではないでしょうか。
アーセナルの後継者問題は、「ヴェンゲルさんがいつやめるか」ではなく、「誰が次を担うか」です。噂になっている後継者候補との交渉が不調に終われば、それが現監督の留任の理由になる可能性もあります。「ヴェンゲル監督の契約前に抗議しないと意味がない」という方がデモを企画したのかもしれませんが、声の大きさに押されたクラブが後釜不在のまま辞任のほうだけジャッジすれば、チャンピオンズリーグ出場権を失って不遇の時代を過ごす番がまわってきてしまうかもしれません。プレミアリーグのトップクラブに素晴らしい指揮官が揃った今季は、今まで以上に4位キープのハードルは上がっています。今はひたすら、耐えて支える時期だと思います。
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ベジェリン、ありがとう。
アーセナルとゆうクラブの魅力は、こうゆうことなんだと思ってます。
どんなことになろうとも、いつまでもグーナーでいたいし、今シーズンだって最後まで応援しますよ。
前記事からの続きで申し訳ありません。
なるほど、たしかにベンゲルが変わるうんぬんのくだりは主に戦術についてですか。たしかに文脈を読みなおしてみるとそのように読解すべきだったかもしれません、すいませんでした。
とはいえ毎年手駒が変わるのですから戦術の細部が変わるのも当然の話かと思われますが…。
さてしかし、退任派が望んでいるのはもっと抜本的なマインドチェンジであります。直近でいえばカンテではなくより高額なジャカを獲得、メルティが怪我をするまでCBの補強に動かない(様々な思惑があったことだとは思いますが)、好調なペレスではなく基本的に寵愛しているイウォビの起用、などなど。
ブログ主様の2013年2月の奇しくも同じバイエルン相手に敗戦した際の記事にこうあります。
『この今季最大に重要な試合に、戦略的な理由でなく初めての布陣で臨まなければならなかった責任は、アーセン・ヴェンゲルとフロントにあります。(中略)厳しいことを言い過ぎでしょうか。いたずらに監督を変えることがいいこととは思いません。しかし本気でタイトルがほしいなら、欧州を狙うというのなら、ヴェンゲルが変化を志向しない限り、難しいのは間違いありません。変わるのか、去るのか。過去の実績を主張している場合ではありません。もう一度、欧州で攻めて攻めて攻めまくっているアーセナルが見たい。』
はてさてもうすでに四年が経ちますが、ベンゲルが変わった、アーセナルが変わったと言える日はいつ来るのでしょうか。
そりゃ他のファンからしたら残ってもらいたい、計算しやすい相手だから
他チームファンこそ密かにベンゲルが変わってくれることを願ってるかもしれませんね
特にゴタゴタして解任でもしてくれるものならなおさら
このご時世毎年CLで戦えてるプレミアのチームなんてアーセナル除けばシティぐらいでしょう
他は監督交代や慣れないローテーションで安定して4位以内に入れないのが現状、アーセナル自らその道を選んでくれるというのであれば止めませんが
リバプールはラファ以降、ユナイテッドはファーガソン以降まともに安定した結果を出していませんし、チェルシーも何回か4位以内に入れていません
アーセナルファンも数年後あのときは良かったと思う日がこないといいですね
CL惨敗の結果、ベンゲル解任論の声が大きくなってきましたね。そこの賛否はさておき、これまでの結果に対して、選手への批判がほとんどなく、批判の8~9割をベンゲル監督が引き受けているのはスゴイ。ストレス・プレッシャーにこれまで打ち勝ってきた彼のことですから、残りの期間で4位&FAカップをゲットしても不思議ではありません。
ここまで、批判を引き受けてくれているボスのために、選手たちが奮起することを期待して、最後まで応援します。私だったら、第一戦で負けた時点で投げ出しそうです。オモテだっての選手批判もせずに、じっと耐えているのは、さすがです。
—–
セオさん>
いいですよね。何とか巻き返してほしいです。
朱大砲さん>
