イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Stoke】アグエロ&サネは不発…マン・シティを抑え込んだストーク守備陣に拍手!

勝てば2位に浮上するマンチェスター・シティ。プレミアリーグ28節のゲームは、エティハドにストークを迎えて行われます。ペップ・グアルディオラ監督は、ダヴィド・シルヴァをベンチに置き、スターリングも外しています。GKカバジェロ、DFサニャ、クリシー、オタメンディ、コラロフ。ヤヤ・トゥレ、フェルナンジーニョ、デブライネが中盤に入り、サイドにはヘスス・ナバスとサネ。トップはもちろん今季プレミアリーグ12ゴールのエース・アグエロです。好調のアルナウトヴィッチを欠くマーク・ヒューズ監督は、前線にベラヒーノとディウフ、サイドにウォルターズと期待のソブヒという布陣です。最初のチャンスはストーク。左のスローインからピーテルスがクロスを入れると、ディウフのスライディングボレーはカバジェロがかろうじてセーブ。9分に左から上がったデブライネの高速クロスは、フェルナンジーニョの頭にわずかに合いません。

アグエロが右サイドに流れてマイナスに折り返した12分のチャンスは、フェルナンジーニョのスルーパスでヤヤ・トゥレが一瞬空きますが、ボールの処理に手間取りシュートを打てず。16分のストークの速攻は、ベラヒーノからパスを受けたソブヒがゴールライン際までえぐりますが、ラストパスは味方に合いません。マンチェスター・シティのサイド攻撃に対して、ストークの守備はよく統率されており、シュートを打たせず時間が過ぎていきます。アウェイチームの希望は、左サイドのソブヒ。細かいタッチで相手を翻弄するドリブラーに対して、マン・シティはヘスス・ナバスまでがボックスに戻ってチェックしています。

38分に左に出たヤヤ・トゥレからデブライネ、ヘスス・ナバスとつながった速攻は迫力充分でしたが、クロスはGKリー・グラントの守備範囲に飛んでしまいました。敵陣で奪い返したボールがヘスス・ナバスにつながった40分のチャンスは、クロスがわずかに高く、中央のアグエロに通りません。前半終了間際にオタメンディの長い縦パスでラインの裏に出たデブライネは、リー・グラントの目の前で振り上げた足がボールを捉えられませんでした。前半の0-0は、マルティンス・インディとショークロスが落ち着いてスペースをカバーし続けたストークの守備をほめるべきでしょう。2人のCBは、ハリー・ケインやデル・アリ、エリクセンに簡単に抜かれていたスパーズ戦とは別人です。

よくいえばシンプル、悪くいえば単調になりがちなマン・シティは、このところ好調のレロイ・サネをもっと使いたいところ。縦1本で前線に勝負させる強引なパスは、マルティンス・インディとショークロスを楽にさせるだけです。50分にカウンターからボックスに侵入したベラヒーノは、オタメンディがしっかり抑えました。2014-15シーズンのプレミアリーグで14ゴールを決めたストライカーは、完全復活にはまだ時間がかかりそうです。55分、ようやくサネが左サイドを疾走します。バーズリーを軽く抜き去ったサイドアタッカーがボックス手前にいたアグエロにパスを通すと、フリーで右足を振り抜いた一撃はピーテルスが頭でクリアします。57分、現状を打開したいペップは、ヘスス・ナバスをダヴィド・シルヴァ。緩急をコントロールできるプレーメイカーの登場で、アグエロへの縦のボールと正直なクロスしかなかったチームは、モデルチェンジできるでしょうか。

59分、右サイドに流れたデブライネからの速いラストパスは、中に走り込みながら右足で合わせたサネのボレーがクロスバーの上。ディウフは右足を痛めたようです。69分に代わって入ったのはアフェライ。中盤を厚くされるのは、ホームチームにとってはありがたいことではありません。70分にワンツーで右サイドを抜けたデブライネは、アグエロ好みのグラウンダーをゴール前にフィードしますが、飛び込んだエースはショークロスに体を寄せられて枠に押し込めません。残り15分、ペップはヤヤを諦めイヘアナチョを投入。クロスのターゲットを増やすのが狙いでしょう。77分に右から中に斬り込んだダヴィド・シルヴァのミドルは左のポストの外。CKに頭を振ったオタメンディの一撃はバーの上に浮いてしまいました。

80分にベラヒーノをウィーランに代えたヒューズ監督は、ゴールを奪うことよりもゼロで抑えることが優先です。攻守のハブとして奮闘していたジョー・アレンは、85分にインビュラにチェンジ。左サイドでアフェライとウィーランを強引に抜き去ったアグエロは、またしてもショークロスを振りきれずに左足シュートはニアポストの外に切れました。ハーフコートマッチを展開するマン・シティ。サイドは崩しているものの、クロスを高く上げてしまってはストークの最終ラインに捕まります。91分、デブライネの高速アーリークロスがゴール前に届くも、DFの間に割って入ったイヘアナチョのボレーは右に外れます。デブライネは94分にも危険なクロスを中央に落としますが、ウォルターズのプレッシャーを受けたサネが触れず、点を仰ぐペップ。やがてタイムアップ、ブーイング。スターリングの不在が痛かったか。スコアレスドローに終わったマンチェスター・シティはトッテナムをかわせず、プレミアリーグ3位に留まりました。

ホームチームはシュート12本、枠内はわずか1本。ミドルシュートですら枠に入れさせなかったストーク守備陣、とりわけアグエロを抑え込んだショークロスに拍手を送りたいゲームでした。マン・シティに足りなかったのは、中央の厚みでしょう。クロスの落下点を1点で予想できたストーク守備陣には迷いがなく、アグエロとサネがことごとくつぶされてしまいました。プレミアリーグ首位のチェルシーとは、勝ち点10差。痛いドローですが、悔いている暇はありません。FAカップのミドルズブラ戦の後、ペップのチームが戦う相手は、モナコ、リヴァプール、アーセナル、チェルシーです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【MAN.CITY×Stoke】アグエロ&サネは不発…マン・シティを抑え込んだストーク守備陣に拍手!” への2件のフィードバック

  1. ぐら より:

    ストークは最初の15分くらいまでの左サイドを上手く崩していた時間に先制できればなという感じでした
    最後のサネのシーンはひやりとしました

  2. makoto より:

    ぐらさん>
    ソブヒ、おもしろいですね。アルナウトヴィッチがいないなか、リアリストに徹した見事な戦いぶりだったと思いました。

コメントを残す