2025.04.19 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
プレミアリーグ勢は4チームが欧州のベスト4に進出!トロフィー獲得の可能性が最も高いのは…?

ヨーロッパリーグのトッテナムは、フランクフルトにホームで1‐1ドローから、敵地のセカンドレグをソランケのPK1発で勝ち切りました。危なかったのはマンチェスター・ユナイテッドで、リヨンとのファーストレグは、追加タイムのオナナのファンブルで2‐2ドロー。必勝のオールド・トラフォードでは、ハーフタイムは2-0だったのですが、残り20分から追いつかれてしまいました。
89分のトリッソが退場となり、延長戦は11人対10人。数的優位を活かして押し切るかと思いきや、シェルキのファインゴールとラカゼットのPKで2-4という絶体絶命のピンチに追い込まれました。ブルーノ・フェルナンデスのPKは114分、メイヌーの美しいショットは120分で、カゼミーロのクロスを左隅に決めたマグワイアのヘッドは121分。奇跡的な逆転劇で希望をつなぎました。
カンファレンスリーグのチェルシーは、スタンフォード・ブリッジでレギア・ワルシャワに1‐2の敗戦。初戦を0-3で制しており、負けても問題はなかったのですが、スタンドからはブーイングが聞こえてきました。選手たちのモチベーションが低かったことに加えて、プレミアリーグで抱える課題をそのまま持ち込んだようなゲームだったからでしょう。
ニコラス・ジャクソンはボールタッチが11回しかなく、コール・パルマーは5分までの2回の決定機を活かせず、その後はシュートゼロに終わりました。ブルーズのサポーターたちが抗議した最大のポイントは、エースストライカーとプレイメーカーがいた前半に、サンチョのきれいなグラウンダーを右足で流し込んだククレジャ以外のゴールがなかったことでしょう。
タイリーク・ジョージとノニ・マドゥエケが入った後半の速攻は迫力がありましたが、11番のラストパスを32番がプッシュした73分のゴールはオフサイドで取り消されました。エンクンクの折り返しを押し込んだククレジャの2発めと、このシーンが両方認められていれば、スタンドの雰囲気はポジティブだったはずです。
9分のペクハルトとの1対1でPKを献上し、止められるキックを後ろに逸らしたヨルゲンセンも、ストレスの要因のひとつでしょう。ノーゴールが続いていた主力に結果を残してもらおうとしたマレスカ監督の狙いは成就せず、クレイヴン・コテージのウェストロンドンダービーを、よりプレッシャーがかかる場にしただけで終わりました。
さて、ベスト4に残った4チームのうち、最もトロフィーに近いのはどこでしょうか。ビッグイヤーの最有力候補といわれ始めたアーセナルは、パリに勝ったとしてもバルサかインテルを倒さなければなりません。大会最多の37ゴールをゲットしているバルサより、ここまでの12試合で5失点の堅守インテルのほうがやりにくいのではないでしょうか。
ヨーロッパリーグのマンチェスター・ユナイテッドの対戦相手は、ラ・リーガで4位の難敵アスレティック・ビルバオ。リーグ最少の25失点のビルバオは、ELでも12試合で10ゴールしか許しておらず、プレミアリーグで38ゴールのチームが勝っているのは過去の実績だけです。ボデ・グリムトには勝てそうなスパーズも、ファイナルがスペインのクラブとなると苦戦必至でしょう。
CL、EL、ECLのコンプリートをめざすチェルシーは、スウェーデンのユールゴーデンはクリアできるでしょう。ラストマッチはラ・リーガ6位のレアル・ベティスか、セリエAで8位のフィオレンティーナか。3月のレアル・マドリード戦を2-1で制したペジェグリーニのチームは、4月もカンプ・ノウのバルサ戦をドローで終えており、ヴィオラのほうが戦いやすそうです。
ファイナルの対戦をフラットに予想すると、CLはアーセナルVSインテル、ELはスパーズVSビルバオ、ECLはチェルシーVSベティス。ELの決勝が行われるエスタディオ・サン・マメスはビルバオの本拠地で、プレミアリーグのアウェイで5勝1分10敗のスパーズは大いに不安です。われわれが勝ってプレミアリーグ対決となれば、カモネギが来たと喜んでもらえそうですが…。
というわけで、可能性が高そうな順に並べてみます。欧州王者を屠ってテンションが上がったアーセナル、停滞気味のチェルシー、好不調の波が激しいスパーズ、リヨンにホームで4失点のマンチェスター・ユナイテッド。いかがでしょうか。スペインがトロフィー独占という最悪の結末だけは、何としても防いでいただければと願っております。
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