「手駒が変わるから戦術の細部が変わる」レベルのことには、「変わってない」というべきでしょう。そのレベルではないことを例として挙げたつもりです。私は、今季のアーセナルは、アレクシス・サンチェスを軸としながら、より前で守って中盤(主にウォルコットとエジル)が最前線に出ていくサッカーに変わったと捉えており、CLのグループステージで1位通過したこともあって大変期待していたのです。基本的には外から見ている立場なので言い訳する動機はないことを念頭に読んでいただきたいのですが、「カソルラが負傷し、エジルやジルーなど主力のバイオリズムが最低な時期にCLを迎えてしまったことが、ただただ残念」です。チームの調子を大事な試合に合わせるのがマネージャーの仕事なのは重々承知ながら、エジルが前半戦の状態でピッチにいれば…など、いくつかの「たられば」をつぶやいてしまいます。
おはむさん>
昨季、2番めに戦績がよかったチームですが…
プレミアリーグ大好き!さん>
そうですよね。他クラブのサポーター目線で見ると、アーセナルの安定感はうらやましい限りです。代えるときは、意志をもって、かつ慎重にやらないと、いよいよCLから外れるときがきてしまいます。
更新お疲れ様です。
「why Arsenal?」
たしか昨年のフットボリスタでこのような特集号がありました。
拝読してアーセナルというのは、とても稀有で、羨ましいチームだと感じました。
なぜアーセナルなのか?アーセナルでなければいけないのか?この答えをグーナーであれば誰しもが持っていると思います。
答えはヴェンゲルであるはずです。
ヴェンゲル監督だったからこそ、近年のアーセナルの哲学が生まれたはずです。
結果、タイトルがなくともアーセナルを応援せざるおえない、自然に応援してしまうチームを作ったのがヴェンゲルなのだと思います。
誰がいつ語っていたか忘れましたが、マン・シティのプレーヤーがマン・ユナイテッドやリヴァプールにはまだ及ばないと発言していました。
それは現在の強さやタイトルの数というお話ではなく、チームとしての哲学がまだシティに存在しないとの内容でした。
チェルシーにはモウリーニョ、レスターにはラニエリが新たなチームの指針を示したことがサポーターの誇りであり、タイトル以上にファンは感謝しているのではないでしょうか?
私はタイトルこそ獲れませんでしたが、ロジャースにはかなり感謝しています。
ラファ以降の混乱を鎮め、レッズのあるべき姿の指針を示し、クロップ監督への道を開拓してくれた監督であると思います。
またFSGはレッズの伝統を壊すことなくチームを再建してくれていると感じます。
このようなチームの姿はたしかにオーナーや監督に決定権がありますが、サポーターの声は少なからずチームの姿に反映すると思います。
今ここで最大の功労者たるヴェンゲル監督にグーナーがどのような言葉を投げかけるかで、アーセナルの未来はおのずと決まってしまうのではないでしょうか?
他サポ、しかも古豪サポの愚考を長々と書いてしまい申し訳ないですが、ヴェンゲル監督のサッカーに魅了された一サッカーファンとしてコメントしてしまいました。
ご気分を悪くされた方、お許しください。
—–
さすがにアーセナルのリーグ優勝の道は閉ざされてるでしょう(他のチームにもあるとは思いませんが)
ただ今までのベンゲルの功績を忘れたかのようなリスペクトに欠けた行動はどうなのかという事自体はよくわかります
CL圏内に留まれるか留まれないかの大事な時期にファンがデモなんてしてる場合じゃねーというのはその通りですね
私はアーセナルがCL圏内でプレミアリーグをフィニッシュさえすれば今のベンゲルoutのムードは少しは緩和されると思います
結局のところ毎年リーグ中盤につまずいてCLに出れるか危なくなるも終盤に勝ち続けてCL圏内キープして来季こそはというのがアーセナルの日常ですからね
テレグラフの記事の通りシーズン終盤で再生させて来季に期待させたあげく結局毎年優勝できないからファンのストレスもたまってるんでしょうけど
ここ数年のアーセナルは閉塞感半端ないから、例え痛みを伴おうとも変化を求めるのはわかる。
ただ、やり方はバカだと思う。他サポからすれば、もっと混乱しとけ!と思いますが、、、
デモ云々について一言。
欧米文化圏と日本では天と地程に考え方が異なります。
懲罰的罰金を認め訴訟を増やす(個別で改善を促すのか)のか、実損のみにとどめ訴訟を抑える(改善は国が担う)のか
企業の発展のため緩和的姿勢をとるのか、安定性をもたらす為規制強化を打ち出すのか
声をあげたものが得するのか、黙っている(周りに同調する)方が得するのか
遊びといえば踊り(パーティー)なのか、そうでないのか
既存ではなく未来志向なのか、未来ではなく既存志向なのか
全く文化が違うのです。赤信号で後ろから突っ込んだ車の運転手が前の車の運転手に怒鳴り込みに行くのか行かないのか位違いがあります。
向こうでは声を上げるのは当たり前です。故にデモが起きようがそれ事態はなんという事でもないですし、大なり小なり頻繁に起きている事で、取り立てて何かしらの影響を与える、大事ではないと思います。
問題の本質はデモではなく、多くのメディアがベンゲルの解任云々についての記事をあの手この手の方向から上げる様になったという事です。
売れるかどうかで記事をあがるかが決まるサッカーメディアにとってベンゲルの記事は金になる様になったという事。
つまり、記事をあげると良く売れる=多くの人がベンゲルのクビは近いと考え始めた人が多くなったという事を指すのですから。
短期的に素晴らしいサッカーをすることはアーセナルにとっては二、三年に一度はあることだと思うんですが…。
十年前から言われている「○○が怪我をしなければ…」が今年も起こり、そしてその対策にベンゲルが失敗した、ということだけだと思います。
そしてなぜこの時期にデモやネガティブな声が多くなるのか。もちろんこの時期が最も調子悪いからもありますが、シーズン終わってしまうと「いいじゃん、なんだかんだ四位取れたじゃん」という雰囲気になり、「夏に補強して来季万全ならきっと…」と枕詞が続くのです。
とまあ愚痴のようになってしまいましたが、ともかく私はシティ、スパーズ、ユナイテッドとの試合の結果を待ち、そこであのバイエルン戦の前半が本物だったのか否かを見極めようと思います。
だしまるさん>
マネージャーとして素晴らしいですよね。いわゆる「上司がやってはいけないこと」は、ホントにやりません。
nyonsukeさん>
「why Arsenal?」 は、私も書かせていただいたので、よく覚えています。おっしゃるとおり、ヴェンゲルさんの残した「無形文化財」のどこを継承し、何を変えていくかは重要な論点ですね。今となっては、私は再構築の最中にあるクラブのサポーターですので、ちょっぴりうらやましいです。
シャーザーさん>
そうですね。ここからどういうサッカーをして、何位でフィニッシュするかが重要です。そのためにも、サポーターの加勢は必要なのだと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
そうなんです。監督を代えたほうがいいという意見はあってしかるべしと思います。問題は手法です。
プレミアリーグ大好き!さん>
広い視点からのご意見、ありがとうございます。ただし、私は本記事において、同じプレミアリーグのクラブの例や、現地紙の記事(直近のデモ関連、ヴェンゲル関連の記事はひととおりチェックしました)を出しながら語っており、日本的な視点は持ち込んでおりません。今回は、チャンピオンズリーグの試合前にも抗議行動は行われており、これは普通にあることではありません。昨季、エミレーツにヴェンゲル監督解任を訴えるバナーが出るようになった時期に、ヴェンゲル監督がスタジアムの空気を作ってくれと半ば苦情に近い申し入れをしていることからもわかるように、サポーターが作る雰囲気によって選手が受ける影響は大きいです。メディアは、サー・アレックス・ファーガソンもそうだったように、監督の進退については売れると踏んで記事にするので、最近数年はヴェンゲル監督の退任関連記事は恒例行事です。特に今季は、契約が切れる年なので、勝っていても「勇退か?」といった記事が出ていたと思われます。
問題は、一部の過激なサポーターによるこういった行動が、クラブや多くのサポーターにとって決してプラスにはならないということだと思います。
朱大砲さん>
私は、なぜ変わるはずと思ったのかというご質問に対して、「序盤戦よりいくつかの明確な変化があったから」と回答させていただきました。それに対して時制を今に引き戻して、結果から逆引きして語るのはアンフェアではないでしょうか。「短期的にいいサッカーをすることはアーセナルにとって2~3年に1度はある」から、「今季も短期的にいいサッカーをして終わると考えるべき」とするなら、監督として7シーズンのうち6回優勝しているペップは、今季は優勝ということになりますね。レスターが優勝した昨季は、アーセナルにも大いにチャンスがあったという認識です。未来がわからないから、どのチームのサポーターも熱くなれるのだと思います。今、アーセナルは例年のようになるといっていい方は、従前よりそう主張していい方だけではないでしょうか。パブでサポーター同士で話しているぶんには、自由に何でもいえばいいと思いますが。
今季、この時期にデモが行われているのは、調子云々よりも、ヴェンゲル監督が「3月~4月には新しい契約について決まる」という趣旨の発言をしているからだと思います。サポーターが監督を決めるわけではないので、雰囲気云々は関係ないのではないでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドにもモイーズさんの頃にこの雰囲気はあったのですが(私は意見としては加担した側でした)、クラブに声を伝えたいという純粋な気持ちは否定しないものの、クラブが冷静に判断すべきことで、サポーターが醸し出すムードは考慮しないほうがベターだと思います。レスターがラニエリさんを解任したことも、残念で悔しいという気持ちはありながら、一定理解しています。
—–
ベンゲル監督の気持ちが切れていないかだけが心配です。監督交代の決断をするにしても、相応しい候補とされるアッレグリやトゥヘル、シメオネらはまだ他のチームでシーズンを戦っています。CL圏が見えている以上、託すしかありません。
私はベンゲル監督の引き際を感じ始めていますが、ここから彼にチームを立て直してもらえることを期待しています。多くの若手を見いだして去っていったファンハールのように、チームに可能性を残すような戦いぶりを、これからのシーズンには期待してやみません。
失礼しました。
「従前よりそう主張していい方」→「従前よりそう主張していた方」です。
新参さん>
そうですね。「テレグラフ」は、こういう苦境に陥った際のヴェンゲル監督の強さ、冷静さについて語っていたのだと思います。「プレミアリーグ4位」「トッテリンガムデー」などなど、今までクリアしてきたものをすべて失って退場するようなことにならなければいいなと思います。(スパーズサポーターのみなさん、アーセナルはトッテナムの上にいけ!といっているのではなく、「すべて」失わないように、ということですので、念のため)
makotoさん
イメージとしては外国では常にこういった主張をやっているのかなと。その人数、賛同者が多く、結果として規模が大きかったから問題(記事等)になっただけで、小規模ならいつもやっているイメージがあります。
はっきり言うは美徳ですし、はっきり主張するから喧嘩も多い。その代わり、30分後にはすっかり忘れる。
また、リスペクトする気持ちと、今の状況(実力)に対する評価は関係がない。
今が悪かろうが、リスペクトの気持ちは消えないが、リスペクトしたからと言って対応が変わるかといえば、そうではない。
自分の主張ははっきり何時でも言っていい。それに対する反応はノーケア。過去の実績よりも今どうなのかが重要。
実際はそこまでではないですが、これが欧米系なのかなとも思っています。
だから、ベンゲルがこういっているからそれに従う、今は時期が悪いからやらないみたいな考えはイメージわかないです。
そもそも時期が悪いからやらないというのなら、何時でも悪いのではないかなと思いますが。
(調子が良い=要求が通らない、調子が悪い=チームのためにならない、序盤=これからという時でチーム作りの邪魔になる、終盤=重要な時期に)
まあ、強いて言えば序盤は避ける、チャンスを与える文化ではあると思っています。
スアレスなんかも街でファンと写真を撮った際に、辞めろ、去れ、みたいな事言われてショックを受けたとか聞いた事がありますが、そういう所があるのが外国人かなと。なので、ショックもそう受けないのではないかというイメージもありますし、サポートに値するプレーでやり返す、結果で示してサポートを掴むという方が自然な流れに思えます。
ちょっと取り留めのない文になりましたが、なんかピンと来なかったので書いてしまいました。
失礼しました。
今こそエミレーツに行きたいです、チームと選手とベンゲルを応援したい。現地サポには辛抱してほしい、批判より応援してほしい。
ヴェンゲルさんは、フットボールの世界が安易なものにならないようずっとあがいてきましたよね。知性あるスマートなたたずまいにブルーカラーそのものの泥臭さを内包し、ちょっと考えられない根気強さでフットボールに貢献してきました。戦略戦術については否定派の意見に頷くことは多々あれど、彼に率いられたアーセナルをもっと見ていたいです。全てにおいてソリッドにならないとさすがに厳しいでしょうが…
—–
私は全くの反対でヴェンゲルには今シーズン限りでアーセナルから離れて欲しいです
理由としましては、もう疲れた
この一言です
理由は色々ありますし話すとすれば長くなるので何点かあげさせて頂きます
エミレーツスタジアムに移転後
借金により補強もままならず
色々なショックなことがありました
特にショックだったのは
アンリの移籍
セスクの移籍
ファン・ペルシーの移籍
この3人が移籍した時はショックでしばらく放心状態でした
他にもフレブ、フラミニ、コロ・トゥレ、アデバヨール、ナスリ、クリシー、ソングなど主力を毎年引き抜かれ。。。ですが私の熱は冷めることはなく
いつかは借金を返し見返してくれると応援し続けました
そしたらエジルが来てFAカップを獲得して
次の年にサンチェスがきてFA2連覇
更にチェフを獲得し優勝出来そうなシーズンだと思ったら、、、レスターに優勝されました
アーセナルは前半戦1位で折り返したので完全な自滅です
そして今シーズンはジャカ、ムスタフィなど高額な移籍金を支払ったにも関わらずバイエルンに二試合合計10-2で負けました
忘れてはいけないのが最近チェルシーにもリバプールにも完敗してます
ここまでの結果なら他クラブだと解任されてもおかしくない数字です
確かに監督を変えたらCL圏にも入れないという方がいらっしゃいますが現に監督を替えて好転してるクラブだってあります
逆に替えてCL圏内に入れなくなるかもしれないです。
ただ私は良い悪い関係なく変化を求めます。
仮に悪ければ新しい監督を呼べば良いです。
次の監督にヴェンゲルほどの長期政権は求めていません。
正直、ヴェンゲルのままで何を補強すれば来シーズン勝てるようになるのかも今は分からないです。
カソルラが怪我したから勝てなく成ったという意見も聞きますしゲームをみてて理由も分かりますが
カソルラの代わりのジャカを獲得したのはヴェンゲルでエジルがいるからといってゲームを作れるセスクを獲得しなかったのもヴェンゲルです。
お金ない時代も含めてですが10年以上プレミア優勝しておりません。
リスペクトが欠けてると言われそうですが私は解任はして欲しくないですが今シーズン限りでの退任を希望してます。
まさしく貴殿が書かれた通りだと私も思っています。
確かに最近の結果はネガティヴなものが多く、多少なりともボスにも責任があるのかなと私も思いますが、頭ごなしに今季で退任しろと言っても、それがアーセナルの為になるのかと言うと私はならないと思います。
後任候補のアッレグリやシメオネだって契約が来季まで残っていて、今季終了時に連れてくるとなると違約金を払わなければならないし、そうなってくると他の資金力あるクラブと比べ、アーセナルの資金力だと補強に回すお金が充分に確保できなくなってしまうと考えられます。
さらに、貴殿が書かれた様に、上記で上げた実績ある監督が必ずしも来てくれるとは限らず、もし実績ある監督を連れて来れず、言葉悪いですが、中途半端(噂が出てた中では個人的にエディ・ハウ)な監督を迎えたとしても今以上の結果を出すのは厳しいと思います。
ちなみに、エディ・ハウを中途半端と書いていますが、過小評価している訳では無く、今後ビッグクラブを率いて真の名将になる可能性を秘めた素晴らしい監督だと思っています。
とにかく、シーズン真っ只中の今、現地のサポーターも日本のサポーターもヴェンゲルアウトと声を荒げるばかりで無く、チームを後押しできる声援を送る事が、今サポーターがやるべき事だと思いました。
ヴェンゲルさんが素晴らしい監督でリスペクトされるべき存在であるのは間違いないはずです。
ただいつまでやるにしてもどの道ヴェンゲルさんが居なくなることは間違いないので(もう高齢ですし)今後どういう方針でチームを作っていくのか、どの選手が軸となって戦っていくのかが重要になると思います。
特にサンチェス、エジルを中心にさらに何人か新監督好みの選手を加えてチームを造るのか、それともガラリとメンバーを入れ替えて新しいスタイル、チームで戦うのかをしっかり定めないと、スタイルをガラリと変える場合には辛抱も必要ですから。
ファーガソンの後結局チーム方針がハッキリしなかったのもユナイテッドが失敗した理由の一つだと思うのでアーセナルにはチーム方針を長期的な目で考えて欲しいです。
プレミアリーグ大好き!さん>
今回のアーセナルの件を「欧米では当たり前」と捉えてらっしゃることに関して、「そんなことはないですよ」とお返ししたいと思います。今回の試合前後のデモは計画的で、あちらでもあそこまでやるのは特別なことで、現地でも「シーズンの大事な時期にはこういうことは控えるべき」「リスペクトが感じられない」といった声もあります。私の元の文には「欧米VS日本」という図式がないのに、そこにはめようとしてらっしゃるのはどういった趣向なのでしょうか。ちなみにあちらの方は、日本人がびっくりするぐらい忘れないですよ。リヴァプールサポーターは、ヒルズボロの件で「ザ・サン」を永遠に許さないでしょう。
くまさん>
同感です。パリ戦で勝ったバルサの選手が、「相手よりも10人多いチームで戦っているように感じた」といってましたが、そんな応援をしたいですよね。
フッチ坊さん>
そうですね。経済的に肥大していくことへの懸念や、「ボクシングデーのゲームこそがイングランド」などなど。
赤丸さん>
ご意見、理解しました。退任派の代表的な声だと思いました。退任を希望すること自体は、リスペクトを欠くことではないので、気にしすぎなくてもいいと思います。
ガナーズ愛好家さん>
ありがとうございます。私も、エディ・ハウさんは将来有望ではありますが、危険だと思います。監督として経験豊富で戦略・戦術がしっかりしている方か、「監督としての資質+選手時代のカリスマ」で引っ張っていける方(ジダンのように)か、どちらかでしょうね。
ユナイテッドさん>
全く賛成です。方針、大事ですよね。モイーズさんを選ぶ際に、サッカーで選ばなかったのが失敗の始まりでしたね。「辞任ありき」ではなく、「後継者ありき」で事を進める必要があると思います。
makotoさん
忘れやすいのは間違いないですよ。
10年でも数年でも構いませんが、住まれていた経験はおありですか?
喧嘩してもすぐに飲みに行く、解決したらそこでノーサイドという文化は日本と比較して相当に強いと私は感じていました。
ヒルズボロはあまりに悲惨だったため語り継がれるべきものとなっただけでしょ。
なぜ全く普遍的ではない事象を例にあげて、長々と恨みつらみを持つのがイギリス人という考えを自信を持って主張できるのか、そのあなたの思想の方が余程に理解し難いです。
書いたようにデモは起きるが今回のは規模が大きいとは認めていますよね。単純に賛同者が多かったのでしょう。
公の意見としてリスペクトが欠けるという言葉が出てくるのはどの国も普通の事じゃないですか。
どの分野のデモであれ、自分に関わり合いのない事に関して革命が成功させ結果が出ない限りは、それを正しかったとは言わないでしょ。
私が言いたいのは、総論としてデモ悪いよね、やめようねというのはどうなんだという事です。
優勝云々どころかCLベスト16最弱の称号を長年に渡って抱えながら、『本質的には金満クラブのサポ』であるガナーズの方々は我慢されてきているわけですよね。
そこにきて最近の悲惨な結果。
ガナーズファンでもない貴方に上から目線でデモを批判する資格があるのか、そもそもデモ、意見の主張というものを大きく捉えすぎではないのかと私は感じてコメントしただけです。
更新ご苦労様です。
私はベンゲルがこれからアーセナルを再生したとしても大きな意味はないと思います。メジャータイトル争いから脱落した後で復調し勝ち点を積み上げるアーセナルは過去に何度も何度も見てきましたからね。アーセナルあるあるです。現地のベンゲル退任派は管理人さんのご指摘も理解した上で抗議しているのではないでしょうか?
要するに退任派はまた同じかよ!・・・だと思うんですよ。同じ時期にCLで敗退して似たような時期にプレミアの優勝争いから脱落するけど最終的には何とかCL出場権は
確保する・・・これを安定感と取るか敗者の歴史と取るかの違いではないでしょうか?そして退任派の認識は後者だということでしょう。
アーセナルが現地の声の大きさに負けてベンゲルを見限る可能性はないと思いますよ。
それどころかクラブ側はベンゲルに新契約を提示しているはずです。現在はベンゲルの返答をクラブが待っている状態ではないでしょうか?ファンの声は関係なくクラブ側の最優先事項はベンゲルとの契約更新だと私は思っています。
同時にクラブ側はベンゲルが契約更新しないことを想定して新指揮官のリストアップもしているのでしょう。実際に交渉を行った候補者もいるかもしれませんよ。この動きが様々な憶測を読んでいるのだと思います。
ベンゲルが春に去就を決めると言っているのはクラブからのオファーを受けるか否かの返答期限がその時期なのかなぁとか思ったりしています。
ベンゲル自身が監督業からの引退を否定しているのですからアーセナルか別のクラブで監督は続けるのでしょう。やっぱり・・・私の予想はパリSGですけどね。
—–
20年間のうち、何回 4位と2位を取りましたか?
ベンゲルの20年間をたった去年成績だけで、決めてしまっては……
CLベスト16、リーグ4位以内
もはやアーセナルの様式美ですね、フロントはこの成績を維持することだけで満足しているみたいですし
ヴェンゲル自ら退任を申し出ない限りは、今の体制は変わらないでしょうね
プレミアリーグ大好き!さん>
私は、在住の経験はありません。現地観戦にちょくちょく出かけていたことがあり(最近はゆえあっていけてませんが)、以前の職場にイギリス人の友人がおり、本ブログを通じてイギリスの方や現地在住のグーナー、ライターなどの方とネットワークがあり、日々現地紙とファンのコメントを入念に(=やらないと書けないので)チェックしている、といったニュースソースです。在住経験のある方よりもフットボールに偏り、かつ浅いのだとは認識しています。ただしこの話は、「忘れやすいかそうでないか」という二択ではないと思っており、プレミアリーグ大好き!さんの「忘れやすい」という言い切りに対して違和感があったので、「違う面もあるのに言い切るんですか?」というニュアンスで指摘させていただきました。
歴史と伝統を重んじるカルチャーがあり、新聞記事のテーマや見出し、露店のTシャツ、毒舌系の揶揄チャントなどに触れると、よくまあこんなに「みんなで覚えてるなあ」と舌を巻きます。ネガティブな話もちょっとした遊びにもフットボールの歴史が下敷きにあるのは、われわれにはない感覚だと思います。
ヒルズボロの件については、言葉足らずをお詫びいたします。すみませんでした。例としては「ジェラードのチェルシー戦でのスリップTシャツ」でもよかったのですが、昔の話をときに真摯に、ときにネチネチやる方々という面もあるのではないかということをお伝えしたく、シンボリックにヒルズボロといったのです。複数例を出すなり、補足するなりすればよかったですね。すみません。
ただし、2つだけいわせてください。いちばん申し上げたかったのは、「日本⇔欧米」という視点では書いていませんよ、ということです。書いている内容について批判やお叱りをいただくのであれば、不快感や誤解の解消のために説明すべしといつも対応させていただいているのですが、そうでない場合は新規で調べるパワーがかかることもあり、書いていることについておっしゃってくださいとお願いしています。(記事に対応するコメント欄であり、私が管理にパワーを割いているので、そのぐらいのことをお願いするのは妥当ではないかと考えています)。ポジティブなお話であればいいのですが、誤解やネガティブなトーンを含む場合は、それが広がって説明のパワーがものすごいボリュームでかかってくるのが正直、きついのです。釈明に時間をかけるのではなく、できるだけ多くのエピソードをお届けしたいと思ってますので、ご理解いただけると助かります。
そしてもうひとつは、「ガナーズファンでもない貴方(=ヴェンゲルファンと書いてますが、それではだめなのですか?)に上から目線でデモを批判する資格があるのか」というお言葉についてです。私は、以下のように書いており、「上から目線で批判」はしていないつもりです(そこに関しては、相当留意して言葉を選んでいます)。
「プレミアリーグ優勝の道が絶たれていない今は、シーズンで最も大事な時期。デモなどで足を引っ張っている場合ではないのでは?」
「クラブに声を伝えたいという純粋な気持ちは否定しないものの、クラブが冷静に判断すべきことで、サポーターが醸し出すムードは考慮しないほうがベター」
どんな方なら書いていい、という「資格」についての定義があるなら、お聞かせいただきたいと思います。私がこのブログを始めたのは、「プレミアリーグ全体を事実ベースで語るメディアがさほどない(個別ニュースはあるけれど)ので、おもしろがっていただけるのではないか?」「(掲示板等含めて)ネガティブな論調や論争が多いので、ポジティブに伝える場があれば喜んでいただけるのではないか?」という思いでした。もし、「ファンでもない人間は書く資格はない」、というご意見が大多数であれば、本ブログの存在意義はさほどないということですので、継続するかどうかについて検討すべしだと考えています。ファンでない19クラブについて書くときは、それぞれのファンの気持ちをちゃんと理解はできなくても、実際に出ている声や事実を極力リサーチして、ファンの方々にもおもしろいと思っていただけるようにと考えて、言葉を選んでいます。今回のデモについては、昨年春にエミレーツで多数の退任要求バナーが出た際のやりとりや、今回の報道のトーンをふまえて、ここまでのことは特殊だ、チームにプレッシャーがかかって4位を外すのは心配だと書きました。すべての出来事に、疑問や意見を表明せず「いいね」とだけいい続けるのは不可能です(というより、おそらくそれはそれで読まれなくなります)。「外野がいうな、筆を折るべし」という趣旨であれば、ストレートにそういっていただければ、そのような意見があることをまずは受け止めて、考えてみたいと思います。
プレミアリーグ大好き!さんのコメントに対して不快感はなく(そういうこと自体は割と歓迎です)、むしろ言葉足らずはお詫びしたいということと、真意は以上であることをあらためてお伝えいたします。
tomoさん>
tomoさんがおっしゃっていることが、本線なのでしょうね。私は、「アッレグリさんなど、クラブが別な監督にスイッチすることを決断して、ヴェンゲルさんに自ら引いてもらえませんかと迫る」という可能性もなきにしもあらずだと思います。表向きは「ボス自身の決断だ」と、「アーセナルとサポーターのために」見せるという。論理的な根拠はないです。他クラブのときに感じた空気を感じる、といいますか。
おはむさん>
4位でも2位でも同じです。アーセナルサポーターの方々の真剣さが例年以上だと感じていたので、おはむさんのコメントに「何だそのいい方は!」といった声がいかなければいいなと思って、私が先に書いたのです。何は書いていい、何はNGというつもりはなく、自由であれと思いつつも、建設的な話ではなくネガティブなトーンでコメントを書いてくださっている方々同士がもめるのをあまり見たくないのです。「できればみんなハッピーでいてほしい」「みんなにいい顔したい」という八方美人なもので…。
みなさま>
今回のコメント欄で、グーナーのみなさんが過去最高に危機感を抱き、真摯に捉えているのだなと肌で感じました。ファーガソン勇退のときは、いきなり発表、青天の霹靂だったので、われわれは心配も何もなく呆けてしまったのです。その意味では、「プレミアリーグ最大級の功労者の去就が、初めて前もって語られている」という、すごい時間をともにさせていただいているのかもしれません。コメント欄半ばの退任派、残ってほしい派の応酬などは、リアルで迫力がありました。私はヴェンゲルファンとしては勝って終わってほしいと思い、「自分がアーセナルの経営陣だったら?」と空想すると、涙を流しながらボスに「今までありがとう」という道を選ぶかもしれない…と、心乱れている最中です。続報あれば、またお伝えいたします。本当にありがとうございました(締めに入るわけではありませんが、どこかで感謝の意を伝えたく)。